先月9月、JRの普通列車一日乗り放題”青春18きっぷ”を使い、地方4都市(秋田県・横手市、岩手県・北上市、奥州市/水沢、一関市/いちのせき・写真↓↓)駅周辺を歩けば、駅以外は閑散として歩く人もまばら。
地方は駅前のテナント募集と商店街の”シャッター通り”が”標準”なことを実感した、へき地県境民です。
(北の秋 山のキャンプ場)
先日。
三陸沿岸に面した県境のお隣、陸前高田市(りくぜんたかた)の市役所に”展望スペース”があるというので行ってみました(地図↓↓)。
”陸前高田市”と言えば、”奇跡の一本松”が有名で、”道の駅(*津波伝承館の左隣)”が人気(*最近の調べでは県内で一番人気)のようですが、セットでおすすめの”休憩所にもなる場所”を見つけてしまいました。
運動不足の、健康診断で慢性病を指摘された中高年は商業施設”アバッセたかた”の広い駐車場に軽自動車を置いてウォーキング。
半年以上前に歩いたほぼ同じ道を行けば、震災後かさ上げされ空き地が目立つ平地に点在する家々の中、新築中が一軒ありました。
住みやすそうな平屋がやっと一軒増えた、というのが感想です。
街の中心部と言えば中心部、便利なところ(JRのBRTバス陸前高田駅まで徒歩10分以内)なので、大家族ではない方(外からの間取りから)が住まれ将来代替わりされても、継続して住む方がいそうだと安心します。
一方こちら、継続して住む方がいない例も出てきそうな(現に”将来住まないので新築するなと息子に言われ、震災後市営住宅に入居した方がいます”)へき地県境民です。
約600mをあちこち見ながら10分もかからずに市役所到着。
背後は山に向かいなだらかな坂になっていますが、総じて見晴らしのよさそうな7階建てです。
(陸前高田市は2021年現在18000人台の人口です)
駐車場は建物の周りにありますが、この日も入口がある北側に何台かは停めているものの、目立つは”公用車”ばかり・・・。
前面(南方・写真↑↑)はほぼ皆無で、駐車も歩行もストレスフリー?いや停めれば目立つ??
貸切りのエレベーターで ガラス張りの7階(↑↑)まで上がった先に見える景色はこんな感じです(↓↓)。
災害公営住宅の先は、かさ上げされた緑あふれる平地と、長い長い防潮堤を挟んで海岸が広がります。
きれいでおしゃれな一人掛けソファも複数あり、景色や市に関連する展示品を見ながらゆっくり滞在(休憩)できそうな場所です。
訪れた平日、この立派な空間は”貸し切り”でした。
窓際まで近寄ってみるとこんな感じです(↓↓)。
右側のメインストリートの先に商業施設”アバッセたかた”の屋根が見えます。
「土日祝はエレベーターと7階のみ開放」という表示があるので、観光で陸前高田市を訪れた際”道の駅”とセットで訪れてみてはいかがでしょうか。
駐車はお好きなところへ・・・。
実は、左側(↑↑)の道には”土地のかさ上げ工事中”からの思い出があります。
震災後、まだ右側の道がなく、市役所が建つ前(今いるところ)に小学校があったころの話しです。
かつて隣県の県央でリサイクルショップを営業しお盆に圏央にいた折、圏央(関東圏)のとある県から1本の電話がかかってきました。
内容は”陸前高田市にある実家(市営住宅)の不要品をすべて引き取ってほしい”という依頼でした。
「身内が他界し無人になった2間(2K)の家の内外の不要品」
遠方にて現場を見ることなく見積もり/お受けし当日現場に出向くと、新築から入居し50年以上経過したであろう昭和の木造家屋の内外から、驚くほどの不要品が出るは出るは・・・(不用品を捨てないパターン)。
それらを隣県の県央から片道3時間・往復6時間、前泊(車中泊)ありで4往復、トラックで運びました。
依頼者でもなのに、作業中市営住宅内の高齢のお姉さんから”たくさんのおやつ(飲食)”の施(ほどこ)しを受け、いたく感激した思い出を忘れることはありません。
このことに限らずその後数々のふれあいを重ね、自分にとっては暖かさを感じる土地(県)になりました。
市営住宅は市役所北方(後ろ)。
写真(↑↑)に写る高層階の建物は震災後できた同名の市営住宅(災害公営住宅)で、驚くことにグーグルマップでは古い方は記載なし・・・(他にまだ人が住んでいます)。
歩いて行ってみると、年数を感じさせる木々に囲まれ建物(↓↓)は解体もされず静かに佇(たたず)んでいましたが、もう次の方が入ることはなさそうです。
作業当時には思いもしなかった、この地との”ご縁”は今も続いています。
まるでどなたかの導きがあるかのごとく・・・(どなた??)。