「県政便り」によると世帯数が前年同月比800世帯増の割りに人口減の模様。
その中、移住した市は前月比で33世帯、98人減のへき地県境民です。
今から38年前の1986(昭和61)年、転職直後の離職で幸運にも実現した長旅。
「旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる」条件に合致したのは、当時東西に分かれていたヨーロッパでした。
6月21日(土)
フランスから越境しスイス滞在2日目。
スイスの人口は2022年時点で約841万人、面積は日本の約11%。
公式語はドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語の4つです。
(地図と写真、小文字の文はグーグルマップより)
朝方、フランス側スイスの玄関ジュネーブのユースホステルで、サン・マロ(フランスの港湾都市)のユースホステルで会ったカナダ人(*ケベック州在住のカナダフレンチ)がチェックイン!
急きょ彼とふたりで街中を回ることになりました。
フランスで会ったスイス人もカナダ人もフランス語圏在住で旅行しやすいのは想像できましたが、どちらも英語まで達者ですごいなと思うと同時に、”国に複数の言語がある生活イメージが湧かない、単一言語圏”のバックパッカーでした。
この先、スイス国内をフランス語圏からドイツ語圏へ移動します。
ジュネーブは広大なレマン湖(ジュネーブ湖)の南端に位置する都市です。アルプスとジュラ山脈に囲まれた街からは、モンブランの絶景を望めます。国連の欧州本部や赤十字本部があり、外交や銀行の国際的な中心地です。言語や美食文化の他、カルージュのようなボヘミアン地区など、フランスの影響が色濃く見られます。
日が差していても時に冷たく時に涼しく、気持ちがいい6月下旬。
トラム(路面電車・市電)やトロリーバス(*上空に張られた架線から電気を供給し走るバス)が走り、レマン湖沿いにはヨット・観光船が並び白鳥が来客をもてなす中、高さある噴水が勢いよく水を噴き出す、これぞまさに観光地!
整然とした街並みを歩きながら、ディズニーランドではありませんが、観光立国の”おもてなし”をいたる所で感じ取ることができました。
ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)・WHO(世界保健機関)・ILO(国際労働機関)などがある地区は残念ながら”土曜日休館”。
(国連 ジュネーブ事務局 会議室などを見学する 15 か国語以上の言語に対応したツアーがある)
駅の”I"(*観光案内所)には英・仏・独に混じって日本語のパンフレットまであり、訪れる観光客の多さを知ることに・・。
”人口17.6万(*JALサイトより)”でこの知名度、恐るべし・・・。
日本で約18万人の都市はと言えば、
・札幌市中央区
・高松市 だそうです(Bing Copilotより)。
(便せんメモより)「街中・公園、いたる所”日光浴”を楽しむ人であふれている」
(公園)
さて気になる物価はとスーパーをのぞくと、(メモより)「恐ろしい」
「日本より安いのはヨーグルト・牛乳・ビールくらい」で、
「肉は100g200円から、野菜も魚も高くて買えない」
「しょうゆやラーメンもあったが、ロンドンよりもかなり高い」
仕方がないので、フランスで2.5フラン・65円のバケット(パン)を1スイスフラン(*以下フラン)・95円、ビスケット:2フラン・190円、絵葉書0.65フラン・60円で何枚か買いました。
(メモより)「状態のかなり良くない(*一部腐ったとも言う)キャベツが、特価0.45フラン・40円で置いてあり、店の信用も何もない」
こういった”価値観”の違いはかなり勉強になりました。
購入後不満があれば、”よく見ない方が悪い・だまされた方が悪い”・・・自己責任なのです。
店頭でポテトフライが3.5フラン・310円(*イギリスの低い方で80円・約4倍)。
「街中のカフェも英仏と比較してはいけないレベルの高さ」(*バックパッカー二人組は入りませんでした)
通貨単位はスイスフラン(SF)で1フラン=約92.5~100円
国税庁発表の統計によると、1986年(昭和61年)の平均年収は386万円
35年後、2021年(令和3年)は443万円で約15%上昇(約13%低い↑)
(レマン湖に架かる橋より 遠くに噴水)
そんな中、どこぞやで”つわもの日本人旅行者”にいただいた”ちらし寿司太郎”を食べてからカナダ人の彼と行ったカフェバー。
中ジョッキ(ビール)2.5フラン・230円は安く、いい時間を過ごすことができました。
(ジュネーブの街中)
今日一日でカナダ人の彼から「今度は君が行先を決めて」と言われたことは今でも覚えています。
人に従うだけでなく「自分の意志を持つ」や「希望を伝える」は確かに自分に欠けていたことでした。
宿に戻り浮上した問題は、今までと全く違う、”鉄道運賃”。
(メモより)「60㎞・1400円近い運賃では最短経路になりそう」
単純計算で600㎞・14000円(*新幹線ではない)・・・は国を即回避したくなるレベルでした。
当時も旅行者に便利な周遊券、スイストラベルパス(周遊券)があり、鉄道・バス・湖船が乗り放題でしたがバックパッカーにはキツイお値段。
現在、3日・4日・8日・15日がそれぞれ210フラン・35800円、251フラン・42800円、363フラン・61900円、440フラン・75000円で販売中です。
明日は一路西から東へ。
一筆書きの最短経路であちこち回ることはできませんが、他国に比べ圧倒的に割高な交通費を含む滞在費を前には致し方なし。
駆け足で走り抜けた先は・・・オーストリアの予定ですがどうなることやら・・・。
つづく