コロナ前の2019年5月末~6月中旬、30年店で働いた退職金代わりに、最初で最後の海外旅行(母)。
母の「高い山と高山植物が見たい」という希望で「スイス」に。
[物価高のトップグループ国]でできるだけ費用を抑えながら・・・。
「名峰ユングフラウ・標高4158m」を望む「ユングフラウヨッホ展望台3454m」行き赤い登山電車への乗り換え駅「クライネシャイディック・標高2061m」から一つ下の駅までハイキング。
難易度は「1」。
ガイドブックの「子供からお年寄りまでOK」で選びました。
名峰ユングフラウヨッホを含む同じような雪山はいくつも連なり、目に収まり切れないほどの雄大さです。
人もいなけりゃ、電車も来ない。
幸い車も走らない。
「俗世間の音(騒音)」は一切なくなり、鳥の声も聞こえず、「シーンとした世界(静寂)」が広がります。
道ばたの空いたスペースにレジャーシートを広げ、昼ご飯の手作りサンドイッチを食べていると、まさかの「声」が近づいてきます。
それはまさかの「日本語」でした。
どうやら中年の日本人女性が3人。
ひときわ大声をあげる一人が、通り際にわからないだろうとこちらを指し「あの”カップル”はなんちゃらかんちゃら&%$#(笑い声)」去っていきました。
「わかります。しっかり聞いてますよ~(日本語)」
「カップルではありますが、親子であり、仲睦まじい男女ではありません」
「旅の恥はかき捨て(旅先では知る人もいないから、どんなに恥ずかしいことをしてもその場限り、の意)」・・・きっとわからないだろう・・・・要注意です。
自分も似たようなことを「やらかした過去」があります。
異国の首都の駅で国際夜行列車に乗るためにたまたま出会った3人の日本人。
会話がはずみ、つい近くにいるアジア系の若者を見ながらおかしなジェスチャーをしてしまい、「それはなに(なんの意思表示)?」と寄って来られて気まずい思いをしました。
それ以来、「旅の恥は掻き捨てまい」と。
母のお目当ての「高山植物」はかろうじて白と黄色が咲いていた、シーズン初め。
それでも、強い日差しがまぶしい中、のどかなる山道をのんびり進む(下る)ひととき。
下っても下っても、どこまでも雪山は続き・・・・・。
たまに右手に現れる、黄色い登山電車と線路と雪除け屋根を見ながら、ちょうどいい陽気の中を進みます。
時折、大きな音をさせてヘリコプターが飛んできたのは、ふもとから一気にユングフラウヨッホへ向かうためでしょう。
くしくも、2月子供の招待で29年ぶりの海外旅行が重なりましたが、訪れたオーストラリア・ケアンズのグリーン島でも、ケアンズの港から来たヘリコプターが爆音を響かせていました。
ところどころに小さな池があり、もちろん水は冷たい!
下に向かうにつれて、少しずつ、少しずつ、草地が増えてきた気がしました。
目指す駅まであとどのくらいだろう?
まだ、標識らしきものは見えてきませんが、時計もないしスマホも見ずにそのうち着くだろうくらいの時間の過ごし方です。
普段高齢者がいなければ、それなり「満載の旅程」。
団体旅行と違う自由を満喫できるのが個人手配の魅力です。
その分、各種団体割引はありません。
さらに「物価高のトップグループ国・スイス」で節約度は増し・・・。