コロナ前の2019年5月末~6月中旬、30年店で働いた退職金代わりに、最初で最後の海外旅行(母)。
母の「高い山と高山植物が見たい」という希望で「スイス」に。
[物価高のトップグループ国]でできるだけ費用を抑えながら・・・。
(スイス南部・滞在場所は「中央下Grindelwaldの文字の下」あたり)
全長23.8㎞にも及ぶ、自然遺産大氷河、"アレッチ氷河”。
その3本の氷河の合流点を眺めることができる展望台”エッギスホルン”への起点となる町Fieschフィエッシュ/フィーシュ。
本来なら、6月から運航される高速ロープーウェイで登るはずでした。
標高1049mの町から8分で2212mの中間駅、フィーシャーアルプへ。
そこから2869mの展望台まで7分。
”予定外の「試運転中」”のロープーウェイの上り下りを見ながら町歩き(するしかないとは・・・)。
こじんまりとした歴史ある町は、古い建造物が多く、高い建物がないのが特徴です。
目についた、特徴ある建物に思わず”パシャ!”
冬、思ったよりも積雪が深いのでしょうか?
2度買い物したスーパーマーケット・チェーン店「MIGROS」とは離れた場所に、これまたチェーン店「COOP」があり、やはりここでも・・・(国内いたる所に2店舗)。
目の前に「お肉屋さん」や「よくわからない雑貨屋さん」もありましたが、コンドミニアム(台所付きの部屋)ではなく、後から電話ボックスのような「囲いだけで天井のふたのないシャワー室(使うと湯気が部屋に拡散しそう)」をツインのベッド脇に取り付けただけの歴史ある(古いとも言う)部屋ならば、ウィンドウショッピングするのみ・・・「いろいろなお肉があって・・・(いいなぁ~)」。
「シャワー」は使わず、廊下の突き当りのトイレ脇に1つだけあった「バス(浴室)」をしっかり使わせていただきました。
しばらく外を眺めていると、そこに音楽と共に現れた一団(音楽隊)。
シーズン開始を祝うイベントが近くあるのでしょうか?
その練習風景にしばらく見入ってしまいました。
と、例の”郵便バス”が2台、のろのろと後をついていきます。
のんびりしたものです。
5分もしないうちに”行列”が小休止?しているうちにバスは横を去っていきました。
やはり、人はほとんど・・・・(乗っていない)。
(スイス南部・滞在場所は「左下ベットマーアルプの文字の右上」あたり)
翌日。
レストランから調理する音といいにおいのする”氷河ホテル”をチェックアウトして、山に挟まれた谷をさらにローヌ川上流・Andermatt/アンデルマット・英語読みはアンダーマット(地図右上)へ向かいます。
レストランの夏の営業はどうやら今日から。
ピザやスパゲッティのメニュー表を見て、これなら少しは食べられる(ドイツ語圏では割安な価格)と思いましたが・・・ご縁なしでした。
観光列車の「氷河急行」と同じルートは、小さな町を離れてすぐに自然ばかりになり、暗雲立ち込める中を進みます。
今までの”明るい山々”は鳴りを潜め、平原に出れば光の差込具合により、なんとも幻想的な風景を見せてくれています。
時折、その暗い中に単独の羊やらなにやらを見かける、裏寂しさ。
人の(住んで)いないローカル線。
たまにある道路際の「左右に矢印のある道しるべ」は役に立っているのかな?(車もいない)
そんな中、滞在したFieschフィエッシュ/フィーシュの町歩きで見かけた「ロータリー(円環道路)」に続く「フルカ道路・19号線」が車窓から見えて、立派で無料で空いていてスピードが出せそうな感じを受けました(下の写真)。
ここまでゆっくりながらも、だいぶ標高を上げてきました。
標高2431mの「Furka-pass/フルカ峠」は長さのある「フルカトンネル」を通りますが、自動車ならば峠越えがいくつか連なるドライブも人気なようです(時間のある方に)。
とにかく、「ルート」がありすぎて、近隣諸国から何度も訪れる、くらいでないと到底網羅(コンプリート??)はできそうにもありません。
そこで障壁となるのは「インフレ+物価」です。
その”高さ”は今回の「インフレ+円安」でますます下から上を見上げるようになった感があります。
「ここでしか見られない景色」ではありますが、それでも周りにはたくさんの物価が(スイスよりは)割安で魅力ある国々が待っています。
なにはともあれ、またまた”がらがらの列車”は降車地「Andermatt/アンデルマット・英語読みはアンダーマット」の駅ホームに滑り込みました。
列車から荷物を下ろすと、そこは標高が上がって昼でも小寒い〜。
乗り換えの列車を待つ間、ちょこっと街歩きをすることにしました。
山に囲まれた小さな平地の街は何があるわけでもないのですが、ぶらぶらするにはもってこい(?)です。
つづく