三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

地方都市のバス 乗合タクシーへ 乗客は4年で3分の2 三陸沿岸部 No.483-A

7月、市の広報に今後の公共交通計画が載っていました。

それによると、今いる地区に既存の路線バスが高台の団地(30数戸)まで乗り入れ、途中に新たなバス停を設置するらしいのですが、他地区の基本は「デマンド交通(予約制乗合タクシー)」だそうです。

日ごろ半島を行き来するバスを見ていて、やっと来たか~と言う感じです。

 

「日に3便・日祝2便」の路線バス。

いつもがらがらです。

大型バスは空気を乗せて、行ったり来たり・・・。

 

既存のバスの利用者は、平成29年度(2017年)28万人から令和3年(2021年)18万人へと4年で約3分の2まで大きく減少しています。

1日あたり「人口の1%も利用していない」実態を1%にすることが目標だとか・・・(先日、どこぞやの県内ローカル線で似たような目標/ちょっとだけ上げるを聞いたような、、、)。

 

「デマンド交通(予約制乗合タクシー)」の詳細は以下の通りですが、読んでいてはたしてうまくいくのかなぁ?と思ってしまいました。

「バス停を増やし予約のあったバス停のみ経由して運行する」ならば、よほどバス停の数を増やさないとキツイのが「高低差あるリアス式海岸」の地形です。

尾根を除いて、キツイ坂を昇り降りするのは健常者でもかなりたいへんです。

どこにバス停を設置しても「登るか降りるか」。

そこに買い物の荷物(荷重)が加わり・・・・・。

バス停ではなく”家の前”まで来るのは難しいのでしょうか・・・(始発15分前までの予約で実施している自治体があります)。

 

koppasan.hatenablog.com

 

料金については、BRT(JRバス)が重なる区間は厳しいかもしれません。

およそ毎時運行のBRTだと、今いるところから次の駅(★バス停ですが駅と言います)まで三陸自動車道経由で10.2㎞、12分、240円と、路線バスに比べかなり割安。

一方、デマンドタクシーは8㎞以上900円、二人で乗っても一人600円で今の路線バスより条件はいいものの、既存の国道経由でそれなり時間(20分以上?)もかかりそうです。

 

2020年度には全国700市町村にまで増加したらしいオンデマンド交通(予約運行される公共交通)はさまざまな運行形態があるようで、その成功例・失敗例を参照して持続できれば幸いですがはたして・・・・・。

移住者はただ見守るだけです。

 

(7月上旬・目の前の山は隣県・隣市)