三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

昭和の東西ヨーロッパ行 39 長距離バスを降り損ね はるばる イングランド イギリス 欧州 No.530

都心のマンションが高騰中だけでなく、地方都市の県央まで「あんな場所があの値段!」で驚く、へき地県境民です。

折込チラシによると、県央中心部地下鉄駅徒歩8分/3LDK5000万円時代到来で、はたして地元民は買えるのでしょうか?

それとも・・・。

(長年の駐車場改め高層マンション建設中の地下鉄駅バスターミナル前 かつて住所は「字"念仏"」 地味な歴史があります)

 

今から37年前の1986(昭和61)年、転職直後の離職で幸運にも実現した長旅。

「旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる」条件に合致したのは、当時東西に分かれていたヨーロッパでした。 

 

5月9日(金)

西ドイツの友人宅を出、ベルギーからドーバー海峡を渡りイギリス滞在14日目。

6時すぎ、ケンブリッジユースホステルの同室(ドミトリー/大部屋)の英語圏人3人が起床、声高な会話後シャワーへ行き、半強制的にこちらも起床・・・。

どうしても「英語圏人」利用者の割合高く、多勢に無勢なアジア人でした。

適当に宿まわりを散歩して、小川で舟遊びもいいなと思えば朝からボート乗り場はうそだろう・・・(なぜか人の列)。

朝は思いのほか人も車も多く、”地方の静かな大学の町”は望みようもありませんでした。

 

ベーコンを焼いての朝ご飯で腹を満たし、宿を出てバスターミナルに向かえば外は霧雨に変わっていました。

イングランド/ロンドン北方、学園都ケンブリッジからさらに北へ、スコットランドを目指します。

ユースホステルガイドブック(紙の本)を調べると、バックパッカー向け格安宿”ユースホステル”がある街(町)はリンカン(地図下↓↓)という小さな町でしたが直通バスはなし。

ノッティンガム行を途中のグランサム/グランツァム(地図下↓↓)で他社線に乗り換え/13時半発まで2時間半待つのだぞ、になってしまいガ~ン!

(便せんメモより)「バス停にルートマップや接続時刻表はなく旅行社で尋ねると、   

本数がかなり少ない」*現場で初めて判明したりするものです。

 

まだある2時間以上を”重いリュックに雨”で過ごすには?

公園は✖。

美術館もゲームセンターもなくファミレスがあるわけでもないので、コーヒー1杯の粘りにも限界が・・・。

コーヒーで”忘れはしないあの味”は、ロンドンのウェンディーズというファストフード店で飲んだコーヒー

その味は”紅茶(ミルクティー)の国”ゆえか、”豆のだし汁?”と思えるほどの強烈な記憶、いまだ消えることはありません・・・(★あくまでも口に合わないの意です)。

 

午後。

50%の乗客を乗せたバスは、途中の街や町ごとに寄り・トイレ休憩ありの”時間たっぷりの旅”。

北への主要ルート”バーミンガムマンチェスター経由”と違い目立たないルートでしたが、都市を結ぶ幹線が多く街中はロータリー(円環道路)で信号なし。

街(町)を出ればのどかな景色の道を時速100キロは出せるし、時に120キロも?(*一般道です)。

 

例によって”居心地がいい適度な揺れ”に気を付けていても居眠りを繰り返し・・・気が付くと降りるはずのグランサム/グランツァム(地図↑↑)を通り越している!

”緊急事態発生”の場合、ガイドブック(紙の本)以外何の情報も持ち合わせていない時代では、宿がありそうな都市部を目指すしかなく、ならばと終点のノッティンガム(地図↑↑)バスターミナルへ・・・。

計3時間の乗車も幸いバスの運転手さんにとがめられることはなく、そのまま降車。

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipP1RwgGtyZDBGh0sJp9h8P50IgGQBp8een4NUgy=w408-h271-k-no

(グーグルマップより)

ノッティンガムイングランド中央部に位置し、政治や交易の中心都市として城も置かれました。

これまた名所旧跡・見所満載の大きな街ですが、まず宿を探すに”ユースホステルはない”。

さらにわかったことは”明日しかバスはない”。

ならばと、行先リンカンを飛ばし”ユースホステルのある街ヨーク”へ、10時45分発を切符4.25ポンド(=1150円)で予約しましたが、趣きある町(リンカン)とのご縁は消えました。。

 

通貨単位は£/イギリスポンド(#ユーロ加盟国後離脱/現在はポンド)で1£=約270円

国税庁発表の統計によると、1986年(昭和61年)の平均年収は386万円 

35年後、2021年(令和3年)は443万円で約15%上昇(約13%低い↑)。

 

肝心の宿は、(メモより)「”道に絵描き少女”に聞いた」徒歩5分を1時間近くかかって発見(宿の名前が違う・・)、さらに追い打ちをかけるように、切符を買った時に取り忘れたのか”釣銭6ポンド(=1650円)がない!”。

(メモより)「実はコーヒーショップと郵便局でそれぞれ20ペンス(硬貨・計110円)を拾っていたので差し引き5.6ポンドの赤字」だったとは・・・。

 

B&B(ベッドアンドブレックファースト)の宿はユースホステル2.5日分/9.5ポンド(=2600円)のシングル・バストイレ共同でしたが、朝食付。

 

夜7時の街散歩をすれば、店は閉じ、映画館に人の列。

ゆっくり早目に寝たようでしたが、今思えば絶好のパブ(飲み屋)を体験する機会だったかと念が残るばかり・・・(結局、この後イギリスでパブ体験することはありませんでした)。

 つづく

(旅の様子を伝える/旅先から出す イギリスの絵葉書 拡大して中身を見ればジョークのかたまりに思わず笑いが、、、)