三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

終活にて 8 昭和のフィリピン一人旅 1 夏休みは8日間  タガログ語 ルソン島 REPUBLIC OF THE PHILIPPINES No.484-A

7月中旬。

今月登録した市から毎日何通も届く”ライン”の案内で、参加してみたいと思うものがありましたが、よく見ると開催は”5日後”(またまた不在・・)。

草刈等行事を”知るのは開催が1週間以内に迫ってから”が少なくないへき地県境民です。

 

長年の自営の長時間労働・不規則な生活やストレスが生んだ”体調不良(病/やまいとも

言う)”。

それまでの、平均寿命を越える親族に自分も・・の想いは急変、””モノ減らしから終活”へと駆り立てる日々始まる・・・。

 

古いものを整理していると1980年代のものがいくつかか出てきました。

それは昭和の終盤がうかがい知れるモノたち。

 

今から39年前の1984(昭和59)年9月。

3度目の海外一人旅はサラリーマンの夏休み/8日間で真夏のフィリピンへ。

年に一度のまとまった休み、待ってました~!です。

旅の友/手のひらサイズの手帳を開いてみると、今と違ってわかりやすい(シンプルな)内容が書いてあります。

フィリピンの公用語は英語とタガログ語ですが他にもいくつかの言語があり、メモしたタガログ語会話文は19ページでしたが・・・・・(結局、ほぼつたない英語でOKでした)。

日本人の平均年収は1983年が329万、2019年が436万、約1.3倍です。

所持金は250US$(トラベラーズチェック200+紙幣)と1万円。

1ドルが237円とまだまだドルが強かった(円安)・・・(★2023/7/7現在144円)。

所持品で紙の英語辞典、カメラフィルム保護用X線防止ケース、ユースホステル会員証などは今は亡きものでしょうか・・・。

 

初日(成田~マニラ)

空港乗り入れ前は割安京成電鉄特急(料金がかからない)で京成成田駅からは連絡バスの時代。

駅員に対し”日本語わからない~”と外国語で言って堂々と切符を出さず(持たず)に改札口を出る白人さん(キセル野郎)・・・(やったもん勝ち)。

LCCはなく、格安航空券はパキスタン航空(PK)のB747 ジャンボジェット機で、邦人団体さんと4時間の空旅

空港旅客施設利用料は2000円。

(写真の今は亡きB747ジャンボジェットが全盛のころ)

 

お隣は邦人セールスマン。

現地事情に詳しい方からいろいろ話が聞けたのは幸いでした。

初めてイスラム衣装(乗客)と音楽と男性スチュワード(男性キャビンアテンダント)のみの機内に驚き・・・。

セブ島人気の中、目指すはルソン島の首都マニラ~北の避暑地バギオまで)

 

サインのみで税関を出て、たくさんの人込みの中、多い”声掛け(危険なにおい)”を無視して黄色いバス(方向別で色分け)で街中まで・・・。

邦人セールスマンはシャワー付の宿へ(シングル108ペソ=1500円強)、

自分はシャワー共同の宿へ(71.5ペソ=1000円)。

通貨レートは1ペソ=14円(現在は2.58円ですが物価はだいぶ上がっています)

宿のレシートの金額は数字ではなくアルファベット/71.5ペソが"Seventy One &50/100"。

偽造防止でしょうか?  ”返金なし”とも書いてあります。

 

街の”通り”は大勢の人でにぎやか、は裏を返せば「危険がいっぱい(メモ帳)」・・。

個人商店の入り口に”銃を腰に付けたガードマン”が座っている・・・。

色とりどりのジープニー(大型ジープを改造した乗合バス)もたくさん走ってる・・。

びっくりと興奮しっぱなしの夜/メガネは金持ち(メガネをしている人がいない!)

・コーラ2.5ペソ(=35円)

ハンバーガーとWANTAN(ワンタン)それぞれ8.5ペソ(=120円)

 

2日目(マニラ)

幸いに「YMCAホテル」が取れすぐ移動できました。

YMCAは歌でも有名ですが「Young Mens Christian Association/キリスト教青年会の略称で、なぜか2泊しています(53ペソ✖2=750円✖2)。

Fifty Three"は偽造防止?

さっそく、「マニラの旧市街」と呼ばれるキアポまで。

有名な教会よりも印象的だったのは「人と市場でメチャクチャ」。

街では「アイス4ペソ(=55円)を6ペソとふっかけられる」。

・絵葉書1.25ペソ(=18円)を「HILTON(ホテル)で出す」

・揚げ物2ペソ(=30円)の中身はバナナだった・・

・パイナップルジュース2~5.5ペソ(=80円) うまいが甘い~

今と違いペットボトルの水がなく「冷たい水がほしい!」。

サンミゲルビール(小瓶)3.5~5ペソ(=70円)

 

「宿では台湾に引き続き6歳年上の西ドイツ人男性に会う」。

イスラエル人と並んで旅が大好きなドイツ人。

彼らが世界中を旅することを知ったのは後年のことです。

なんと!フィリピンに3週間滞在後はニュージーランドで7カ月、ユースホステル泊だって・・・(またまた住所をいただき、後年の楽しい思い出につながりました)。

内陸部育ちの彼は、差し出したシーチキン(缶詰)の味に@☆♪*○~(何だこりゃ~)。

「サンミゲルでしこたま酔ってしまい・・マニラは夜遅く朝早い」。

 

3日目(マニラ)

ドイツ人の彼は南部「富士山のような特徴的な成層火山マヨン山」があるレガスピへ。

(ドイツ人ウベ CITY HALL 市役所前 ジプニーとタクシーとエアコンなしの大型バスがたくさん)

日本人は市役所からマニラ首都圏に属するお隣の「マカティ市」まで。

「乗り物は3段階/ジプニー⇒バス(エアコンなし)⇒バス(エアコンありで快適)」で料金も3倍に・・。

行きはエアコン付6.5ペソ(=90円)、帰りはEXPRESS2.2ペソ(=30円)。

 

 

スマホ決済できる今と違い、支払い手段と言えば「現金」「トラベラーズチェック」「クレジットカード」等で、「現金とトラベラーズチェックの両替」と言えば空港か街の銀行(現金は街中の両替所でも)で、”手数料”をそれほど気にした記憶がないのは選択肢が狭かったからかもしれません(これがいいことなのかどうなのか・・・)。

(フィリピン中央銀行とマニラ商業銀行で4回に分けて70$(=2万円弱)引き出しているようです/その都度”サイン”)

 

マカティはビジネス首都とも呼ばれ、高層ビルが立ち並ぶ近代的な街。

・BEEF焼肉 13ペソ(=200円)

★飲食店に注意・大衆食堂のフィリピン料理43ペソ(=600円)は高かった・・・

★   ”    ・サンドイッチとサンミゲル3本で90ペソ(=1300円)ボラれる・・

 

それでも「マニラ湾の夕陽」はそれはそれはきれいで暑く、決して裏切られることはありませんでした。

 

(ドイツ人の彼から後日送られて来た、マヨン火山)

 

(目的地はルソン島の首都マニラから北方の避暑地バギオまで)

 つづく