（山の恵み 天然しめじ 白 岩手県 10月中旬）
今年たいそう話題の”熊騒動”他人事でなく・・・。
上記キャンプ場近くの”きのこの山”周辺でも、「出た」「出る（進行中）」「よく出る」「わなをしかけたが・・・（空振り」などの話しを複数の方から聞くと、身近な存在になったとつくづく思う、へき地県境民です。
その割に皆さんあまり怖がっていないのがすごい！
今から37年前の1986（昭和61）年、転職直後の離職で幸運にも実現した長旅。
「旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる」条件に合致したのは、当時東西に分かれていたヨーロッパでした。
5月14日（水）
西ドイツの友人宅を出、ベルギーからドーバー海峡を渡りイギリス滞在19日目。
北部スコットランドの首都エディンバラでの連泊（と言っても実質1日）も早々に、北を目指します。
1か月超の滞在予定でも全土は広く、北アイルランドを含め断念する地域はたくさんありました。
この日の通貨のレートは1ポンド252円。
18日前入国した時の273円に比べると7.7%の円高になっている！！
（＊円高・・・今ではあまり考えられない現象・・・今後は落ちていく国力に比例して円安方向と言われていますがはたして）
その結果、すでに500ポンド両替したので10500円の差（500ポンド／136500円⇒126000円）となり、風邪がますます冷たく感じてしまうバックパッカーでした。
それでもまだましな金額（少額）だったようです。
後日、帰国時に精算すれば給料一ヶ月分を上回る？「減額」があり、働かず何もしないうちに増えたり減ったりする「為替」（★お金が働いているとも）の恐ろしさを体験することになるのです。
この日の天気もやはり同じ。
（便せんメモより）「どうもスコットランド、いや英国は天気に恵まれない。霧か雨か曇りだ」
午前、北の港湾都市アバディーン行きの2階建てバスに乗客は6人。
しかして、景色は裏切らず（メモより）「今日はすごい景色だった」
「ばかでかい橋を二つも渡り、鉄橋も長い！」
「対岸の山すそにある街の景色は自然の厳しさを感じさせる」
（途中にある ダノター城 入場料2000円・・・）
かなり風光めいびな海岸線だったようです。
（メモより）「それにしても”RAPID（特急）”の割に4時間（鉄道は2時間半）かかるのは、例によって”立ち寄りぐにゃぐにゃ経路（遠回り）”のせい」
「高速から外れたと思えば、二級国道、はてまたすれ違えないところも平気で通る」
「海沿いの鉄道の廃線跡は見事で、レンガ造りの鉄橋などは遺産になりそう」
時折通る内陸部の平原に黄色い花畑が見え、いくつかの城が次々と現れます。
それにしても（メモより）「がらがらの車内に熱い暖房、なんとかしてくれ～」
4時間で着いた今夜の宿泊先（ユースホステル）がある街アバディーンは大きな港町。
自然や気象条件は北海道を思わせます。
（アバディーン 下記文もグーグルマップより）
アバディーンはスコットランド北東部、北海に面した港湾都市。この街は沖合の石油産業で栄えており、国際色豊かな人々が暮らしています。建物の多くが頑丈な灰色の石でできていることから「花崗岩の町」と呼ばれています。その典型的な建物が、19 世紀に建てられたマリスカル大学です。大きなビクトリア様式の特徴的な建物は、現在市庁舎となっています。
確かに沖に油田の石油採掘機が見えました。
幸いユースホステルに団体さんの姿はなく静かで、部屋名は”GRAHAM／グラハム”（＊今までは全て数字でした）。
（メモより）「たぶん（係員が）間違えて6人部屋に一人いる。たのむぜシングル！」
ちなみに他の”男部屋”は大きいようでした。
800gの冷凍ポテト0.59ポンド＝（165円）を大型オーブンで焼いて腹いっぱいの夕食。
この国に来てだいぶ慣れ親しんだ（それとも病気？）”チップス（フライドポテト）”。
ケチャップやマヨネーズをかけるわけでもなく、シンプルに塩味で。
通貨単位は￡/イギリスポンド（＃ユーロ加盟国後離脱/現在はポンド）で1￡＝約270円
国税庁発表の統計によると、1986年（昭和61年）の平均年収は386万円 。
35年後、2021年（令和3年）は443万円で約15%上昇（約13%低い↑）。
バスは5月4日に値上げされたばかりも、郵便が安い英国。
・はがき26ペンス（＝70円）
・手紙34ペンス（100円）⇒日本へは10gまで170円
・電話10ペンス（28円）
”腹いっぱいに一人部屋（結局誰も来ませんでした）”。
幸運が重なり、ぐっすり寝たことはいうまでもありません。
「充電」はだいぶ完了しました。
（アバディーンユースホステルの宿泊スタンプ 14・15日宿泊も日付は13.14・・・）
つづく
