三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

スイス紀行 35 バレー州のドイツ語圏 Fieschフィエッシュ/フィーシュ アレッチ地方 南スイス/Swiss No.308

コロナ前の2019年5月末~6月中旬、30年店で働いた退職金代わりに、最初で最後の海外旅行()。

母の「高い山高山植物が見たい」という希望で「スイス」に。

[物価高のトップグループ国]でできるだけ費用を抑えながら・・・。

(スイス南部・滞在場所は「中央下Grindelwaldの文字の下」あたり)

全長23.8㎞にも及ぶ、自然遺産大氷河、"アレッチ氷河”。

その3本の氷河の合流点を眺めることができる展望台”エッギスホルン”への起点となる町Fieschフィエッシュ/フィーシュ。

 

本来なら、6月から運航される高速ロープーウェイで登るはずでした。

標高1049mの町から8分で2212mの中間駅、フィーシャーアルプへ。

そこから2869mの展望台まで7分。

 

予定外の「試運転中」”のロープーウェイの上り下りを見ながら町歩き(するしかないとは・・・)。

こじんまりとした歴史ある町は、古い建造物が多く、高い建物がないのが特徴です。

川沿いの建物

目についた、特徴ある建物に思わず”パシャ!”

冬、思ったよりも積雪が深いのでしょうか?

かなり古そうな建物

2度買い物したスーパーマーケット・チェーン店MIGROS」とは離れた場所に、これまたチェーン店「COOP」があり、やはりここでも・・・(国内いたる所に2店舗)。

目の前に「お肉屋さん」や「よくわからない雑貨屋さん」もありましたが、コンドミニアム(台所付きの部屋)ではなく、後から電話ボックスのような「囲いだけで天井のふたのないシャワー室(使うと湯気が部屋に拡散しそう)」をツインのベッド脇に取り付けただけの歴史ある(古いとも言う)部屋ならば、ウィンドウショッピングするのみ・・・「いろいろなお肉があって・・・(いいなぁ~)」。

「シャワー」は使わず、廊下の突き当りのトイレ脇に1つだけあった「バス(浴室)」をしっかり使わせていただきました。

 

しばらく外を眺めていると、そこに音楽と共に現れた一団(音楽隊)。

シーズン開始を祝うイベントが近くあるのでしょうか?

その練習風景にしばらく見入ってしまいました。

メインストリートを車を停めて 音楽隊 練習・リハーサル

と、例の”郵便バス”が2台、のろのろと後をついていきます。

のんびりしたものです。

5分もしないうちに”行列”が小休止?しているうちにバスは横を去っていきました。

やはり、人はほとんど・・・・(乗っていない)。

郵便バス

(スイス南部・滞在場所は「左下ベットマーアルプの文字の右上」あたり)

翌日。

レストランから調理する音といいにおいのする氷河ホテル”をチェックアウトして、山に挟まれた谷をさらにローヌ川上流・Andermatt/アンデルマット・英語読みはアンダーマット(地図右上)へ向かいます。

 

レストランの夏の営業はどうやら今日から。

ピザやスパゲッティのメニュー表を見て、これなら少しは食べられる(ドイツ語圏では割安な価格)と思いましたが・・・ご縁なしでした。

 

観光列車の「氷河急行と同じルートは、小さな町を離れてすぐに自然ばかりになり、暗雲立ち込める中を進みます。

今までの”明るい山々”は鳴りを潜め、平原に出れば光の差込具合により、なんとも幻想的な風景を見せてくれています。

時折、その暗い中に単独の羊やらなにやらを見かける、裏寂しさ。

 

人の(住んで)いないローカル線。

たまにある道路際の「左右に矢印のある道しるべ」は役に立っているのかな?(車もいない)

怪しい空模様・車窓から

そんな中、滞在したFieschフィエッシュ/フィーシュの町歩きで見かけた「ロータリー(円環道路)」に続く「フルカ道路・19号線」が車窓から見えて、立派で無料で空いていてスピードが出せそうな感じを受けました(下の写真)。

車窓から

ここまでゆっくりながらも、だいぶ標高を上げてきました。

標高2431mの「Furka-pass/フルカ峠」は長さのある「フルカトンネル」を通りますが、自動車ならば峠越えがいくつか連なるドライブも人気なようです(時間のある方に)。

とにかく、「ルート」がありすぎて、近隣諸国から何度も訪れる、くらいでないと到底網羅(コンプリート??)はできそうにもありません。

そこで障壁となるのは「インフレ+物価」です。

その”高さ”は今回の「インフレ+円安」でますます下から上を見上げるようになった感があります。

ここでしか見られない景色」ではありますが、それでも周りにはたくさんの物価が(スイスよりは)割安で魅力ある国々が待っています。

 

なにはともあれ、またまた”がらがらの列車”は降車地「Andermatt/アンデルマット・英語読みはアンダーマット」の駅ホームに滑り込みました。

 

列車から荷物を下ろすと、そこは標高が上がって昼でも小寒い〜。

乗り換えの列車を待つ間、ちょこっと街歩きをすることにしました。

山に囲まれた小さな平地の街は何があるわけでもないのですが、ぶらぶらするにはもってこい(?)です。


つづく