三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

人(わたし)の不幸は蜜の味? 18きっぷ 豪雨災害で 2終 山梨県 岩手県 No.499


8月中旬。

普通列車一日乗り放題「青春18きっぷ」を使い圏央までの往復、は暑さも重なりかなりハードなものになりました。

それでも34年ぶりに普通車のグリーン車には乗れたし、コロナ渦でかなわなかった元上司の焼香や気になっていたJAXA宇宙航空研究開発機構)交流棟の見学など、猛暑で”隔日行動/隔日休養”の1週間でした。

新宿湘南ラインで2時間半・平日は1000円 券売機価格/車内価格は割高)

 

お盆台風が去ってもしばらく影響が残る体験(局地的豪雨による列車運転打ち切り・運休)を山梨県でした翌々日(18日・金)。

「北帰行」は行きで”鉄道の乗り方”を予習したはずでしたが、予測はあたらないものです。

あれだけ乗客数のある圏央でも、予想外に3両や5両編成のワンマンカー(それぞれ東急多摩川線・東京都、相模線・神奈川県)があるならば、それは地元の赤字ローカル線のワンマンカーのものとはずいぶん違うと感心させられます。

 

北帰行、東北線(在来線)の車両数と乗り換え時の混み具合は、

朝圏央から5両で茅ケ崎まで 通勤ラッシュ

→15両で宇都宮まで 東京駅から空いていてボックス席で一人

→3両で黒磯まで 昼12時台はラッシュアワー、遠距離客多く席が空かない

→5両で新白河まで 座れました

→2両で郡山まで ダッシュあり後方の方々は座れず

→3両で福島まで 座れました

→(通勤で増結)6両で仙台まで 座れました

→4両で小牛田(こごた)まで 通勤時、並んだ方は座れました

→2両で一ノ関まで がらがら

乗り継ぎ時間は各約5分~30分。

”並ぶ”区間も考えると”昼食は軽食を車内で”ですが、混雑やロングシート(ボックス席ではない長い座席)の列車も増え、さらに”人の目”がありなかなか食べるタイミングがありませんでした。

さりとて本数が少ない地方は東京大阪間のように「一列車遅らす」わけにもいかず(その日のうちに着かなくなる)、結局帰りもたいへんでした。

 

その一方、主要都市を離れた区間(小牛田こごた/下の地図では美里町~一関)では、18時42分発小牛田駅発の2両ワンマンカーは始発からがらがらで通勤通学需要もまずいことになっていました。

午後7時台に岩手県一関市に着き、乗り換えのためホームの階段を登ったまではよかったのですが、列車の電光表示板左に「」印が・・??

ホームを登って降りた人も「あれ?いない・・(列車)」。

もしや・・・と改札口まで戻ると、小さな紙に「雨のため運休」。

駅員さんに確認すると、

局地的豪雨で雨量計がオーバー。本日の運行はこれより先(北行き・東行き)はなし」にガ~ン!

一方★新幹線(北行き)は通常営業ですが違う方向です。

合併後の人口約11万人の”玄関”はそれなり(50~80人?)の人がいて、駅前ロータリーにタクシーを待つ方は1時間もかからずに乗れそう。

迎えの車も続々押し寄せます。

 

70㎞先の目的地まで列車もバスもなくなった自分は急きょ宿を探すか迎えを頼むか・・・・・(依頼)。

昼に続いて夜ご飯も満足に食べられないのはまずい!「食事難民」を避け、道中の小牛田駅徒歩10分のスーパー往復で汗噴き出させ買った海鮮丼(安価品)を待合室でもぐもぐ・・・。

 

ところが、いつの間にか「最終列車は運行予定」の表示盤・・。

たとえ最終列車に乗れたとしても終点から家まで約13㎞あり、5000円はかかるタクシーを払えない低所得者・・・。

かえって降り始めた雨は短時間でその勢いを増しビタビタで「ほんとかいな~?」。

駅員さんに運休が決まった時間を確認すると、なんと「午後6時半ごろです」。

ならばもし、JR担当者が18時42分発の始発駅(小牛田駅)に連絡をし一ノ関駅から先は運休/新幹線は除く(沿岸部の方は石巻線経由で)」と一声あったなら実は戻れたのですが、車内を含め一ノ関駅に着くまで案内はなく、夜のほとんど真っ暗な車窓を眺めていました・・・。

(一声あったなら)10分後に出る「18時52分発石巻線経由気仙沼線列車とBRTバス、大船渡線BRTバス」が影響のない沿岸部を通る「正解」でしたが、結果的にえらい差を生んでしまいました・・・・・。

小牛田駅美里町

(大きく迂回する”政治路線”大船渡線 車が未発達の時代はこれでも成立しましたが・・・)

通常に戻った雨の中、夜分片道1時間半(往復3時間)かけて迎えに来てもらい、えらい迷惑をかけてしまいました。

なんと、同日午後通過した東北線郡山~福島間がこれまた「局地的豪雨で運休・代行バスもなし」、と言うことを知ったのは、夜にJR東日本のホームページを偶然見ていてでした。

 

教訓「天候が変わりやすい季節(日)の鉄道利用は要注意」。

朝天気予報を見ただけでは「急激な天候の変化による運休・運転打ち切り」には対処できません。

なので「天候が変わりやすい季節(日)の鉄道利用は避けられるなら避けるべき」なのかもしれません。

 

残るは「あと1日(18きっぷ)」。

地方は、路線や列車の選択肢の少なさ/大変さから、おそらく「次(の利用)」はありません。

期限の9月10日(日)までに44年ぶりのローカル線(奥羽線秋田県北上線岩手県)乗車で締めくくる予定です。

9月10月と気温が平年を越え、ことしも全国的に残暑厳しい予報。

日々の水2~3L摂取者には、早朝/途中でトイレ休憩なし・気仙沼線BRTバス2時間の旅(気仙沼~柳津やないづ)は心配の種ですがはたして・・・。

 

 終

 

(以前乗ったBRTバスと終点が無人駅の身延線鰍沢口/かじかざわぐちの整理券)