お盆に神奈川県の駅から私鉄に乗れば、「本八幡(もとやわた)」の行先に戸惑った、へき地県境民です。
聞き覚えのある地名はよく考えたら千葉県(市川市)で、私鉄終点から都営新宿線で千葉県へ乗り入れた先、なおかつJRの駅でもあるとは・・・。
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今から38年前の1986(昭和61)年、転職直後の離職で幸運にも実現した長旅。
「旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる」条件に合致したのは、当時東西に分かれていたヨーロッパでした。
9月7日(日)
北欧スウェーデン滞在再び・11日目。
フランス⇒スイス⇒オーストリアから北上、ドイツ⇒デンマーク⇒スウェーデン⇒フィンランド⇒再びスウェーデンへ
(地図や小文字の文はグーグルマップ/Copilotより)
朝、フィンランド国境を越え、スウェーデン側から乗った乗り心地よきディーゼルカーは昼過ぎ、ボーデン(地図・下・ルーレオーの左上あたり)という町に到着しました。
これから向かうは、イェリバレ、キルナ、そしてノルウェーの港ナルビク(それぞれ地図・下・↓↓)だったのは、そこに鉄路があったことと、少しでも北へ・・の想いからでした。
(29枚目の便せんメモより)「なんと!日曜(安息日)にもかかわらず駅前スーパーが開いている!!」
おかげさまで、しっかり”飯の素”を確保することができました。
(現在、ボーデンにある評判のよい”専売アルコール飲料販売店”)
このあとボーデンという町から先、北方イェリバレまでの2時間を超える車中は、国境からの景色にも増して”しごく単調”なものでした。
(メモより)「緑のもみの木系統、黄色の広葉樹、赤の背の低い草」
”下地”が真っ赤な景色が延々2時間ほど続けばつらさ感じるバックパッカー・・・。
「その間、村すらない」
「無理して?小さな集落らしき場所に停まっても、いかんせん”人家がない”」
車窓から見渡す限り、手前も木、向こうも木、木、木ばかり風景。
”単調な景色”は時間の経過を長く感じさせ、さりとて(前日充分寝られたので)居眠りもせず・・・。
(冬)
新しくは見えないディーゼル機関車がけん引する、”金曜と日曜しか走らない列車”はそれでも”がらがら”・・・。
年代物の客車はすごい揺れをみせ、まるでやけ気味に走っているかのようでした。
乗車が2時間を超えてしばらくしたころ、やっと目的地イェリバレの町が見えてきました。
(メモより)「たかが2時間、されど2時間」
日に何本かの長距離列車が停まるだけのイェリバレの駅(↓↓)。
(絵葉書 イェリバレ駅)
ユースホステルは駅裏の川を渡り400mほどのところにありました。
多くのユースホステルがその後消えていく中、グーグルマップを見ると今でも健在・・。
(おそらくリフォームか新築のイェリバレのユースホステル)
宿は4人部屋がいくつかと台所・トイレ・シャワー付の建物が6つもありました。
素泊り53クローナ・1500円弱、加えてシーツ代20クローナ・550円(*他所と比較すると決して安くはない)。
通貨単位はスウェーデンクローナ(SEK)で1クローナ=約27.5円(*現在もクローナ)
国税庁発表の統計によると、1986年(昭和61年)の平均年収は386万円
35年後、2021年(令和3年)は443万円で約15%上昇(約13%低い↑)
こちらも、「17時受付」・・・(もっと寒くなったらどうするのでしょう?)。
9月上旬、日曜日、本日の利用は10人あまりでした。
(イェリバレ 老人ホーム)
(イェリバレ キャンプ場)
# # 違い # #
・再び女性の車掌さん登場(フィンランドはゼロ)
・この寒い時期になってもハイキング客が多い(*登山客という感じではない)
・りんごはサイズ小さく”虫食い”も多くスーパーで売られている
つづく