三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

ウォーキングは魚港へ やっと リアス式海岸 三陸沿岸部 NO.329

先日。
引越し以来やっと港まで歩いて到達することができました。

雑用にあれこれ追われ後回し(ウォーキング)。
よっしゃ1時間!と出発したのはぎりぎり3時前の午後でした。
「震災後高台を削ってできた、防集防災集団移転という意味とか)団地」内の公園脇を通れば、住人のお姉さん(おばちゃん、ばっちゃんともいう)方が東屋のベンチに座り談笑中〜。
軽く会釈は済ませましたが、話を聞き地域の情報収集をはかることと、移住者が溶け込む時間を作る余裕は必要です。

裏山を川まで下り、コンクリートでおおわれた水があまりない川沿いの堤防を海に向かって進みます。

やがて、国道に近づくと神社があり、ちょうどお堂の掃除をしていた宮司さんと話しをすることができました。
震災時、車が階段を上ったところにあるお堂に引っ掛かったこと。後で(以前に入手した)写真集を見たら、確かに車が「立って」いました。
コロナで中止になった秋の祭りは「3度目の正直」になる(やる)のか?
なんとか「やることはやる」方向のようですが、感染の可能性を考慮すると「規模縮小」どこまで??の開催予定だそうです。

時折車が行き交うだけの国道45号線を渡ると目の前は海。
リアス式海岸特有の数多い小さな漁港(のひとつ)と、遠くに岩手県陸前高田市広田半島が現れます。
よく見ると、釣り人ちらほら・・・・。
平日午後3時にその数”4人”は意外でした(ほかはもっと閑散としている)。

何が釣れるのか?無知な移住者は防潮堤を下りていって聞きたいところでしたが、宮司さんとの話が長引いてしまったのでまた今度
(このあと夕飯の準備が待っています)。

防潮堤の手前に”なにやら広く舗装された空間”。
オレンジ色の”仕切り”で車両は入れず、一帯何の目的で??(まぁ雑草は生えませんが、、、)
30年前、道路と建物の段差解消・入口の舗装工事(車1台分の幅で)40万円、自宅前の舗装工事100万円(あっという間に終わるから驚かないでと言われたそう)等、舗装工事はそれなり費用がかかるという意識があるので、使われていない舗装空間が妙に気になってしまいました。

川の河口も河岸工事でコンクリートで固められ・・・。
遠くに見えるは三陸自動車道の青い橋です。(手前は国道45号線の橋・右が小さな神社)
橋を渡れば欄干のカラスはよけず、至近距離1.5m?しばらくたたずんでいました。
こんなところ(海辺)に津波をかぶっただろう田んぼがあり、海辺のたんぼは珍しいなと思いつつ、やっとバス停まで戻ってきました。

かつて住宅が立ち並んでいた国道沿いにこれから建物が立つことはありません(震災後建築不可)。
押す人がいないまま、撤去されることのない信号はそびえ立ったまま・・・・・。
三陸自動車道ができて地元民以外ほとんど通ることのない国道45号線はのどかそのものです。
(自分の)生活ものどかに過ごせるよう、”のどかへの道”を探る日々が当分続きそうです。