(昨年11月 JR気仙沼線 BRTバス専用道路 震災前は線路 通過直前遮断器が降りる)
テザリング(スマホ接続でのパソコン使用)でのウィンドウズ更新が1時間半超えに、このままではスマホの充電が100%超えかと気をもむ、へき地県境民です。
今から38年前の1986(昭和61)年、転職直後の離職で幸運にも実現した長旅。
「旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる」条件に合致したのは、当時東西に分かれていたヨーロッパでした。
5月31日(土)
西ドイツの友人宅を出、ベルギーからドーバー海峡を渡りイギリス滞在36日目。
イングランド南西部の街プリマスから”鉄道の一日券”を使い、終点ペンザンスへ
(地図2枚目↓↓)。
気がつけば、3月末に日本を出て2カ月が経過していました。
太字のサインペンはいつの間にかキャップが抜け、1回使っただけでさようなら・・。
持参した500gの砂糖はもはやなく、反対に塩は400g以上残るも今思えば100gで充分でした。
コーチ(バス)ステーションまで来て、目的地ペンザンス(地図左下↓↓)までの往復で割安3.2ポンド(=860円)・片道3時間半と思っても、ロンドン以外はバスばかりの旅に”♪♪鉄道乗るなら一日券~♪♪”のささやきが聞こえてきます。
駅で「コーニッシュ・エクスプローラー・チケット(*コーンウォール州周遊券)」を4ポンド(=1080円)で購入、これでやっとイギリス国鉄の列車に乗れるうれしさいくばくか、、。
通貨単位は£/イギリスポンド(#ユーロ加盟国後離脱/現在はポンド)で1£=約270円
国税庁発表の統計によると、1986年(昭和61年)の平均年収は386万円 。
35年後、2021年(令和3年)は443万円で約15%上昇(約13%低い↑)。
期待を胸にやってきたインテーシティ(都市間優等列車)は、利用者少ない末端の区間からか”普通列車と同時間”で終点へ・・・(ゆっくり乗れてそれもまたよしです)。
列車は発車してすぐにデボン州からコーンウォール州へ。
コーンウォール(英語: Cornwall; コーンウォール語: Kernow)は、イングランド南西端の典礼カウンティかつ単一自治体であり、連合王国の最も南および西に位置しています。この美しい地域は、独自の文化、言語、そして豊かな歴史を持っており、イングランドの他の地域とは異なる魅力を放っています。(地図・写真・文はグーグルマップから)
特徴:
列車は丘の上を行き、海は時折見えるだけでも日本にはない風景が車窓に広がります。
勾配のある地形上、時速80~100㎞/hで表定速度(1時間に進む距離)は65~70キロ。
列車内部の造りは立派でしたが残念だったのは”列車の保守状態”。
(便せんメモより)「便器が壊れていたり、引き出し式テーブルもきれいではない」
「ここは大英帝国、誇り高き国、決して日本と比較してはいけない」
各駅停車と言っても”駅間が長い”ので市ひとつと町いくつかに停まり、午後1時、なんと”予定より5分早く到着”。(早く終わりたい運転士さんの気持ち、よくわかります)
ペンザンスまでの所用時間1時間40分はバスの3時間半の半分以下でした。
(メモより)「沖に城、ヨットハーバー、(もっと南西部の)シリー諸島行フェリーも見える」
「霧と相まって、その割に暖かいのは南のせい」
ぼちぼち歩いていると、なんと!ゲームセンターが海岸線沿いにあり、
(メモより)「1ペンス(=3円)よりスロットマシン・ルーレット・ナイヤガラ(コイン落とし)他、親子でにぎわっている 日本で見る機械もあった」
いい加減なバックパッカーは時間と予算を決めずに遊び、「2時間で1.5ポンド(=410円)やられてしまった」
カジノではないので「1ペンスで最高15ペンス(2ペンスで倍の30)のスロットマシン等で遊ぶだけの、もうからない仕組み」だったようです。
夕刻、遠くは北方スコットランドのグラスゴーやエディンバラ行もあるなか、ロンドン・パディントン駅行インターシティに乗れば、客車をけん引するDL(ディーゼル機関車)が黒煙を上げほとんど揺れずに走るのは快適そのものでした。
コーヒーの車内販売は35ペンス(=100円)。
食堂車のテーブル数が2人掛け・4人掛け共に6ずつと少ないのは、”1等車は座席まで届けてくれるから”。
バスなら3割引き(2.2ポンド=550円)で乗れたと後で気がつき(*勘違いしていた)、国鉄周遊券(4ポンド=1080円)との差を実感しましたが、それでもやっと念願の鉄道(イギリス国鉄)に乗れたことに満足と感謝のバックパッカーでした。
イギリスの低物価に当時の円高パワー恐るべし。
これが今なら、、、考えますまい。
つづく