(震災12年目の防潮堤工事、黄色い浮遊物のあたり)
お盆に圏央入りすれば、田舎と違い「人の住む場所(建物沿い)を走る」電車と乗客のコードレスイヤホン姿が新鮮な、へき地県境民です。
今から37年前の1986(昭和61)年、転職直後の離職で幸運にも実現した長旅。
「旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる」条件に合致したのは、当時東西に分かれていたヨーロッパでした。
4月12日(土)
西ドイツ西部、国境の町の友人宅に荷物を置いて、1週間の隣国ベルギー訪問6日目。
ユースホステルのあるブリュッセルの右下(写真↓↓)「ナミュール/ナムール」は、
ベルギーのナミュール州の州都で人口10万人の都市です。2つの川と山に囲まれ、その美しい街並みは「ムーズ川の真珠」とも呼ばれています。また、中世初期に、2本の川が交わる場所の、町を見下ろす岩の懸崖上にメロヴィング朝の城が築かれてから有名になった(Bingチャットより)。
(グーグルマップより)
やっと晴れて空が青色になった午前、少しは暖かいかと栗?の実散らばる城跡に登れば、広い空間にただただ城壁があるばかり・・・。
(メモの便せんより)「”土曜日は休み”、街中では人出の多さに”市(マーケット)”が開かれ、生きている鳥(ひよこ25BF=100円、にわとり100BF=400円)から果物・花・衣類に至るまで、あちらこちらに”テントの花”が咲く(でも意外に安いわけでもなさそう)」
「ハンバーガーやソーセージをはさんだパンが50~60BF=200~240円」
通貨単位はBF/ベルギーフラン(#ユーロ加盟国は現在ユーロ€)で1BF=4円
国税庁発表の統計によると、1986年(昭和61年)の平均年収は386万円 。
35年後、2021年(令和3年)は443万円で約15%上昇(約13%低い↑)。
街角の食料も扱うような小さな雑貨屋さんのレジカウンターで、”丸いかごに盛られた折り畳み式ナイフ(スイスアーミーナイフ・十徳ナイフのようなもの)"を見れば、何十個かあるそれらはすべて”中古品”でした。
1個10BF=400円からという手ごろな金額と、お土産に最適なサイズで手に入れたのは、三つの機能を持つ”3徳ナイフ”(旅の途中で使用しました)。
わずかに見える、”Shefield England/シェフィールド イングランド”の刻印が、このあと訪れるまだ見ぬ国を想い起こさせてくれました。
お昼の電車は時折馬がいる”アルデンヌ盆地”を時速120㎞でかっ飛ばし、2時間後”どこが国境かわからないうちにルクセンブルクに到着。
「”切符拝見”も”パスポートコントロール”もなく、国境から29㎞分得をする(切符代)」
(駅に改札口はありません)
(グーグルマップより)
ベルギー・ドイツ・フランスに囲まれた、美しい森林と渓谷を持つ国ルクセンブルク。
”銀行業が盛んで世界で最も裕福な国(高所得)”が36年たった今も続いているのはとてもすごいことです。
街歩きの感想は、
「切り立った、崩れそうながけの上下に道路があり橋はお見事」
「なんとここではBF(ベルギーフラン)が使えてしまう」
「スーパーでは”ハイネケン(オランダ)のビール(瓶)”が70円ちょっと」
”世界で最も裕福な国(高所得)”でも日本から来れば物価が安いのは、ひとえに”円の力(円高)”だったのでしょう。
「300名収容のバケモノユースホステルは2食・シーツが付いて、なんと430BF=1720円!安い!!」
つづく