三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

県をまたいで「移住情報」見てみれば・・違いが・・ 岩手県陸前高田市 2 No.439

途切れ途切れの「Spotify」の音楽が、しばらくするとプッツン止まる”県境民”です。

へき地ではパソコンもスマホも、この”ハンディ”を自覚しながらの生活です。 

先日、「今後の生活や仕事のヒント」を得に県をまたいで隣県の陸前高田市市役所へ・・・。

6〜10m以上かさ上げされた中心地の図書館併設ショッピングモール「アバッセたかた」。

有名な「奇跡の一本松」や昨年訪れた「津波伝承館・道の駅」は海岸沿いにあります。

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津波は気仙川を約4㎞奥までさかのぼりました。

川上の「川の駅よこた」がある横田地区では、住民有志が週1回、レンタカーで高齢者を商業施設や病院などに送迎しています。

運営費はレンタカー代等年間約70万円で、市が補助金として50万円を支給、残りは地区ごとの資金をあてているようですが、”担い手の確保”が今後の課題だとか。

といって、県央で見かけるイオンの無料お買い物(マイクロ)バスは、交通渋滞の中いつも空いていて、すべての店舗で運行するのは難しそうです。

 

市役所でいただいた移住者向け資料は以下の通りです。

左から1枚もの、市の広報誌、暮らしの手引き。

1枚ものは、移住者の若者たちが載っていて、問い合わせ・サポート・情報の紹介をしていて、行く(検討する)前から現地のイメージをつかんでもらおうとするものです。

広報誌は8ページで、小さな市とはいえシンプルで読みやすい印象を受けました。

必要なことが凝縮され、字がおおきめで、わからないことは聞いてね、という感じ。

県央の実家の”市政だより”や今いる自治体のものはページ数があり、読むのが大変でパスすることもあり、こちらのはわかりやすい・・。

ちなみに、製作費は40円、発行部数は7400部という記載が裏面に。

肝心の「移住を考えている人へ・移住したばかりの人へ」の「暮らしの手引き」はというと、これが驚きのすぐれものです。

「地域の基本情報」から「移住までのステップ・移住後のくらし」「仕事」「子育て」に関する案内が、こんなことまで!書かれています。

市は8町で構成、300円温泉(矢作温泉・鈴木旅館さん)のある矢作(やはぎ)町の面積が大きいことが地図でわかります。

「移住までのステップ」では、さまざまなアプローチを提案しています。

移住開始直後の「あいさつ回り」例と、町(さらに地区)ごとの”草刈り・清掃”をメインとした具体的な活動紹介で、地域との関わり合いが”どんな感じか”がわかります。

こういった「手引き」は大変参考になります。

自分の場合は「手引き」等はなく、自治体の「お試し移住・1年間」(「募集するらしいよ」との情報)にきゅうきょ先着順で応募して(飛びついて)、住民票(免許証や銀行等の住所もすべて)を移し(強制です)、場所をほとんど選ぶことなく(少数先着順で選べない)半島の市営住宅(災害公営住宅)に住みむことになりました。

なので手引きにかかれていること・事前情報はなく”ぶっつけ本番・住んでみてから”でした。

それはごく普通の引っ越しと同じで、1年以内に「住まい」は不動産屋さんで、「仕事」はハローワークで(探す)、という感じでした。

1年の間に、市の委託業務を行うNPOからのあるはずの連絡(その後どうですか?こんなのどうですか?等)は一切なく、1年が終わる頃、ポストに市から「退去のお知らせ」が・・・。

 

陸前高田市の皆様の協力でNPO法人が発行する「(たかた)高田暮らしの手引き」は46ページ。

とても参考になる情報が満載の小さめの雑誌です。

上記以外にぶっ飛んだ”驚きの自治会費”などは次回に。

(高田の松原、海沿いの長い防潮堤/小学校の学区堺にあった「刑務所の高い壁」を思い出させます))