(10月上旬 岩手県/雨上がりのキャンプ場/炊事棟)
今から37年前の1986(昭和61)年、転職直後の離職で幸運にも実現した長旅。
「旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる」条件に合致したのは、当時東西に分かれていたヨーロッパでした。
5月5日(月)
西ドイツの友人宅を出、ベルギーからドーバー海峡を渡りイギリス滞在10日目。
ロンドンは9日目に入りました。
月曜日は”BANK HOLIDAY/バンクホリディ」で主な店やデパート・美術館/博物館などの施設は休みです。
ロンドンには”日本人観光客向け案内所”があり原発事故の情報を得るべく行ってみましたが当然開いていない・・。
(便せんメモより)「朝日新聞が届いており、もう関心が薄い日本」
それでも、放射能が各地で検出されていたとは・・・。
昨夜(日本時間午前7時)、恐ろしいほどの速度でペンス(イギリス硬貨)が落ちる中、実家に電話してもらちが明かず・・・(*宿の公衆電話から)
それなのに、こちらでは何も言わない・書いてないとは・・・・・。
水も食料も摂取してるしもう遅い、と覚悟を決めて針路は北方スコットランドへ。
さっそくバッキンガム宮殿近くの”ビクトリア・コーチステーション”というバスターミナルへ行き、「Brit Express Coach Pass」という長距離バス代が3分の1割引き(33%引き)になるパスを購入しました。
運賃の高い鉄道(イギリス国鉄)より、本数や路線が多いバスが便利だったのです。
(現在のビクトリアコーチステーション グーグルマップより)
パスの料金は8.5ポンド(=2300円)で、8000円分乗れば元が取れることになります。
通貨単位は£/イギリスポンド(#ユーロ加盟国後離脱/現在はポンド)で1£=約270円
国税庁発表の統計によると、1986年(昭和61年)の平均年収は386万円 。
35年後、2021年(令和3年)は443万円で約15%上昇(約13%低い↑)。
などとやっていたら、もう16時、午後4時です。
幸い、朝0.3ポンド(=80円)払って宿から別のユースホステルに電話し、2軒目にOKをもらい10時までに移動していたので、慌てることはありませんでした。
(ユースホステル 宿泊スタンプ)
ところが、こちらの宿、ロンドンで3か所目にして”自炊不可”(*ユースホステルガイドブックに設備詳細はなく、行ってみるまでわからない/電話で聞く手もありました)。
(便せんメモより)「夕食はテムズ川まで500m歩きパンを食う。飛行機は飛ぶ、船も横切る。」(*原発事故やらなにやらで、総じて悲しさ覚える1日)
それでも幸い、明日は日本人3人でB&B(ベットアンドブレックファースト/一泊朝食付きの宿)を探して泊まることになり、楽しみがひとつ増えたのが救いでしたが、、、。
つづく
(国会議事堂 ビッグベン グーグルマップより)