三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

昭和の東西ヨーロッパ行 58 大人気 お風呂の町は バース イングランド イギリス 欧州 No.549

気仙沼市安波山 あんばさん 昭和ににぎわった神社の参道/倒木ロード)

(かつて地元民は”半ドン/土曜は半日仕事”で秋祭りに参加し、大いににぎわったそうです)

 

知り合いから「知り合い(★知り合いの知り合い)がお返しのタオルがあるんだけど(★買い取ってくれの意)」と言われてもすでに店はなし(★だから移住できた)、古物免許も返納したへき地県境民です。

割高送料の物はヤフオクでは厳しい。

 

今から37年前の1986(昭和61)年、転職直後の離職で幸運にも実現した長旅。

「旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる」条件に合致したのは、当時東西に分かれていたヨーロッパでした。 

 

5月28日(水)

西ドイツの友人宅を出、ベルギーからドーバー海峡を渡りイギリス滞在33日目。

本日はイングランド・ロンドン西部、”お風呂の町バース(地図左下↓↓)”で街歩き。

 

滞在先のユースホステルは有名地ほど大所帯。

団体さんの朝は”昼食用サンドイッチ作り”で始まり長時間テーブルを占有・・・邦人バックパッカーはあきらめて退散。

その徹底した節約ぶりはいたる所で見られ、ならばこちらも参考に・・・。

驚くことに、彼らの食器洗いは”すすぎなしで泡がついたまま拭いておしまい”に”進化”していました。

その光景を見てしまうとやはり抵抗が・・・(邦人)。

 

10時きっかりに外に飛び出せば、坂の上から見る街は壮観そのものでした。

(便せんメモより)「古い建物群に鉄橋 足元には野原や畑が広がる」

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipNGi3BWXiNFt924GnbhEdybbnfIT5gMBbGgFzhj=w408-h306-k-no

(当時の丘の街はもっと低層の建物でした バース 下の文もグーグルマップより)

バースは南西イングランドの丘陵地帯にあり、天然の温泉と 18 世紀のジョージアン様式の建物で有名な都市です。街の建物はバース石と呼ばれる蜂蜜色の石で作られており、中でも有名なのは扇模様の天井、そびえたつ塔や大きなステンドグラスが特徴のバース修道院です。古代ローマの浴場跡地では大浴場跡のグレートバース、浴場を囲む彫像、神殿跡や博物館などを見学することができます。

 

(メモより)「街は人でいっぱい! はとバスのような”観光バスツアー”のある街は確実に多い人出」

街の名前の由来となった”浴場”を1.7ポンド(=460円)払って見学しましたが、今の写真(↓↓)と変わらないように感じます。

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipNPyRRF4ZhXhQfUsNw-v00gAknw6BP26EC4gMos=w408-h544-k-no

THE ROMAN BATH 古代ローマ時代の浴場と神殿 グーグルマップより)

変わっていたのは入場料、7倍以上の460円⇒3345円に。

各地にたくさんある、国の施設(無料)がまぶしい・・・・・。

 

通貨単位は£/イギリスポンド(#ユーロ加盟国後離脱/現在はポンド)で1£=約270円

国税庁発表の統計によると、1986年(昭和61年)の平均年収は386万円 

35年後、2021年(令和3年)は443万円で約15%上昇(約13%低い↑)。

 

地図なしでも歩ける丘の街。

川には観光船や手動水門もあり、(メモより)「日本人の思い浮かべる絶好の町」という印象だったようです。

「扇型の家並み、丸や四角の交差点を車が通るわけで、よく作ったもんだ」

「なにせ人が多い・人人人が列を作る」

「老人も多い」

「トイレも多い」(*無料のトイレが多いのは、有料も少なくない中、言わば”天国”でした)

 

早めに食料を仕入れれば、(メモより)「レジの姉さん、15ペンス(=40円)を1ペンス(3円)と打ってくれたりする」(*今のスーパーと違い、”手打ち”)

・シュワップス パイン&グレープフルーツ350ml 17ペンス(=45円)

・たまごS 6個 32ペンス(=90円)

・お化けピーマン 2個 30ペンス(=80円)*パプリカのことかも・・・

・スパゲッティ 29ペンス ソースは37ペンス(=100円)

・ピザ 32ペンス

・冷凍ポテト 32ペンス

◎肉 100g 12ペンス!(=32円)

 

このくらいの物価だと”スーパー暮らしは結構いける”感触でした。

これで日中に4.5回ある”気まぐれ雨”がなければ・・・いやそれはこの国には求むまい。

 

ユースホステルに戻れば、予想通り満員でにぎやか~(うるさいとも言う)。

宿はお世辞にも小ぎれいとは言えず、

(メモより)「トイレ・シャワーの鍵は壊れ放題&ほこりだらけ」

「これだけ詰め込めば、へたなB&B(ベットアンドブレックファースト)よりも儲かりそう」

これで、”4ランク”あるうちの最上級(*宿代が一番高い)”スペリオール”と知ると、つい先日までいたセント・アサンの最低ランクで居心地の良さをどう理解したらいいのか・・・などと真面目に考えてはいけないのです。

これでもし夏泊まるなら・・・街の混み具合も併せると考えるだけでもすごいことになりそうでした。

 

(絵ですぐわかる お風呂/バースユースホステル 宿泊スタンプ)

 

それでも、ユースホステルがある丘の上からの夜景は、目の前に見事に白熱色(オレンジ)に統一された明かりがちりばめられ、地味ながらも落ち着いていてとてもきれいでした。

その光景はおぼろげながらも脳裏に焼き付き、37年たった今でも思い出すことができる財産です。

 

感動的な外から建物内へ。

一部を除き、”潮騒”ならぬ”うるさい”から逃れようとシャワーを浴びれば、ボタンひと押し”6分間シャワー”。

3分よりはまし、と考えるべきなのでしょう・・・(急げ急げ~)。

こうして、大勢の利用者がいるユースホステル繁盛国の夜は更(ふ)けていきました。

 

 つづく