三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

地方都市のバス 乗合タクシーへ 先行実験の結果はまあ・・・ 三陸新報 三陸沿岸部 No.485-B

7月下旬。

昨日までの梅雨空が急転、夏の訪れを告げる”日中もひぐらしの鳴き声”響き渡る、へき地県境民です。

 

上旬、市の広報に載っていた今後の公共交通計画。

バス停を増やし、デマンド交通(大型ワゴン車による予約制乗合タクシー)を基本とするとか。

 

今の地区は「日に3便・日祝2便」で路線バスはいつもがらがら。

JRのBRTバスで市の玄関駅まで11.3㎞240円、一方地元民間バスは駅に近いバス停(駅は通らない)で700円ですが、BRTも盛況からは程遠く・・・(始発と夜便を乗れば、貸し切りと4人でした)。

ちなみに需要がありそうな市立病院までは730円、それぞれ片道運賃です。

なので大型バスは空気を乗せて、行ったり来たり・・・。

 

BRTを含まない既存のバスの利用者は、平成29年度(2017年)28万人から令和3年(2021年)18万人へと4年で約3分の2まで大きく減少しているので”待ったなしの取り組み”を希望しますが・・・権限はお役人様が握っています。

 

koppasan.hatenablog.com

 

中旬、地元新聞(三陸新報)のデジタル版を発見、見出しは以下の通りでした。

実証運行振るわず」。

先行する他地区の、その振るわないレベルは驚くべきものでしたが、そう思うのは自分だけでしょうか・・・。

 

記事によれば、

・対象は市内中心部からあまり遠くはない2地区、運行は平日のみ、上下6便

・期間は1か月(25日間)

・予約締切は出発1~2時間前まで

・料金は200円~750円(複数人割引きあり)

 

結果は、

25日間で19人

「最大利用人数4人(*2往復なら二人)の日が2日で、一日あたり0.76人」です。

つまり、12便走らせ平均の利用者は一人未満・・・かなり厳しい結果です。

一人も利用者がいなかった複数の日は”丸1日空気が貸し切り”です。

理由は「締め切り時間が早い」「目的地限定で行きたい場所は別」等・・。

「ルート変更」は必須ですが、それだけではたして・・・・・。

 

事前予想(費用対効果の胸算用)する民間ではありえないレベルの結果ですが、そこは精鋭そろうお役所、今後検討を重ねて、時間をかけて、公務員の皆様方が取り組まれるものと思われます。

 

奇しくも同日、「広島市のある地区ではデマンド交通20周年」の記事が出ていて、「紆余曲折の末・・・(今がある)」と書いてありました。

北の港町の役所の担当者の方々は、はたして広島の成功例を読んで参考にしたりするのでしょうか・・・・・。

 

偶然、先日知り合いの運輸関係の方が「新規事業で立ち上げる地元の営業所を自分に任せたい(=運転手)」と元従業員の友人に言っていたそうですが・・・(きっと冗談です)。

高齢の親の世話係は”日祝と盆暮れ3日ずつの休み”ですと、多大なるご迷惑をおかけするので、万一ご提案があった場合は即辞退させていただく予定です。

移住者(よそ者)ができるは、事態の推移をただただ見守るばかり・・・。