イギリス(ロンドン)在住の邦人によれば、現地の丸亀製麺で好きな「チキンカツうどん」は2100円 それでもラーメン1杯3000円に比べればかなり安いと聞き、「旅は遠くなりにけり」と思う、へき地県境民です。
今から38年前の1986(昭和61)年、転職直後の離職で幸運にも実現した長旅。
「旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる」条件に合致したのは、当時東西に分かれていたヨーロッパでした。
8月20日(水)
北欧スウェーデン滞在3日目。
フランス⇒スイス⇒オーストリアから北上、ドイツ⇒デンマーク⇒スウェーデンへ。
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(地図や小文字の文はグーグルマップ/Copilotより)
内陸部中部の小さな町ルドビーカ(地図中央下・↓↓)近くの”夏季限定ユースホステル”はなんと貸し切り。
いつもと違う静かな夜が朝まで続きました。
(ユースホステルのある住宅地)
他に宿泊客がいなかれば、何をするにも”競合することがない”ので事はスムーズに進みました。
(便せんメモより)「朝、余裕で米を炊き”おにぎり”を作る。おにぎりは海苔付きに限る」
長い間”作ったとしても海苔のないおにぎり”で我慢する中、日本から持参し大切に持ち歩いていた海苔の袋を”登場”させたのは日本をたって5か月目のことでした。
(町で評判のパン屋さん)
チェックアウトまで時間をあまり気にせず、ゆっくり滞在できたのは心身共に幸いなことでした。
小さなスーパーでの”仕入れ”は、
・パン 300g 6.5クローナ・170円
・飲むヨーグルト1L 380円であきらめました
・ジュース1L 170円
・一番安いハム 100g 185円
ついスイスと物価を比較しても”高いことに変わりはない”ことを再確認するだけでした。
スイス スウェーデン
・牛乳 150円 130円
・ハム 安いものからある 100g 185円~
・ヨーグルト 同上 180ml 180円
・パン 250g 100円~ 500g 250円~
・肉 書けない高さ 400円で一人前
・缶詰 同上 高い
通貨単位はスウェーデンクローナ(SEK)で1クローナ=約27.5円(*現在もクローナ)
国税庁の統計では1986年(昭和61年)の平均年収386万円 、東京都の時給600円未満、35年後、2021年(令和3年)は443万円で約15%上昇
この日はこのあと南下し、スウェーデン南部の内陸部を横断、港湾都市ヨーテボリ/イェーテボリ、マルメー(地図↓↓)などの沿岸部へ4時間超✖3本の列車行となりました。
道中、夜行列車で見れなかった沿線の景色は、
(メモより)「森林と湖がひたすら続く。列車は景色を選ばない(どこも同様)」
自然あふれるものでした。
(沿線の湖に面した平地の町)
(途中の駅 人口が少ない割に大きな駅舎)
(沿線の森と湖 森は針葉樹ばかり)
立ち寄った南部の港町、ヨーテボリ(イェーテボリ/エーテボリとも言う)はスウェーデン第2の都市で、それでも人口は59万人。
この都市も御多分にもれず、複数の美術館、博物館や史跡等歴史ある港湾都市でした。
(絵葉書 ヨーテボリ中心部)
車好きに人気なあの有名メーカーの博物館も・・(写真・↓↓)。
人口の割に広大な国土を持つ国に”列車の遅れ”はつきものなのか?、理想の滞在時間は取れず、駅前周辺をうろついたくらいで第3の都市マルメーへ。
本日3本目の長距離列車で南下すれば、マルメーはつい何日か前までいたお隣デンマークの首都コペンハーゲンは目と鼻の先、直線で20㎞あるでしょうか。
当時フェリーで横断していた両国間は現在長い長い橋で結ばれています。
(波がおだやかなのは、内湾/バルト海のせい?)
(マルメーのハーバー)
南北1600㎞・東西500㎞の多くを森林におおわれた国はよほど電気が豊富なのか・・・。
(便せんメモより)「電気をたっぷり使った、夜の街マルメーの夜景はとてもきれい」だったようです。
(現在あるショッピングモール)
22時55分。
この国で2回目の夜行列車に乗れば、首都ストックホルム行の列車編成はなんと!普通車2両と貨物車・・・(短い・・)。
そのうちコンパートメント(6人定員の個室)はたった3室で、1室は乗務員室なのも驚きでした。
(メモより)「どこぞやの狭いイス1個の乗務員室とはえらい待遇の違い」
日本にはない”客車2両の夜行列車”で無事眠りに就くことができるのか?(*無事座れるのか??)
「お楽しみですな~」などとメモに書く余裕があったのは、前日の貸し切り宿でぐっすりと寝たせいもあったようです。
(メモより)「5時25分着ですな~」
つづく