三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

昭和の東西ヨーロッパ行 85 名も無き谷の町で スイス バレー州 シオン No.576

グラフを見れば自己防衛の必要性を強く感じる、低所得へき地県境民です。

さてどうしましょう、、、。

 

今から38年前の1986(昭和61)年、転職直後の離職で幸運にも実現した長旅。

「旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる」条件に合致したのは、当時東西に分かれていたヨーロッパでした。 

 

6月24日(火)

フランスから越境しスイス滞在5日目

(地図と写真小文字の文はグーグルマップより)

 

西部レマン湖沿いのジュネーブローザンヌから、名も無き東部の町シオン(地図右下↓↓)でこの日は一休み。

フランス語圏のシオンは、スイス南部、ヴァレー州の州都。ローヌ川左岸に位置している。スイス有数のワインの産地で、ヴァレー産ワインの集散地となっている。ドイツ語名はジッテン、ラテン語名はセドゥヌム。

(谷間を挟んでくねくね道路 底に幹線道路 山の赤線はゴンドラリフト

 

当時はほとんど日本人に知られていないこの町で、バスに乗り見知らぬ山の中へ行こう! と10時20分発で28分に来たバスに乗り込もうとしたら、(運転手さん)「切符は郵便局で買いなさい」。

バスは黄色い、ラッパのマークの”郵便バス”でした。

あせって郵便局へ行けば、”人の列”・・・買えない。

とうとう”おくりびと”になってしまいました・・・・・。

 

(本数少ない)バスがだめなら町中があるさ。

歩け歩け~!

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipOFs7tfev7syenRJJI0WgWDHq_7BbwkMpzud5zq=w408-h544-k-no

(シオン 建物はフランス語圏の色)

 

(便せんメモより)「岩山は道路にせり出し、畑の中にあり、ボコボコ」

「飛行ショーがあるのか?近くの飛行場では飛べや降りろや、”二枚羽根”からジェット機まで飛び交っている」

岩山からのんびりそのさまを見ていると、おもちゃか何かがこちょこちょしているような、何とも言えない感じでした。

 

町のシンボル、2つの城へはどちらも徒歩10分。

片方に行けば、”崩れてる”・・。

これまた行けば”崩れ放題”の教会の、風吹く岩山から町や遠い山並みをしばし眺めれば、2700m~3000m級の山の頂を時折雲が行き交うことはあっても、基本は”白雪・みぞれ模様”でした。

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipNdHrK06ivSwsfAVfVknIWnCwQWQhIWyHtO-yRP=w408-h306-k-no

(城跡と言うべき城)

 

岩山から遠くの岩山を見、遠くの山の中腹にへばりつく村並みを見、谷間の町を見ていると、つくづく山国を実感するバックパッカーでした。

(メモより)「植物も日本のそれとはだいぶ違う」

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipPmvuhFAksi3eRKRYG8U6T7nknztheitkXWciQt=w408-h306-k-no

(谷の両側は3000m級の山が連なる)

 

スーパーで食料を足し(*備蓄)、夕食は”レバーいため(*肉類では一番安い・それでも100gやっと200円切りくらい)・ゆでたカリフラワー・きゅうりの塩もみ・ごはん・スープ”で久しぶりの満腹定食、ごちそうさまでした。

この町がワインで有名なことなどつゆ知らず・・・(*バレー州はワインで有名)。

 

ふと気づけば「今日も団体」・・・(*相部屋)。

その夜も喧騒(けんそう)はあっても静寂はなし、を覚悟するバックパッカーでした(#厳しい〜)。

 

 つづく

 

(スケッチ 城からローヌ川沿いのシオンの町 両側は3000m級の山々)