三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

昭和の東西ヨーロッパ行 34 日曜 朝市からの徒歩めぐり 一転す イギリス ロンドン 欧州 No.525

(北の秋 晴れた日/山の公園展望台)

無料の音楽アプリSpotifyで40年ぶりに聞く音楽は、駆け出し独身真っ只中であふれる元気を思い出させる、へき地県境民です。

 

今から37年前の1986(昭和61)年、転職直後の離職で幸運にも実現した長旅。

「旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる」条件に合致したのは、当時東西に分かれていたヨーロッパでした。 

 

5月4日(日)

西ドイツの友人宅を出、ベルギーからドーバー海峡を渡りイギリス滞在9日目。

 

ロンドンの日曜日。

美術館(無料)が14時から開くこともあり、ユースホステルで会った日本人と朝市へ行ってみることに・・。

ところが一つはやっているのかいないのか、あったのは駅のガード下で小規模なガラクタ市。

そこで有名なリバプール通り(地図↓↓)の方に行けば、今度は”人の川・川・川”。

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipM1F2bZsgczuyFIHDjhwnWDmX8bE3cPNmTilFFb=w408-h544-k-no

(現在のリバプールストリート グーグルマップより)

 

しばらく眺めてみても目ぼしいものはなさそうだったので、今度は北方の金融街THE BANK」まで歩いてみました。

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipPuJu_P3A0MUk1Y3SNWlwvDt3GgGrK3gpISD_OO=w408-h306-k-no

(THE BANK グーグルマップより)

 

普段なら新聞社もあり興味つきない一帯ですが、あいにく今日は日曜日。

通りはただ閑散として、動くは車の流れのみ・・・。

(便せんメモより)「さながら丸の内か霞が関か」

(*週末の都心部、オフィス街とその姿を重ね合わせたのでしょう)

 

ならばと、今度は180度転回して買い物と歓楽街「ソーホー/SOHO」まで南下。

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipOhhCcsFEl1BQmpwrMdZpeArZQuuCkGzGaqDLzE=w408-h544-k-no

(ソーホー/SOHO グーグルマップより)

 

ところが、(メモより)「アムステルダムより寂しい」

(*アムステルダムより派手な街だったようです)

「代わりに”中国人街”の大きいこと!中国人の多いこと!!」

とくれば、やはり中華を食べたくなりました。

”店構えがいいわけでもなく(=よくない)、食器はプラスチック”の店を見つけ、きっと安い割にはおいしいだろうと入店。

ここで”強み”だったのは、”二人”だったことで、”二人で6.5ポンド(=1750円)のコースを頼めば、出てきたのは・・・

・鶏肉入りコーンスープ(うま~い!)

・白い揚げせんべい(塩付)

・お茶はなんと無料!(メモより)「ゴミっぽく感じた」(*よくあることです)

・主菜は”窓にぶら下がる丸豚”の幾片(10何枚)かを乗せた、違う鳥と白菜のしょうゆ浸し(白菜はスーパーで見かけず食べられない)

・酢豚(★大好物です)

・牛肉のきのこ・たけのこいため

・チャーハン大盛!!(これもうま~い!)

2人で何度”うめ~!”を連呼したことでしょう・・・。

 

自炊する和食は材料も味(調味料)もかなり限定され、中華はまったく食べられない道中に”貴重な機会”と”忘れられない思い出”になりました。

(メモより)「感激にむせび泣き、うまさに狂乱し、これは一人6.5ポンドか?と思いきや、チップを入れても7ポンド(=1900円*一人850円)!!」

通貨単位は£/イギリスポンド(#ユーロ加盟国後離脱/現在はポンド)で1£=約270円

国税庁発表の統計によると、1986年(昭和61年)の平均年収は386万円 

35年後、2021年(令和3年)は443万円で約15%上昇(約13%低い↑)。

 

大都会の店が日本よりも安いこと信じられず・・・。

このあと、結局中華街はフランス・パリまで見かけず、中華料理を食べる機会はおあずけでした。

 

食後に(メモより)「”今ひとつ”の博物館(無料)を見てユースホステルに帰る」

(*見過ぎて”辛口”になっている模様)

ユースホステルであったのは”カメラの盗難騒ぎ”。

カメラがない!と探し回る背の高い白人男性・・。

やがて登場した警官は”個人主義の国?”なのか、”誰も調べず・荷物も開けず”はい終わり!で拍子抜け・・・。

犯人はドミトリー(2段ベットの大部屋)の宿泊者か宿のスタッフだとすれば、用心用心・・・・・。

 

ここで、他の日本人から重大発言がありました。

ソ連(旧ソビエト連邦)の原子力発電所の事故は危険。日本では大々的に報道されているがこちらはない(=あまりない)。今のところなんともない。”

当時はチェルノブイリ、今やウクライナのチェルノービリのことです。

 

”安全確認された国は、ドイツ・フランス・スペインで、✖はポーランドチェコスロバキア(その後2か国に分離)・オーストリアフィンランドスウェーデンデンマーク・イギリス北部”

一転してリビング(談話室)はパニック!!

議論は23時半の消灯まで続き、明日は”確認”の日になってしまいました。

 

 つづく