三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

自分で引っ越しをする 粗大ごみを捨てる 節約法? No.571‐A     

(2月 岩手県陸前高田市 復興なった 名勝高田の松原 長い海岸)

 

クレジットカードの用事でウェブ手続きでは確認できないのでオペレーターを希望したら「4~6時間後に電話連絡します」で待てば、かかってきた電話が「只今大変混みあっているのでお待ちください」でさらに待つ、へき地県境民です。

5分の電話代は最初がフリーダイヤル、後の10分はかかってきたため助かりました。

 

この冬、高齢の親が「軽費老人ホーム」へ引っ越しをしました。

軽費老人ホームは2階建てで広い廊下を挟み両側に部屋が並び、各部屋は12畳のワンルームでトイレと風呂付です。

昼間は管理人がいて夜間は警備会社がボタン一つでかけつける仕組みです。

 

3食付(*あまりたいしたものは出ない・管理人談)で強制集合なのは、”生存確認”も兼ねてとか。

洗濯はコインランドリーで、テレビや冷蔵庫はお好みで。

現在この国にそのような施設はケアハウスと2種類あり、将来的にケアハウスに統合されるそうです。

 

今回の引っ越しにあたり、日ごろ付き合いのない(*情けないことですが)親から身内である元中古屋・便利屋に声がかかったわけです。

 

引越し前

 

・不用品を売りに大手リサイクルショップ(売買代行業者)へ持ち込みました

自分が廃業したように、業界が成熟することによりかつてのような中小規模店はかなり姿を消し、売り先の選択肢は狭まりました。

以前は探せば中小店の中には大型店よりも高く買う店があちこちにありましたが、これも時代の流れ。

地方ではその傾向が顕著で、さらに”条件”が厳しい場合も・・。

今住む自治体には震災でチェーン店は去り小型店が1店舗、質屋さん1軒と金・プラチナ等買取の宝飾店が2.3店あるばかりで、家具家電・贈答品・雑貨や本の買取店はないに等しく、出張買取はほぼ望むべくもありません。

さりとて、隣県の独占最寄り店までは40㎞・・・。

 

手間はかかれどより収入が見込める、ヤフオクヤフーオークション)・メルカリ個人売買はお好みで(*自分は一部例外を除きもうやりません)。

 

・レンタカーでトラックを借りました

(*マニュアルではないオートマ)は一昨年秋に事務所退去でお借りしたところから今回も格安で。

長年自分が乗っていた1.5~2トントラックで24時間6000円+任意保険料500円を2日分、合計13000円。

「500円値上げ(5500円⇒6000円)したんですけど」と言われてしまいましたが、それでも充分安いと思いました。

ちなみに、軽自動車は2300円、軽トラックは3600円です(任意保険料は500円)。

 

ガソリンスタンドではありませんが、レンタカーは金額や内容が地域や店によりさまざまです。

今回も借りたところは、”借りてから24時間”なので、営業時間内なら何時に借りてもOKで、営業時間外でも返却OKと言われとても便利でした。

 

ロープやブルーシート、養生のためのシーツや毛布、台車などは幸い商売道具を最低限残しておいたのが役に立ちましたが、モノによりレンタカー店で借りることが可能なようです(*有料)。

それでも足りないものはホームセンターなどで。

 

引越し当日

 

・トラックを取りに行きました

カード決済後、乗って来た軽自動車は駐車場へ(*無料)。

慣れ親しんだ大きさの、高所から周りを見渡せ安定感あるトラックはやはりいいな・・・。

 

・荷物の搬出と搬入を行いました

ある程度荷物はまとめてあったのですが、”ごみと同居(*一緒に置いてある)”しているので間違いのないよう運び出しました。

2DKの部屋に残されたごみは写真の通りでお恥ずかしい限りです。

(必要な物だけ取ったあと ほぼ生活したままの状態でごみが残っている)

 

引越し荷物や置いていくゴミが整理されているか生活したままかその中間か

かつて何度も不用品の引取りついでに物の移動も依頼された身からすると、その差でかかる手間は雲泥の差です。

できるだけまとめる・ゴミは分別する、に越したことはありません。

 

