コロナ前の2019年5月末~6月中旬、30年店で働いた退職金代わりに、最初で最後の海外旅行(母)。
母の「高い山と高山植物が見たい」という希望で「スイス」に。
[物価高のトップグループ国]でできるだけ費用を抑えながら・・・。
(滞在場所はWallisellenヴァリゼレン)
最終日。
この日も、いったいどうしたのか?というくらいの快晴です。
山岳部の2日間を除けば平地の8日間はすべて「晴れ」というよりも「快晴」でした(感謝感謝です)。
高層住宅とオフィス街が共存するこのあたりは、中央部からちょっと離れた割安な宿がたまたまあった(このあたりは他に宿はない)場所でした。
駅の道路を隔てた「COOP」(駅徒歩15秒)の入ったビルは大変便利で、初めて入った時は「スイスのスーパーマーケット(流通)」や「郵便局」を理解するには最適の場所でした。
当初スーパーのショーケースに入った「親指ほどの小さなサーモンの寿司3貫が1000円(今なら1300円?)」を見つけた時には度肝を抜かされましたが・・・(さすがに売れていない感じでした)。
駅の路線図を見れば、人口40万人のチューリッヒ圏に張り巡らされた鉄道網に驚きます。
それでも、トラム(市電)は番号(〇〇系統)があるので、乗り換えに間違うことはありません。
トラム(市電)に限らず、下の写真のように「平日・土曜・日祝、毎時14・29・44・59分、と決まった時刻に列車がやってくる」ので、わかりやすく覚えやすいのが特徴です。
地方に行っても「毎時〇〇分」と少なくとも30分に1本はあるようです。
少なくとも30分に1本・・・。
かつて、昭和の時代。
通勤・通学の便を図るため、通勤需要だけの都市部(工場等へ)やローカル線で「朝晩1日3本、4本」などのダイヤ(時刻)があり、なるべく乗りに行きましたが、時間が合わずじまいだったり(・・・その後廃線)・・・日本とはずいぶん考え方が違うものです。
かく言う現在の住まいから徒歩10分のバス停は、BRT(震災後にできたJRのバス)がなければバスが「昼間1日3本・土日祝2本」という、公共交通機関崩壊寸前地域。
今年、市は「今後の公共交通機関のありかたアンケート」を実施しましたが、タクシー会社へ委託する形で運行されているマイクロバスよりだいぶ小さい「ワゴン車」すら「乗り人来たらず(乗客の姿ほぼなく)」の状況です。
(写真下)チューリッヒ中央駅から続くメインストリート沿いを走るトラム(市電)。
段差のない「路面電車」は乗り降りがすぐできて楽ちんです。
通行人に当たりそうで当らない、微妙な速度で往来しています。
車内上部には「行先表示板・電光掲示板」があり、次がどこかすぐわかります。
空港まで1回の乗り換えがあり、途中の駅でベンチに座ってのんびり・・・。
広い駅構内をくるっと回ってやってくる、次のトラム(市電)が来る様をぼんやり眺めていました。
最後に買った切符は、券売機を操作するのが10回目くらいだったので思い切ってドイツ語表示のままやってみたら、何回か画面表示を変えたあと買うことができてやった!
二度と操作することはない(可能性が高い)けれども楽しい思い出になりました。
(2等 半額パスを使い3,1フラン・365円、今450円+(インフレで値上げがあればその分)
10回目(かそこら)ともなれば、券売機の画面の内容は辞書を開かなくともなんとなくわかるものです(切符ですから)。
つづく