三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

機密書類の溶解処理 1. 製紙工場へ持ち込む 軽自動車で No.323

9月中旬。

以前依頼を受けた事務所から連絡がありました。

「7年ほど開いていた事務所を閉じるにあたり、顧客の資料を廃棄したい。

資料は機密書類なので(以前のように)溶解処理してほしい」というのです。

肝心の「量(重さ)」は事務所とコンテナボックスにある分でそれなりあって、まずは事務所の分から引き取ってほしい、とのこと。

 

以前、その事務所からトラックで約500㎏あまりを隣県の製紙工場に持ち込んだ記憶がありましたが、今はもう「トラックはありません」。

仕事としての「リユース/リサイクル業」は昨年トラックを処分しその幕を閉じました。

処分後、引き取り依頼はそれなりありましたが「トラックはもうありません」と辞退していました。

 

それでも以前に複数回仕事を受けたことから、即決で依頼を受けることに・・・。

つまり「軽自動車」で出動です。

予約をした製紙工場の担当者は「複数回来るよりもトラックをレンタルして1回で来れば?」ということでしたが、依頼主の「まずは事務所(次に離れたコンテナボックス)」の希望を通すことにしました。

 

依頼後何か所ものスーパーで「それぞれ細かい買い物をして」集めた「たくさんの段ボール箱」を乗せて、沿岸部を出発!

箱に入れた翌日に”溶かす”ためだけにホームセンターで10枚2000円かそこら以上で購入するのは「元リサイクル業」従事者として抵抗がありました(もし余っても捨てるだけです)。

 

140㎞の距離も三陸自動車道路(途中まで無料)でスイスイ~。

片側1車線の区間は「混んでいる方がかえって低速で走りやすい」軽自動車トコトコ号です。

仙台市のお隣、利府町に新しくできた大きなイオンモールで休憩すれば、直射日光がまだまだ暑くてトイレを済ませたら速攻で移動しました。

(奥は仙台北部道路・全長13.5㎞・有料で普段乗ることはありません)

もう一つのイオンは建物の下に駐車場があり、暑さしのげる格好の”休み場”でした。

車の出入りは多くても、奥に行くほどが~らがら。

買ったアイスを食後に・・・。

午後。

事務所に着くと、机の上に書類の山が置かれていました。

さっそく持参した段ボール箱に入れれば、枚数ぎりぎり・・・なんとか収納できました。

通常「機密書類の溶解処理」と言えば「段ボール箱をテープで密封する」のですが、引き取ったあと「検品」をして「禁忌品(リサイクル原料としては適切ではない異物」を取り除かなければいけません。

その作業は戻ってから・・・。

 

調べてみると、軽自動車は「重量制限」が260㎏ほどでした(65㎏✖店員4名)。

55㎏の人間に10㎏の荷物を載せた、という設定のようです。

それを貨物車のように使うわけです。

紙は詰まっていて重いので満杯に積むまでもなく「重量制限オーバー」の心配が・・・・・。

量ってみればセーーフ!!

中身を確認して「黒い閉じ紐」や「プラスチックや鉄の留め具」等禁忌品を取り外し「紙だけ」にした後は製紙工場へ片道2時間半の旅。

(窓を閉めているので「機密書類」は外に飛び散ることはありません・箱からも出ません)

何年か前、側道にカモちゃん(カモシカ)がいた山あいの町を抜け、製紙工場のある町に着けば、まだまだ暑さ残る季節に車内は暑い9月でした。

 

10トン以上の大型トラックが行き交う、製紙工場内の”台貫(車両や積載物を量る大きいはかり)”に軽自動車で乗り重さを量り、荷下ろし後「証明書」をもらいました。

重さの単位は10㎏です。

少量で一日がかり、も今までだいぶお世話になった恩返しとして・・・。

 

次回・・・は、離れた場所のコンテナボックス分が待っていました。

国鉄(現JR)のコンテナを利用した、倉庫の重い扉を開けてのお楽しみ?というわけではありませんでしたが、開けてびっくり!

さらに2回分くらいあるとはつゆ知らず・・・。

加えて不要品までもがあちこちに・・・・・。

大型のものも多数ある!(どうしましょう・・・)

 つづく