三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

昭和の東西ヨーロッパ行 152 ローカル沿線 麦の収穫 馬に牛 スウェーデン 北欧 No.643

先月、市営住宅を管理する県住宅公社から来た郵便(ビニール窓付封筒)は一枚の紙、「熱中症予防について」(*孤独死等を心配していただき感謝です)でした。

請求書や明細書・領収書などがどんどんメール化/紙は有料化する昨今、希望者を除きメール連絡/紙は無料、実現に難しさを感じるへき地県境民です。

それは、家賃の引落先が地銀一行のみ、ネット他の銀行からの引落しは不可で、その地銀に口座がないと毎月コンビニ・銀行で支払うしかない組織ゆえ?

 

今から38年前の1986(昭和61)年、転職直後の離職で幸運にも実現した長旅。

旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる」条件に合致したのは、当時東西に分かれていたヨーロッパでした。

 

8月26日(火)

北欧スウェーデン滞在9日目。

フランス⇒スイス⇒オーストリアから北上、ドイツ⇒デンマークスウェーデンへ。

(地図や小文字の文はグーグルマップ/Copilotより)

 

 

首都ストックホルムユースホステルに連泊し、身軽になった体で街歩き。

この”水の都”は町並みの美しさにおいては、いままで訪れた欧州の他の首都に比べ抜きん出ている印象を受けました。

 

平坦と思いきや意外と起伏が多く、駅前などどこが1階なのか迷うほどの上下道。

古い建物がある一方で近代的な一面ものぞかせていました。

 

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipPUgsvA9PqQvScQ4hlOcaDPrceLY5rvv1FOSwCU=w408-h303-k-no

王立公園 冬はスケート会場 コンサートやイベントも開かれる)

 

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipMnoo0Y58DJUB1D_M5kmlAojN9T7bZ4LEyfX7y1=w408-h306-k-no

ABBA博物館 有名ポップグループ 入場料4562円 1986年当時はあったのか・・)

 

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipMaE2Ore8ORrqNvCIy5UzW4FMCirK21WvUnJJh3=w408-h306-k-no

(川をはさんで美しい街並みと夕陽が見れる高台)

 

歩き回った後の午後、”鉄道の虫”が出てきてちょこっと郊外へ・・・。

ストックホルム中央駅徒歩25分の東駅は中央駅で見た時刻表と路線図通りの”私鉄駅(国鉄駅ではない)”でしたが、使えないはずのユーレイルユースパスを見せるとなぜか「OK」。

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipPUhX4Fz6ta0VBkYQybkt8MTov8-g1mEvXiO2lm=w408-h306-k-no

(現在のストックホルム東駅)

 

「OK」な訳を車掌さんに聞くと、やはり「✖だが行きは〇」だと言う意味不明なお答え・・・。

それでも、”乗れるはずが乗れない”のは困りますが、”乗れないはずが乗れる”のは大歓迎!

 

浮かれたわけではないけれど、喜び勇んで乗った列車は”海線”のはずが、しばらくすると内陸部に向かっている!(*似たような名前の目的地だったのか・・)

気づいた時はすでに遅し・・・・奥地再び。

 

上の写真の電車と違い、38年前(1986年)は現役なのが不思議なくらいボロボロの車両。

(メモより)「吊り掛け式モーターがうんうんうなるさまは、さしづめ”鶴見支線”(横浜~川崎間の鶴見線の支線)の古い古い国鉄10系電車(1955年開発)みたい」

刷新された今の電車と違い当時は茶色のいかにも古い車両、と重ね合わせる鉄道ファン。

 

1時間20分後に着いた、ストックホルム北方の終点Karsta/カルスタ。

(便せんメモ)「何もない この先は廃線跡のみ」

どんな駅だったかグーグルマップで調べてみたら、出てきた写真は意外なものでした。

 

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipPLR3cBqvcsOwstq-CWP3J3W03yMwOyANHhzLOM=w426-h240-k-no

(終点の駅を検索したら出てきた牛の写真)

 

駅で牛・・・気になったので調べてみると、数少ない口コミによれば、駅近くに有名な牛舎があり、村までは歩いて行けるそう。

このような場所でも現在1時間に1本の電車が健在・・・(*おそらく国により”公共交通”は守られている)。

 

駅周辺を見渡しても特筆すべき場所や建物はなく、行ったばかりの電車の後を追うように元来た道を歩いてみました。

 

(メモより)「ちょうど麦の刈り取り(*8月下旬) 馬に牛」

イメージするとすれば酪農王国/北海道の小麦の収穫で、それは初夏の7月下旬ごろであることを考えると、ヨーロッパ北部に位置するスウェーデンはさらに寒い土地なようです。

 

「田舎の線路は枕木が腐り、くさびは外れ、砂が表面をおおい、あるところは掘り返され」

よくもこんなガタガタ路線があるものだと思いつつ、気がつくと2時間歩いていました。

「2つ目の駅で時間切れ(*駅間は5~6㎞)」

 

https://streetviewpixels-pa.googleapis.com/v1/thumbnail?panoid=JAkl_ufnUcuIjAorVmdCFg&cb_client=search.gws-prod.gps&w=408&h=240&yaw=12.600175&pitch=0&thumbfov=100

(途中の電停 左は駅舎か)

 

15時。

1両の電車で一駅、2両のに乗り換えストックホルムに向った30分後、列車トラブルが反対の列車にあったのか?”とつじょ運行打ち切り!(*単線です)

 

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipPcy0HDXpiiF8suQHe6K1I1QwWvJWD1xf4RMj1N=w408-h544-k-no

(運行打ち切りになった駅の現在)

 

幸い、30分ほど待って”代行バス”に乗ることができましたが、帰りの電車もバスもユーレイルユースパスでOKだったのがなんとも不思議でした。

さらに、バスの終点(ストックホルム市内)から乗った地下鉄パスでOK(なわけがないのに・・・)。

途中、2両の列車で出会ったスウェーデン人女性に助けられ、なぜかお礼に”日本の使用済切手帳”をあげたことを覚えています。

ミニピンチ!”も終わってみれば面白い道中になりました。

 

(メモより)「来てみなければわからない 使って見なければわからない(パス)」

 

夕方、ストックホルム中央駅から歩いてユースホステルに戻る頃、だいぶ歩いた一日に疲れ感じるバックパッカーでした。

 

マクドナルド ここまでの訪問国では一番の値段

ハンバーガー 8クローナ・230円 

・コーヒー 5クローナ・140円 

 

*バーゲンだったのは”絵葉書”

・観光、絵、大型、グリーティングカードがすべて1クローナ・28円で思わず8枚!!

 

通貨単位はスウェーデンクローナ(SEK)で1クローナ=約27.5円(*現在もクローナ

国税庁発表の統計によると、1986年(昭和61年)の平均年収は386万円 

35年後、2021年(令和3年)は443万円で約15%上昇(約13%低い↑)

 

 つづく