イギリス在留邦人によれば、イギリス国内でも特に財政がひっ迫しているウェールズ。
「ゴミの収集を3週間に一度にする」話し合いが2月までにあり、実現すれば「生ゴミのニオイに懸念/発展途上国に逆戻りする」という在留邦人の意見に、将来を想えば他人ごとではないと思う、へき地県境民です。
今から38年前の1986(昭和61)年、転職直後の離職で幸運にも実現した長旅。
「旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる」条件に合致したのは、当時東西に分かれていたヨーロッパでした。
6月20日(金)
イギリス海峡を渡りフランス滞在17日目。
(地図と写真はグーグルマップ)
フランス第三の都市リヨン(地図↓↓)から一気に越境、スイス ジュネーブへ・・・。
昨夜の”次のルート決め”は思い通りにいかず、翌朝から目まぐるしい一日を呼び込むことになりました。
”お湯を出さない、水シャワーのユースホステル”を退去。
冬季オリンピックの舞台となったグルノーブル(地図↑↑・中央下)へ行こうと駅に荷物を預けWASTELという旅行社に行くと、なんと!”フランスでは26歳以下の学生”でないとトランスアルピーノ(*格安切符)が買えない!!ことが判明しました。
いままで学生証提示なしで買えたのはなんだったのか???
「26歳以下の学生”でないとトランスアルピーノ(*格安切符)が買えない」はどうもフランス国内限定の条件。
そこで、”i"(インフォメーション・案内所)で同じことを訪ねたら、トランスアルピーノ・リヨン支店を教えられ、行けばやはり同じ答えでしたが・・・。
なので”スイス・ジュネーブ直行”を選択すれば、国内のみではない・越境するためか”26歳以下割引”で切符を購入することができました(170㎞・63フラン・1640円)。
国税庁発表の統計によると、1986年(昭和61年)の平均年収は386万円
35年後、2021年(令和3年)は443万円で約15%上昇(約13%低い↑)
しばし街歩きをしつつ、50フラン以上あるコイン(硬貨)の使い道を探しました。
パリへ帰国のために戻るのはまだまだ先のことで、それまで重いコインを持ち歩くわけにはいきません。
それが国が密集しているヨーロッパだとこの後結構な頻度に。。。。
(リヨン 中心部 絵葉書)
サンドイッチといえば、この国では通常フランスパンに具材を挟んだもので、パンの種類や大きさ・具材により種類が豊富で値段も豊富。
ショーウインドー越しに見れば、赤(トマト)・黄(チーズ・たまご)・緑(レタス)・茶(パン)・黒(オリーブ)…色とりどりに広がる景色が眼を楽しませてくれます。
(便せんメモより)「たまごサンド(7.5フラン・210円)は冷えたレタスとトマトがうまい!」
残金を絵葉書(2フラン・55円)と食料に充てても残りは4.5フラン。
”もしその国に二度と来ないなら、現金は国ごとになるべく使い切る”ことが重要でした。
6月20日にして季節はもう夏(*梅雨は無し)。
(メモより)「道行く女性は刺激的な服装の方も多く、ストッキングやスリップ/今ならキャミソールのない人もいる 中にはノーブラの方も・・・」
グルノーブル行TGV(*新幹線/ただしただしリヨンから先はエキスプレスと同じ速度)乗車は夢と消え、17時12分、乗車率100%近くのスイス・ジュネーブ行7両編成に乗り込みました。
列車はしばらく平地を走ったあと突如山に入り、川沿いを登りに登り山の奥深くへ・・・。
国境近くの駅に近づくころには”雷”のせいか20分遅れで、大勢が下車していきました。
山また山に国境は見えず、やっと平地が見えるころジュネーブの街に入りました。
駅のホーム下での”パスポートコントロール(入国審査)”はゼロ秒。
同じフランス語圏のこの国でも(当時は)円が強く、
・SF(スイスフラン)円:92.5円
円より多く持参したドルを両替すると300ドルで4000円の損になるので、とりあえず5000円を54スイスフランに両替しましたが、この調子でいくとそのうち円がなくなってしまいそうでした。
”円が通用する(両替レートがいい)”は来てみないとわからない時代。
ちなみに、2024年1月17日現在の為替レートを調べると、その差にあぜん・・・・・。
・スイスフラン円:170,45円(*当時の1.84倍)
・ドル円:147.50円(*当時の1.47倍)
0.4スイスフラン・37円でユースホステルに電話をかけ、徒歩20分で到着。
宿代は9スイスフラン・750円でシーツ代込(*ちなみに4年半前は約5000円でした)。
古い建物も管理はバッチリ!清潔で、鍵付き大型ロッカー完備。
街中は観光国のにおいがぷんぷんしつつも、そこは観光立国。
徹底された”インバウンドのお客さん大歓迎の先輩”に、今日インバウンドが旬な話題の日本も学ぶところはたくさんありそうです。
(メモより)「”物価を除けば”旅行しやすそうで”ほっとした”」
それほど国による違いを感じることになるのです。
このあとも・・・。
つづく