(気仙沼市安波山/あんばさん 10月 ”冬しか通れない”とパンフレットに記載されていた結構ワイルドな脇道を下る)
(多数の倒木を越え)
12月、県央との往復で一般道を行けば、あちこち工事で交互通行に、「年度末まで恒例の道路工事」が来たと感じる、へき地県境民です。
今から37年前の1986(昭和61)年、転職直後の離職で幸運にも実現した長旅。
「旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる」条件に合致したのは、当時東西に分かれていたヨーロッパでした。
5月27日(火)
西ドイツの友人宅を出、ベルギーからドーバー海峡を渡りイギリス滞在32日目。
ウェールズの田舎、セント・アサンから首都カーディフ経由で”お風呂の町バース”へ。
(*地名はさらに下の地図で↓↓)
ウェールズの田舎、セント・アサンは(地図バリーの左↓↓)、首都カーディフ経由で”お風呂の町バース(地図右↓↓)”へ。
この日は幸い、朝方の雨雲が9時半の出発時には晴れ間に変わっていました。
変わらぬ強風の中来た首都カーディフ行バスの運賃は1.4ポンド(=400円)、おとといは69ペンス(=190円)でその差はなに?と思っていたら、40分で着いてしまい(おとといは1時間20分)いったい何だったのか・・・。
通貨単位は£/イギリスポンド(#ユーロ加盟国後離脱/現在はポンド)で1£=約270円
国税庁発表の統計によると、1986年(昭和61年)の平均年収は386万円 。
35年後、2021年(令和3年)は443万円で約15%上昇(約13%低い↑)。
駅に荷物を預け(45ペンス=125円)、”インフォメーション”(観光案内所)が見つからない大きな街を地図なしで、目印となる”ラグビースタジアム(ラグビーの聖地)”目指して進んでみました。
(便せんメモより)「やたら近代化された商店街を抜け、目の前に現れたラグビースタジアムはさすがにでかい!!」
(現在のカーディフ・シティ・スタジアム グーグルマップより)
体育館のような広い市場で売っていた”ゆでたしじみのような貝(30ペンス=70円)”に酢をかけていただいたら、慣れないせいか”微妙な味”でした。
かつて日本にもあった(事業不振でイオンに売却)イギリスのスーパーチェーンTESCOで買い物を済ませ、(メモより)「14時に来るはずのブリストル行バスに14時半乗る」(*遅れはここでも常態化)
イングランド西部・ブリストル湾の付け根にある港湾都市、ブリストルは”シティステータス”を持つ単一自治体で、深い渓谷にかかる吊り橋が有名です。
(クリフトン吊橋とブリストルの街中 ↑↑↓↓いずれもグーグルマップより)
見どころが複数ありそうな街も”乗り換え地点”、残念でしたが”車窓から”・・・。
(メモより)「頼みのナショナルエキスプレス(バス)は日に4本、17時まで1時間半」
ならばとローカルバスで”2階建ての旅”としゃれこめば(メモより)「隣町をまわる(本当に”回る”)などすったもんだで、ナショナルエキスプレスが30分のところ1時間、で着いたのが”おふろの町”バース」でした。
どちらがよかったかなどと野暮なことは言いません。
宿泊先のユースホステルまでの道は途中までの平地から”〇〇〇HILL”という長い坂道を越えた丘の先にあり、重量バックパッカーが着くころには汗でびっしょびしょ・・・。
それでもジャンパーを着ていたウェールズから一枚減らしたイングランドは確実に春を迎えていました。
有名観光地の宿は利用者多く、今夜は子供の団体さんもいてたいそうにぎやか。
(メモより)「洗濯場は一人用で満員/炊事場ではなんと団体さんが飯を作っている/テーブルも空き無しで食事は後回し」
国内外客の”団体パワー”に押しやられ、は決して珍しいことではありませんでした。
彼らを見ていて驚いたのは”(スポンジではない)柄付ブラシで食器を洗ったらお湯を貯めたシンクですすいでおしまい”・・・。
これでは洗剤の泡がどんどんシンクに貯まっていく!
別の場所では洗剤を使わず水で軽く流しておしまい、ということもありました。
これが文化の違いかと思っていましたが、後で知ったのは”無害の洗剤もあるらしい”ということでした。
もっとも、見た洗剤が無害かどうか・彼らは気にせず普通の洗剤を軽くすすぐだけなのかはまったく不明。
明日は街中を見て連泊、となれば明日もまた激混みによる居心地の良く無さ(悪さとも言う)を覚悟する邦人バックパッカーでした。
(そう言えば、今年38年ぶりに日本シリーズ制覇の阪神、1985年のシリーズ制覇の主役はランディ・バース、掛布、岡田、などと思い出し・・・)
つづく