(10月 とあるリアス式海岸半島部/すすき倒れほぼ通る人なきウォーキング道)
11月の市の広報誌に写真付きで掲載された乳幼児の名前、琥羽(こはね・男)咲茉(えま・女)苺叶(ももか・女)のうち、ふりがなを見てなんとか読めたのは男の子だけだった、へき地県境民です。
皆さまはいかがでしょうか?
今から37年前の1986(昭和61)年、転職直後の離職で幸運にも実現した長旅。
「旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる」条件に合致したのは、当時東西に分かれていたヨーロッパでした。
5月20日(火)
西ドイツの友人宅を出、ベルギーからドーバー海峡を渡りイギリス滞在25日目。
イギリス北部の大都市グラスゴーから南部ピーターラビットの里、湖水地方/レイクディストリクト国立公園(地図↓↓)へ、スコットランドのユースホステル2か所でご縁のあったイタリア人モニカと。
スコットランド西部・低地の港湾都市グラスゴーは、18~20世紀にかけて貿易や造船で栄え、ビクトリア様式やアールヌーボー様式の建築物で有名なようでしたが、時間の関係で訪問は割愛しました。
(グラスゴーの美術館・博物館 グーグルマップより)
バスターミナルまで行けばやはり直通バスはなく、カーライル(上の地図イギリスのイあたり ↑↑)でローカルバスに乗り換えです。
エディンバラ北部、何日か前の滞在先ダンディー8時発、10時10分グラスゴー着、休憩をはさみ45分発イングランド(ロンドン)南部のサウサンプトン行、の予定でしたが出発時間の45分になっても来ない!
バスの遅れは常態化。
当時は遅れ(あるいは運休)を知らせる仕組みはありませんでした。
さらに15分がたった11時すぎ、まだ来ないサウサンプトン行ではないリバプール行(11時10分発)が来たので、これ幸いと頼み込み乗車に成功しました。
バスは平地の高速道路をひた走る、はずでしたが工事中の区間では”下り車線を半分こ”したので、例によって2時間が2時間半に・・・。
30分遅れで到着したカーライルはイングランド国境に近い街で、軍事の要所だった過去があります。
荷物を預けて城と美術館巡りをすれば、(便せんメモより「グラスゴーの美術館でレンブラントとゴッホの絵を見逃したのを忘れるほど、整理・整頓された動物のはく製がずらりと並び壮観」)だったようです。
(カーライル城 入場料:今は2000円強 質実剛健さが伝わってきます グーグルマップより)
4時間後の17時、2.1ポンド(=570円)払った湖水地方行バスはなだらかな風景を進み、(メモより「北海道か阿蘇か信州の”大判”か」)1時間半かけて目的地ケズウィック/ケズィック(地図中央↓↓)へ到着。
通貨単位は£/イギリスポンド(#ユーロ加盟国後離脱/現在はポンド)で1£=約270円
国税庁発表の統計によると、1986年(昭和61年)の平均年収は386万円 。
35年後、2021年(令和3年)は443万円で約15%上昇(約13%低い↑)。
ところがユースホステルの建物に入るとすでにそこにはたくさんの人が・・・(中高年の団体さん)。
(メモより)「河原の温泉場のようだった」
(*バブルの当時は日本も旅行ブームが続いていました)
”98人収容”ではもしかすると危ない(泊まれない)と思っていましたが当たってしまった・・・。
(ケズウィック/ケズィック グーグルマップより)
それでも”運”はバックパッカーを見捨てはしなかった・・・。
6.5ポンド(=1800円)のB&B(ベットアンドブレックファースト/朝食付き宿)よりも19時半アンブルサイド(上地図右・ライダル真下↑↑)/南行最終バスに10分待って乗れば、なんと「釣銭機械故障だから無料でいいよ~」と運転手さん。
うそみたいな申し出に小躍りしつつ乗った乗客2人の貸し切りバスは、観光バスのようにゆっくり走り、2階正面から広がる景色は格別なものになりました。
その絶景にワーワー言いながら乗った記憶がよみがえります。
(メモより)「湖ボコボコ(=たくさん)、3000フィート(914m)の山があり、羊の放牧用”石の壁”が道の両側にある 天気がいいので夕焼けまで」
45分かかって次のユースホステルがあるアンブルサイドに着いたのは、すでに20時半前でしたが、そこは湖畔の230人収容の大ユースホステル、ゆうゆうOKでした。
(メモより)「バス(風呂)に入って”明日も晴れ”かと思いを巡らす」
湖畔に面したユースホステルから見るこのあたりの景色も、それはそれは見事なもので「ここもすごい土地じゃ~!(と感動す)」
(アンブルサイドユースホステルの宿泊スタンプ 湖畔の細長い遊覧船)
つづく