作業は高齢の親の引っ越し作業への参加/口出し(*言っても聞かない)等でかなり遅れましたが致し方なし。

大型・中型・小型・袋やそれ以外の順番で積んでいきます。

 

晴れの中、時折大敵”の風(荷物が倒れる・ドアや扉が勢いよく開閉する)”が吹きましたが、搬出・搬入は滞りなく終了しました。

事前購入の防炎カーテン(*施設の指定)の取り付けと、ばらしたベットの組み立て(六角レンチではなくプラスドライバーで足りました)を最低限した後は、本人の希望で荷物を適時開けてもらうことにしました。

 

外食ついでに足りないものをホームセンターへ。

合鍵も平日は10分でOK!助かりました。

引越しの間、親の周りを無視した言動(迷惑行為)には強い憂(うれ)いを感じましたが・・・(*どうにもなりません)。

どうぞ施設を追い出されませんように・・・・・。

 

引越し後

 

・ゴミの分別を行いました

事前に自治体のごみの分別方法を調べ、必要に応じてごみ処分場へ分別搬入の注意点を確認しておくことは重要です。

どうやらこの自治体は”収集ゴミは細かい分別”の割に、”処分場への搬入ゴミはそれほどでもない”ことがわかりました。

 

本人申告の「ごみ」は多岐にわたりました。

台所や部屋、押し入れや収納棚にある大中小種種雑多な品々。

売れるモノがないか探すと、意外と多少なりともあるものです。

また、売れなくても自分で使えそうなモノも結構あったりしますが、見る目(価値観)は人それぞれ。

 

30年ほど不要品の引取りをしてきたので、一般の方よりは”生かし方”はわかるかもしれません。

 

結局、家具(*この自治体は燃やす)とプラスチックを含むそれ以外の粗大ごみに分けるだけでOKでした。

それでも、家具のガラスは外せるものは外して・・。

 

家電やメタルラックなどの少量の金属類はまとめて廃家電屋さんへ持ち込みます。

一般の方でも持ち込める廃家電屋さんは探せばあるかもしれません。

 

金属類がまとまった量(*重さ)ある時は”金属問屋さん”に持ち込む方法もありますが、その場合事前に一般の方が持込可能か確認が必要です(分別方法も)。

地方には、紙・金属まとめて一般の方から買い取る(*当然安い)問屋さんも・・。

 

紙類・布類は問屋さんへ持ち込み、無料で置いてきます。

「一般の方の持込歓迎・買取ります」という紙問屋さんは各地にあるようですので、事前にどう分別して持ち込めばいいか確認すればOK。

ただし、衣類や毛布・タオルケット・タオル等布類は取り扱っていない問屋さんもあり、廃棄するしかない場合もあります。

今回、布類を無料で引き取ってくれる問屋さん探しに多少苦労しました。

紙類は段ボールと雑誌扱いになる新聞以外の紙に分け、布類はごみ袋に入れ、段ボールはたたみ紙テープ留めし、雑誌/雑紙は段ボール箱に入れました。

 

事前に親が収集ゴミに出すのが不充分で残った食料(*特に食べかけのもの)や雑貨等細かいものはごみ袋へ(*この自治体はどんな袋でもOKだったので隣市のものを使用/3袋でした)。

 

最後残った、自分で使えそうなモノは横によけて・・。

 

(分別後 右側の組立家具類大小以外ほぼ生かします)

 

・ゴミを積み込み、粗大ごみを含むゴミを処分場へ、冷蔵庫や洗濯機などリサイクル品目を引き取り所へ搬入しました

最後に降ろすリサイクル品目を先に最小限の力で、続いて家具・布団類・プラスチック類(家具を含む)・ごみ袋他を順番に積み込みました。

事前に処分場の取扱時間を調べたところ、処分場はこのあたりの4地域(自治体を越えた)合同の広域処分場で昼休みなしで受け入れてくれることが判明。

 

リサイクル品目は持ち込む前に郵便局で手続きをする必要があり、郵便局の場所を調べると街中以外はほとんどない・・。

処分場は通常街中からなるべく離れた場所にあることが多く、反対方向か・・と思っていたら”簡易郵便局”がありました!

