(北の秋 晴れた日/山の公園展望台)
無料の音楽アプリSpotifyで40年ぶりに聞く音楽は、駆け出し独身真っ只中であふれる元気を思い出させる、へき地県境民です。
今から37年前の1986(昭和61)年、転職直後の離職で幸運にも実現した長旅。
「旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる」条件に合致したのは、当時東西に分かれていたヨーロッパでした。
5月4日(日)
西ドイツの友人宅を出、ベルギーからドーバー海峡を渡りイギリス滞在9日目。
ロンドンの日曜日。
美術館(無料)が14時から開くこともあり、ユースホステルで会った日本人と朝市へ行ってみることに・・。
ところが一つはやっているのかいないのか、あったのは駅のガード下で小規模なガラクタ市。
そこで有名なリバプール通り(地図↓↓)の方に行けば、今度は”人の川・川・川”。
(現在のリバプールストリート グーグルマップより)
しばらく眺めてみても目ぼしいものはなさそうだったので、今度は北方の金融街「THE BANK」まで歩いてみました。
(THE BANK グーグルマップより)
普段なら新聞社もあり興味つきない一帯ですが、あいにく今日は日曜日。
通りはただ閑散として、動くは車の流れのみ・・・。
(便せんメモより)「さながら丸の内か霞が関か」
(*週末の都心部、オフィス街とその姿を重ね合わせたのでしょう)
ならばと、今度は180度転回して買い物と歓楽街「ソーホー/SOHO」まで南下。
(ソーホー/SOHO グーグルマップより)
ところが、(メモより)「アムステルダムより寂しい」
(*アムステルダムはより派手な街だったようです)
「代わりに”中国人街”の大きいこと!中国人の多いこと!!」
とくれば、やはり中華を食べたくなりました。
”店構えがいいわけでもなく(=よくない)、食器はプラスチック”の店を見つけ、きっと安い割にはおいしいだろうと入店。
ここで”強み”だったのは、”二人”だったことで、”二人で6.5ポンド(=1750円)のコースを頼めば、出てきたのは・・・
・鶏肉入りコーンスープ(うま~い!)
・白い揚げせんべい(塩付)
・お茶はなんと無料!(メモより)「ゴミっぽく感じた」(*よくあることです)
・主菜は”窓にぶら下がる丸豚”の幾片(10何枚)かを乗せた、違う鳥と白菜のしょうゆ浸し(白菜はスーパーで見かけず食べられない)
・酢豚(★大好物です)
・牛肉のきのこ・たけのこいため
・チャーハン大盛!!(これもうま~い!)
2人で何度”うめ~!”を連呼したことでしょう・・・。
自炊する和食は材料も味(調味料)もかなり限定され、中華はまったく食べられない道中に”貴重な機会”と”忘れられない思い出”になりました。
(メモより)「感激にむせび泣き、うまさに狂乱し、これは一人6.5ポンドか?と思いきや、チップを入れても7ポンド(=1900円*一人850円)!!」
通貨単位は£/イギリスポンド(#ユーロ加盟国後離脱/現在はポンド)で1£=約270円
国税庁発表の統計によると、1986年(昭和61年)の平均年収は386万円 。
35年後、2021年(令和3年)は443万円で約15%上昇(約13%低い↑)。
大都会の店が日本よりも安いこと信じられず・・・。
このあと、結局中華街はフランス・パリまで見かけず、中華料理を食べる機会はおあずけでした。
食後に(メモより)「”今ひとつ”の博物館(無料)を見てユースホステルに帰る」
(*見過ぎて”辛口”になっている模様)
ユースホステルであったのは”カメラの盗難騒ぎ”。
カメラがない!と探し回る背の高い白人男性・・。
やがて登場した警官は”個人主義の国?”なのか、”誰も調べず・荷物も開けず”はい終わり!で拍子抜け・・・。
犯人はドミトリー(2段ベットの大部屋)の宿泊者か宿のスタッフだとすれば、用心用心・・・・・。
ここで、他の日本人から重大発言がありました。
”ソ連(旧ソビエト連邦)の原子力発電所の事故は危険。日本では大々的に報道されているがこちらはない(=あまりない)。今のところなんともない。”
当時はチェルノブイリ、今やウクライナのチェルノービリのことです。
”安全確認された国は、ドイツ・フランス・スペインで、✖はポーランド・チェコスロバキア(その後2か国に分離)・オーストリア・フィンランド・スウェーデン・デンマーク・イギリス北部”
一転してリビング(談話室)はパニック!!
議論は23時半の消灯まで続き、明日は”確認”の日になってしまいました。
つづく