三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

沿岸部の新聞/地元紙 他紙との違い 漁港 港町 三陸沿岸 No.583‐A

 

新聞を購読していない自分が図書館や病院を訪れた際、必ずと言っていいほど読むのが新聞です。

この地には全国紙や地方紙に混じって、地方紙の中でも地域紙があります。

三陸沿岸のニュースが中心で、隣県の三陸沿岸にも新聞社があります。

隣県は内陸部にも複数新聞社があり読むのが楽しみになる、さすが面積日本一の県です。

 

地域密着のニュースから始まり、訃報広告・休業・イベント案内が紙面を飾る中、大きな特徴は何と言っても「漁業通信」です。

漁業通信とは漁船の航行や操業の安全を図り、操業能率の向上に寄与する目的で行う無線通信。 漁場の気象、海象、操業状況を伝え、操業上の打合せなどを行う。 漁業用海岸局と漁船の船舶局とによって運用され、海岸局と船舶局の相互間の通信を無線電信および無線電話によって行う。

 

隣県と本県の漁業無線局(海岸局)と魚船の漁業無線局(船舶局)とのやり取りで、地元の港所属の「漁船がどこにいるのか・どんな状態か(何をしているのか)」が列挙してあります。

 

それは、内陸部に長く住み漁業にうとい自分の知らない世界。

初めて目にした時は何10隻もの船の具合がわかり告知されすごい!と思ったものです。

 

この日の漁船の種類は以下の通りでした。

「電信船(持ち運び式の電話装置)」が

・マグロはえなわ(延縄・はえ縄)

・まきあみ(巻き網)

・カツオ

トロール

 

「電話船(船舶搭載の電話装置)」が

・マグロはえなわ

 

種類別に漁船名と内容が列挙してあり、主なものはこんな感じでした。

中にはエッ!と驚かされるものも・・・。

 

「第43○○丸(例) 操業中」これが一番多かったです

「第12○○丸(例) シャチで入れず適水中」・・・あのシャチのこと?

”適水中”を調べると、”水道水の水質基準に適合する”と”Windows Copilot”で出てきましたが、どうも意味が違うようです

 

以下船名省略

ケープタウン」アフリカ大陸南端の街に滞在中?それとも航行中? 

「260回目 操業中」・・・260回も!連続で??

「帰港中」

「ベノア発」インドネシア・バリ島の一エリア

「入れず」・・・入港できない?それとも漁場に入れない?

「南下中」

「調整中」入港の?操業の?

「凪(なぎ)悪く入れず」

「漁場着漂泊中」

「調査中・水・28.0」何を調査?曜日?水温?

 

日本近海では広範囲で通じる(*品質は不明です)携帯電話に対して遠洋漁業では無線通信が主のようですが、昨年、割高な衛星通信に使い放題サービスも登場したようです。

 

そのため、何か月か(も)遠出して操業する船を見守る(実際は見れませんが)家族や関係者の方々がどれだけ新聞を利用しているかは不明なので、今度聞いてみようと思います。

 

(漁港の過去記事です)