(昨年12月 福島県 浜通り 震災遺構の小学校 営業日時表示とは裏腹になぜか看板は「休館日」)
先日、公務員一筋だった世間知らずの父親が、昨秋あのビックモーターに車を1万円で売却していたことが判明。
90歳にてとっくに手放したかと思いきや、「相談なし/自己完結」の方かと再認識する、へき地県境民です。
今から38年前の1986(昭和61)年、転職直後の離職で幸運にも実現した長旅。
「旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる」条件に合致したのは、当時東西に分かれていたヨーロッパでした。
6月10日(火)
イギリス海峡を渡りフランス滞在7日目。
(地図はグーグルマップより)
西部、海峡に面した要塞都市 サン・マロ(地図下↓↓左上)での一日は郊外から。
昨夜はかなり歩き疲れていました。
それもそのはず、宿からモンサンミッシェル往復18㎞、島めぐり2㎞、重いリュックでサン・マロの街3㎞+ユースホステル満員で”寝床確保”に6㎞、その他もろもろを合わせると、歩いた距離は推定30㎞にも及びました。
夜の街は大通りこそなけれど幾つかの地区に分かれ、中心部から6㎞ほど離れてやっと畑が見えてきました。
草むらはまずいと思い車の入った跡地で砂が盛ってある場所を見つけると、そばの林から咳する音が・・。
ん~でも時は午後9時半、日暮れは近い(*この時間でもまだ明るい)。
なりふり構わず石をどけ平にし、地図や雑誌を敷きその上にシュラフ(寝袋)を伸ばしおやすみなさい・・・・・。
中3の時に買ってもらった通気性のあまりよくないスリーシーズン用シュラフで汗をかきながら、真上に広がる星空の星が移動するさまをしばらくぼーっと眺めていました。
なかなか眠れない・・・・・はずが、”ガー!”という大音量で目を覚ませばもう午前6時。
(便せんメモより)「ヘリコプターバタバタ~、軍用ジェット機キーン! なんだなんだ!」
7時に歩き出せば、いつの間にか一帯は”霧の街”と化し、定かでない足元ながらなんとかユースホステルにたどり着きました。
幸い8時にチェックインでき、(メモより)「さっそく肉とミックスベジタブル(自炊)で朝食。シャワーを浴びて”生きた心地がした”」
(*日本のユースホステルは午後4時チェックインが多く、朝のインなどありえませんでした)
10時。
曇り空のもと海岸通りまでぶらぶら行けば、昨夕の満潮が干潮に・・・。
荒れ気味の風が冷たさを運び、急いで建物の影へ・・・。
旧市街(絵葉書↓↓)は城塞の街でしたが、(メモより)「観光バス17台、レストラン・パン屋・土産物屋と、ここも有名観光地」
「小学生の団体、1000人くらいが砂浜で波と戯(たわむ)れている」
コンクリートで囲われた一角は夏はプールになるらしく、かなり特徴のある街でした。
当然物価は・・・(高め)。
(要塞都市 サン・マロ 絵葉書)
なぜか街のいたる所で兵隊さんを見かけたのは演習だったのでしょうか?
砂嚢(さのう)、バラ線、自動小銃・・・。
昨日の”強行”がたたって体が一日中”弱く”、(メモより)「2段跳びもできず、だ~ら歩きでユースホステルに戻る」
”ひたすらだるい一日”も、疲れていてもかえって神経が研ぎ澄まされているのか、眠気が襲ってこないのが不思議でした。
::: ちょっとだけ気づいたこと :::
・全般的にスーパーはイギリスよりも高めで、
マーガリン250g 5.5フラン(=150円)、イギリスは25ペンス(=60円)
牛乳5フラン(=135円)
鶏肉100g 5.5フラン
安ビール1L 4フラン(=110円)、250ml瓶 1.8フラン(=50円)
サッポロビール小瓶13フラン(=350円)
高めのギネス(黒)ビール4.5フラン(=120円)
コカ・コーラ350ml 3フラン(=80円)⇒駅で9フラン(=240円)
安いのはフランスパンで200g 2.5フラン(=70円)
ホワイトブレッド(食パン)一斤450g 9.2フラン(=250円)750g 16フラン(=430円)
*魚があった
・女性の格好は地味でスカートよりもパンツ姿
・子供のたばこ
・犬:無視するイギリスと違い”寄ってくる”(*襲われる心配はありませんでした)
・タバコや酒の自販機は街頭になく、時たまユースホステルで見かける程度
サン・マロのユースホステル自販機でビール250ml 3フラン(80円)
国税庁発表の統計によると、1986年(昭和61年)の平均年収は386万円
35年後、2021年(令和3年)は443万円で約15%上昇(約13%低い↑)
(サン・マロ ユースホステル 2拍3日の宿泊スタンプ フランスユースホステル協会の三角マーク)
つづく