 

日ごろほとんど利用することのない簡易郵便局は古い住宅街の中にあり、グーグルマップを使っても今一つわかりづらい狭い道の先にある一軒家。

人ふたり入るのがやっと、畳半畳の狭いスペースでメーカーと製品コードを備え付けの雑誌から探し出し伝票に記入、リサイクル預託金と振込手数料を払い、リサイクル券を発行してもらいました(*ATMのある郵便局でATMでやると50何円か振込手数料が安い)。

 

郵便局にほど近い処分場は入り口で”流れ”の説明を受けカードを渡された後、先にある台貫(量り)に乗って”軽量”。

建物入口から誘導する従業員も複数いて、反対にお客は少なく流れはスムーズでした。

こちらの処分場の特徴は従業員が”6個ある大きな鉄籠にトラックから降ろしたゴミを分別して放り投げていく”というもの(*珍しい)。

さらに、家具のみ別棟で降ろした後は”再軽量と支払い”を機械で行い終了。

 

料金は180㎏で2000円(50㎏ごとに500円)。

これを他所と比較すると、当然差があります。

・県央の市は100㎏まで1500円、以後10㎏ごとに150円で180㎏だと2700円

・今いる市は50㎏ごとに330円、なので180㎏だと1320円

 

おっと!カードを入り口に返却するのを忘れそうでした(*忘れないでと書いてありますが、何らかの改善が必要?)。

 

自治体にしては珍しく「リサイクル品目も同時引取り可」だったのですが、なんとこちらの処分場では「重さ分追加で他の粗大ごみと同じ料金がかかる」ので「車で5分の所に追加料金がかからない引取り所がある」と親切に地図付きで教えてもらいそちらへ・・・。

2つ併せて1000円の追加料金を免(まぬが)れましたが、本当にいろいろなやり方があるものです。

 

・廃家電屋さん持込分や自分で使う分、紙布資源類をトラックに積み込みました

最後に蛍光灯とガスレンジを外して部屋を”空”にしました。

 

当初、一日では終わらないだろう部屋の掃除も申し出て道具を用意して来たのですが、親の思い込み「部屋はきれいにならないだろうから業者に頼む」でやらなくて済みました(*依頼されるので長年ハウスクリーニングも兼業していましたが・・)。

おかげ様で出れないはずの知り合いの元漁師さんの葬儀に後日出られたのは幸いでした。

 

・紙布資源類を問屋さんに持ち込みました

おおよそ100㎏?(*少ない)かそこらでしたが、無料で処分できました。

以前業者登録をしていたので勝手がわかり相手も安心、業界話など聞きながらスムーズに行きましたが、一般の方が初めて利用すると多少時間がかかるかもしれません。

 

・廃家電屋さん持込分や自分で使う分を倉庫に下ろし、トラックを返しました

使った軽油を補充し夕方返却。

2日間で100㎞行かず驚かれましたが、事前に伝えた通り(*高齢者の近場引越し)。

ガソリン代は2000円に遠く及ばす・・・。

 

これで残りは、廃家電屋さん持込分や自分で使う分の分別・整理、そして廃家電の持込です。

これが結構時間のかかる作業ですがやるしかありません(結局分別だけで6時間)。

やることにより500㎏は下らないごみを180㎏にすることができ、逆にいくらかプラスに、、、です。

 

今回、引越しとごみ処分でかかった費用は、

・レンタカー代 6500+500✖2日分=13000円

・ガソリン代 1800円

・リサイクル品目(3ドア冷蔵庫・洗濯機)リサイクル料金 8000円

・ごみ処分代 2000円

・紙布資源と廃家電ほか 約300㎏ 0円(*ごみ処分なら3000円~3500円)

それなり手間はかかりましたが、おおよそ25000円で済みました。

 

この一例が手間をかけられる方、かける気のある方への一助となれば幸いです。