先ごろ、県央にて友人からの依頼で「引っ越しの立ち合い人」を務めてきました。
彼とは30年来の仲で、このところ何年か疎遠になっていたところに突然の依頼。
依頼内容/詳細は、
・半年前から貸家の大家さんから建替えのために退去してほしいと言われ続けている
・半年以上入院中で、基本は現状のまま(*あきらかな”ごみ”を除き)引っ越すしかない
・知り合いの引っ越し業者に梱包から依頼したので、引越し前日(梱包)と当日に立ち会ってほしい(*市内の引越し先との往復あり)
「梱包から業者に依頼する引越し」はありますが、「住んだままの引っ越し」は聞いたことがなく、本人不在ともなればかなり”難航”することが予想されました(*本人不在の遺品整理やゴミ屋敷の片づけは別です)。
過去お世話になったこともあり、今回が最初で最後になるかという想いで快くお引き受けしました。
引越し前日。
早朝5時台に県境の家を出て140㎞先の県央まで。
三陸自動車道が空いていても軽自動はいつもの低速(*平均に比べ)で・・・。
ETC装置のない低所得者の車は途中で無料区間が終わる”鳴瀬奥松島インター(*松島の先)”で降り、半分は一般道で。
途中、給油所のルーティーン(携行缶補充)もあり、8時半すぎ現場に着けば間を置かず引越し業者さんも4トントラックで到着(★"9時から10時"の予定が/引越し業者あるあるです)。
ちなみに、テレビCMでおなじみの業者さんです。
現場は昭和造りの平屋、6畳4畳半3畳と台所は大小さまざまなモノで一杯。
あまりのほこりのすごさに土足で作業をお願いしました。
さらに部屋の外には大き目の物置と車庫があり、それぞれ目いっぱいモノが入っています。
さらにさらに、家の周りにも・・・・・。
20代から30代3人の作業員で梱包は終わるのか?
午後には応援が来るとのことでしたが、とても間に合いそうにありませんでした。
人により価値観には個人差があり”ゴミの判定”に作業員さんから聞かれること幾たびか・・・。
梱包した箱は部屋に入らず、どんどんカーポートに積みあがりました。
このあと曇り空から雨が落ちてこないことを願うばかり・・・。
部屋の様子一例(一枚)だけでも、モノと改造具合がお分かりいただけるかと思います(*仏壇はふたつ・趣味で個人売買していたものが屋内外ごっそり)。
スピード最優先は梱包忘れやゴミの梱包等”作業ムラ”を生みましたが、”今まで経験したことのない、心折れそうな現場(*作業員さん談)”に混乱は必然でした。
梱包は午後2人の応援、計5人で夕方まで。
残りは明日、に引越しに丸一日かかってしまうのか?
あまりの作業の多さにとても頼めないと思い、多量のゴミを内外2か所に移動する役をかって出ました。
なんと彼らはカーポートに積み上げた何十箱もの段ボールをそのままにして帰っていきました(*室内に置く場所はないけれど、目隠し等はなし)。
「盗まれない」「火付けなし」
この「平和」はこの先どこまで、、、。
翌日、”盗まれなかった荷物”を3人で運ぶこと2回、午後3時に終了したのはさすがというか、若いうちしかできない、さしづめ建築現場の”足場工”さんのようなもの?かというような”休まない働きぶり”でした(*トイレも)。
「残りの梱包と運び出しは昼ご飯も食べずに」
引越し先・2DKのアパートにうずたかく積まれた荷物(↑↑)。
全部入るか危惧(きぐ)されましたが、そこはプロ、台所・玄関まで目いっぱいスペースを使い見事に積み重ねました(*効率を考え一部手伝いました)。
持ち主が帰ってきても、台所に寝るスペースくらいは確保してあります。
若きドライバーの彼は”この日の作業終わりに引っ越しシーズン後のお疲れさん会(会社主催)”があると言っていましたが、ろくに水分もとらず一心不乱に作業にいそしむ3人を見ていると、まるで何かの宗教みたいに感じてしまいました(*個人の感想です)。
その働きぶりに、ちょっとだけ”NISA(少額投資非課税制度)をやってる?”と聞いてみましたが、やはり彼らには無縁のようでした。
その割に、元リサイクルショップの店員(自分)があえて(ゆえに)賞味期限内のものと言って差し入れた飲み物の期限を気にしていたり。
スーパーで買ってきたばかりの冷えたペットボトル(伊右衛門、キリンレモン等)を”この炭酸(飲料)がいい!”と言っていた割に一口二口飲んで置いて行ったりする方々に、年代の差?を感じたり・・・。
(*中古屋作業員が丸一日作業しても、中古屋ゆえに飲み物は出ない土地、でした)
引越しにはかなりの費用が掛かったと思われますが、家主事情での引越しは”交渉次第”。
引越し料金他を家主に負担していただく例もあるようで、「入院中の引越し」という特殊事情がなければそれなり対処のしようもあったかもしれません。
「つわものは弁護士に依頼する(*ガッポリ!)」
このあと入院中の友人は引越し完了後、”残置物(ごみ)”の処分を業者さんに依頼。
なんと、処分の見積もりの立ち合いを別の日にすることになりました。
予算と見積額にだいぶ乖離(かいり)がありそうなので、紙資源類その他は知り合いの資源商に依頼し少しでもゴミを減らすしかなさそうです。
依頼はついでに”合鍵他お使い”だ”業者が運び忘れたモノの取り外しと引っ越し”だなんやかや・・・。
そろそろいい加減お人よしはこのあたりで退場しますが、これも"終活"の一環。
長年の人付き合いに区切りをつけます。
続く
(降雪少ない三陸沿岸・珍しく15㎝? 昨シーズンの雪かきはこの日の朝のみでした)