(10月2日 岩手県花巻市花巻城趾下遊歩道/ほぼ無人エリア)
たまの防災無線の「特殊詐欺に気をつけましょう〜」放送の中、7月、旧町内宅に「市役所介護保険課」を名乗る男から「介護保険の還付金がある」と電話があり「約50万円を相手口座に振り込んだ」ことを”駐在所の広報誌9月号”で知った、へき地県境民です。
防災無線ですぐに「だまされました~」とは言わずとも、速達性を生かし「被害がありましたので注意してください」と喚起できそう??
今から37年前の1986(昭和61)年、転職直後の離職で幸運にも実現した長旅。
「旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる」条件に合致したのは、当時東西に分かれていたヨーロッパでした。
4月24日(木)
西ドイツ西部、国境の街アーヘン(地図中央↓↓)からバスで40分、南部国境の小さな町ロエトゲン/レートゲン(2枚目地図↓↓)の友人アヒム宅に居候(いそうろう)最終日。
4月2日に来てからはや3週間。
その間、重いリュックを置いて、1週間ずつベルギーとオランダを訪れることができたのは幸いでした。
(便せんメモより)「やっとここ西ドイツの西も大地は色づき(緑)春が来たよう」
「気の早い人は半袖のTシャツを着、片やコートを羽織る、日中15度、湿度40~50%の午後」
家主・地質学者アヒムが海外出張&滞在先、アメリカニューメキシコ州アルバカーキに毛布を送ってしまい、昨夜借りた毛布を返しに彼の友人宅へ。
(メモより)「昨夜日本食をごちそうになったお礼に缶詰(ほていの焼き鳥)と番茶3袋、永谷園のお吸い物をあげたら喜んでくれた」
家主と”トランスアルピーノの切符”の使用開始を26日から25日にしてもらうため、再度アーヘンの街へ。
”アルプス山脈を越える”という意味を持つ”トランスアルピーノ社”は当時欧州のあちこちに支店を持ち、”各種格安切符”を扱っていました。
(便せんメモ)「再度”0.7DM=60円のコーヒー”を美人ばかりのドイツ女性をしかと見ながら立ち飲みす(中には”かわいい”人も)」
「未練はない(西ドイツには再度夏に訪問する予定でしたが、今となっては意味不明・・・)」
ロエトゲン/ロートゲンへ戻り、夜ご飯は”毎週木曜日にやってくる屋台(今で言うキッチンカー)・営業時間18~21時”でポテトフライの山盛り2DM=160円と、ソーセージ2.5DM=200円を。
通貨単位DM/ドイツマルク(#ユーロ加盟国は現在ユーロ€)で1DM=約80円
国税庁発表の統計によると、1986年(昭和61年)の平均年収は386万円 。
35年後、2021年(令和3年)は443万円で約15%上昇(約13%低い↑)。
隣国オランダとは打って変わって、細かくカットしたおおぶりのソーセージの上に煮込んだケチャップソースをかけて提供された1品。
ソーセージの味は言わずもがな、ソースをからめれば最強です。
さらに、ポテトフライにつけてもおいしいソースでした。
(ロエトゲン/レートゲン グーグルマップより)
早いもので明日は隣国ベルギー経由で大英帝国(イギリス)へ。
有名なのは英仏間の”ドーバー海峡”ですが、北方の北海を渡ります。
この3週間で体重はー2㎏。
(便せんメモ)「なにせ腹いっぱい食べていない」
「自炊できれば、肉でも野菜でも・・・」
”若いうちは何を食べても(食べなくても)大丈夫”。
つまり、肉も野菜もあまり気にせずに”食べたいものだけを食べても体に影響はさほどない”とおっしゃる方もいるようですが、それが本当ならば”無理がきく旅は若いうち”ということになり、当時の条件に合致したのでしょうか・・・。
節約バックパッカーは人件費がお高い国々でレストランをそうそう利用することはできません。
さりとて”買い食い”だけで長旅を続けるには難がありそうだと悟り、”自炊のできる宿(といってもホテルのコンドミニアムではなく、ユースホステルがメイン)”を目指しました。
「今まで会った方々は、英・米・独・仏・オランダ・ベルギー・スウェーデン・ポルトガル・スペイン・ルクセンブルク・スイス・カナダ・ブラジル・ペルー・ベトナム、そして日本人」
このことは「旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる(いろいろな国の方々と会う)」条件にぴったりでした。
つづく