三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

昭和の東西ヨーロッパ行 49 自然はありのまま スコットランド 長距離バス イギリス 欧州 No.540

(震災復興工事でできた立派な小川ののり面はコンクリートずくし/川底も)

 

リアス式海岸に数ある小さな港の防波堤(コンクリート製)。

将来壊れることが予見でき壊し作り直す場合、壊す費用は1か所につき1億円〜(例)かかるらしいことに驚く、へき地県境民です。

 

今から37年前の1986(昭和61)年、転職直後の離職で幸運にも実現した長旅。

「旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる」条件に合致したのは、当時東西に分かれていたヨーロッパでした。 

 

5月19日(月)

西ドイツの友人宅を出、ベルギーからドーバー海峡を渡りイギリス滞在24日目。

ブリテン諸島北部スコットランド西部の島、スカイ島(ポートリーと書いてある島・地図↓↓)の嵐から一日。

やっと風は弱まり雨も小降りになりました。

昨日はほぼブロードフォード(地図↓↓)ユースホステルにこもり、島には泊りに来ただけになってしまいましたが、後ろ髪引かれつつ出発。

地元ケール人の方々との交流かなわず、です。

(便せんメモより)「バス停の時刻表を信じればバスは来ず(*古い時刻表)、30分待ってインヴァネス(地図↑↑)行に乗る」

フェリー乗り場まで1.2ポンド(=330円)。

通貨単位は£/イギリスポンド(#ユーロ加盟国後離脱/現在はポンド)で1£=約270円

国税庁発表の統計によると、1986年(昭和61年)の平均年収は386万円 

35年後、2021年(令和3年)は443万円で約15%上昇(約13%低い↑)。

 

霧にむせぶ港から対岸カイル・オブ・ロカルシュ(本島)へ渡り、本日の目的地グラスゴー(地図↑↑)行のバスを待つ間あたりを見渡せば、崩れ立つ塔以外は”字(あざ)”ほどの小さな集落でした。

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipPcSaEe1rFKqr3DkdAccMV0AKsjEauPm7XRLwsu=w426-h240-k-no

(イギリス本島の渡船口カイル・オブ・ロカルシュからスカイ島を望む グーグルマップより/地図↑↑のとおり現在は橋で結ばれたようですが、この年5月の荒天で写真のような好天を見ることなく・・・)

 

20分遅れのバスで会った日本人はインドからヨーロッパ各国をまわる”つわもの(強者)”さんで、弾む会話と霧雨の中バスは進んでいきました。

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipPycCDOJHS1M3uvUabtOkd5AbsPBAMizQr5PV-b=w426-h240-k-no

スコットランド山中 グーグルマップより)

途中からあのインヴァネスユースホステルで会ったスウェーデン人カッレが乗り込み8割以上の乗車率に。

 

(便せんメモより「南下するにつれ雄大な眺めが左右前後をおおう。すごいなんてもんじゃない。自然以外何もない。ありのままがず~と続く。」

「くねり川、細長湖、なだらかな山。大判北海道みたい」

そんな景色が途中の町フォート・ウィリアム(地図↓↓)を挟み4時間。

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipMZ_kvEamEBv7ECbikk4FRWNkBezrSo7CXXBd07=w426-h240-k-no

(登山やハイキングの拠点 フォート・ウィリアム グーグルマップより)

 

(メモより)「平地に出ても左右に湖が連なり、到着30分前にやっと”柵”(*放牧のための)を見る」

こうしてグラスゴーまでの筆舌に尽くしがたい6時間半の絶景旅は終わりました。

(写真数が多くなるので載せていません。興味ある方はグーグルマップ等でお楽しみください)

 

17時半、都市間バスの事務所は閉まり(*切符は明日以降・・)、日本人の彼に日本食をもらえば、彼の持参した日本食の多さとその内容にびっくり!

自分にはない予想外の”カレールー・すしの種・インスタント豆腐”まで!!

英国滞在1週間でバンコクへ戻る(*切符は割安のバンコクで購入)、ヨーロッパは都合3週間の滞在(彼)とは・・・。

現在でも航空券が日本より割安と言われる香港やバンコクです。

 

徒歩30分のユースホステルは大都市らしく大規模で、(メモより)「フォーク歌手の写真が飾ってあった」(*フォークが盛んだった時代)

 

受付で話かけてきたイタリア人。

どうも見たことがあると思ったら、何日か前アバディーンユースホステル昼間から部屋で寝ていた方でした(*部屋の扉を間違って開けたら目を覚ましたのでソーリーと言ってすぐ退室した)。

彼女はロンドンで家政婦を6カ月間して、1週間遊んだあと帰国するのだとか。

なぜか、翌日”湖水地方”に行くという自分に同意してくれ一緒にまわることに・・・。

スウェーデン人カッレは偶然同じ部屋でしたが”明日はわからねえ~”。

 

ユースホステルをまわっているとあちこち”つて/ダチ”ができて、一人旅には最適でした。

利用者は意外にもカップルやグループよりも単独さんが多く、”似たような旅の条件”が知り合う機会をもたらしていたのかもしれません。

 

(メモより)「バスはトイレ付でゆっくり入ってしまった」(*バス付ユースホステルはほとんどなくとても貴重でした)

イギリス国内を翌日以降も割高な列車ではなく都市間バスでの移動に、続く”車(バス)酔い”と”車内の暑さ”を心配しつつ眠りにつく日本人バックパッカーでした。

 

 つづく

 

スコットランド グラスゴーユースホステル 宿泊スタンプ SYHA/スコットランドユースホステル協会のマーク)