三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

終活にて 7 昭和の台湾一人旅 夏休みは1週間 中華民国 REPUBLIC OF CHINA No.481-A

長年の自営の長時間労働・不規則な生活やストレスが生んだ”体調不良(病/やまいとも言う)”。

それまでの、平均寿命を越える親族に自分も・・の想いは急変、””モノ減らしから終活”へと駆り立てる日々始まる・・・。

 

古い写真を整理すれば、1980年代のものが何枚か出てきました。

それは昭和の時代がうかがい知れるモノたち。

 

1983年8月。

2度目の海外一人旅はサラリーマンの夏休み/1週間で真夏の台湾へ。

旅の友/手のひらサイズの手帳を開いてみると、今と違ってわかりやすい(シンプルな)内容が書いてあります。

宮古島与那国島からはかなり近い場所です)

(旅程 台北⇒高雄⇒台南⇒台中⇒花蓮台北

まだ”パンナムパンアメリカン航空)が台北まで飛んでいて、金髪のベテランスチュワーデス(当時の呼称/現キャビンアテンダント)さんの大柄な姿に”日本人と違う・・(イメージです)”。

日本人の平均年収は1983年が329万、2019年が436万、約1.3倍です。

当時1台湾ドル(元)=6.6円は現在4.4円(約)ですが当然物価は上がっています。

 

初日(成田⇒台北

成田の空港税は2000円、30分遅れ・約3時間半の空の旅。

中正国際機場から中興号(台湾客運公司の高速バス)60分・65元(=430円)で台北車帖(駅)まで。

台北の素泊り480元(=3170円)の華国大飯店に23時30分にインすれば、直後「女性はいかが?」の電話にげんなりした記憶があります。

 

2日目(台北⇒高雄)

朝食を外で摂る人が多い街でワンタンメンを(35元=230円)。

有名処「故宮博物院」へは路線バス12元=80円で。

”広くても座れる/飲める(冷水器)博物館”(写真↓↓奥)。

街角で当時まだ珍しいセブンイレブンを発見!買い物ができると喜びましたが、2年後コンビニ業界へ転職するとはゆめゆめ思わず・・・。

南の高雄行き夜行列車(復興特快・376元=2550円)は12両(客車+機関車)・うまい運転、備え付けの”温茶”が飲めました。

・飯盆(駅弁)は50元=330円、中身は骨付き鶏肉・ハム・たくあん・野沢菜っぽいやつ。

台南市まで行く隣の洪(ホン)さんとはメモの台湾語では無理なのでつたない英語で・・・・・会話が弾み周りの方に怒られる。

(ご飯と麺を教えてもらいましたが違いがよくわかりません・・・)

(台南~高雄の視界広がる風景)

3日目(高雄⇒台南)

「夜行列車は冷房効かずほとんど寝れず・5時の到着から9時前まで寝てた」(おそらく駅で)

当時7時間の夜行旅も現在は台湾高鉄(高速鉄道・新幹線)で2時間10分・1530元(=10000円)ですが、”外国人用周遊券”3日間パス・2200元(=15000円)、台湾鉄道込み5日間パス2800元(=18500円)他が割安です。 

台灣高鐵Taiwan High Speed Rail (thsrc.com.tw) (★かっこいいホームページ)

・食べ物は日本語にはない漢字が多く、ジュース5元(=35円)、、水果皿(フルーツ)10元(=65円)・○○水(フルーツジュース)15元(=100円)等安さ感じる値段でした。

 

高雄~台南、平快車(快速のようなもの)1時間で29元(=200円)と驚異の安さ。

これも今や新幹線で12分・140元(=930円)・・・・・。

(台南名所・赤崁楼/オランダの植民地時代の歴史を伝える旧要塞)

手帳には「なんと(駅前の)台南大飯店(プール有)に泊ってしまった」。

同業者だったからなのか、1000+100元が900元(800+サービス料100=6000円)に・・・(香川県のビジネスホテルでも同様なことが)。

「しかしてベル(ボーイ)も部屋もレベルは・・。冷蔵庫(空)はありがたい」

 

街中の道路は(古い)バイク・スクーターの群れが優先で歩行者は危ない。

暑さに「のんびり回りたい」。

(たそがれ時のまぶしい日差し)       

 

4日目(台南⇒台中)

台南~台中は電車10両・221元(=1450円)/オール”禁煙グリーン車”2時間の旅。

途中、嘉義(チャイ)は日本統治時代の”阿里山森林鉄道のSL”出発駅で、「SL群が扇形車庫に」(後年、数回の風災で現在は山の途中からの営業に)。

駅前の富春大飯店は昨日の半額(380+38元=2800円)でした。

明日の山越え”8時間バス/花蓮行金馬号”192元(=1300円)を予約しようとすれば、ターミナルは駅から500m以上離れた場所であぶないあぶない・・・。

 

「どこの街も通りにはモノが置かれ、歩くのはたいへん。駅前でよく見る地下道は、上を横切る人・ウィンカーなしの車やバイク」

・肉まんならぬぎょうざまん5元(=35円)

・ソフトクリーム5元

・ビール25元(=180円)

 

5日目(台中⇒花蓮

”バス8時間”は「すごい!圧巻。整っていない道を飛ばし、3000mの山を越え、左右に振り回されビックリ 最高! 生きて出てきた」。

その長距離バスが渓谷(太魯閣・タロコ)に落ちた大惨事を知ったのは、後年のことでした。

(大秘境・太魯閣/山の中”天祥”で15分休憩)

「バスでは外人さんとも会いました(ドイツ・アメリカ・カナダ)」

(西ドイツから来たアヒム君 2800〜3000m地点)

・フィリピンバナナ4本10元(=65円)、太くて小さい台湾バナナ5本15元(=100円)

宿は225元(=1500円)。

夜、「原住民アミ族の踊り(160元=1080円)にドイツ人を誘ったら有り金をほぼ使い果たしてしまい(彼)、悪いことをしたので翌日台北までの車中、駅弁(鶏肉飯45元=300円)をおごる」でしたが、彼には迷惑だったか・・・。

(この後フィリピンに行く彼に住所を教えてもらい「西ドイツに来たらおいで」

アルファベットが違う!(写真↓) 郵便番号Dと村と通り名でわかりやすい住所・・は後年の楽しい思い出につながりました)

6日目(花蓮台北

復興号196元(=1300円)でのんびり3~5分停車を繰り返しながら5時間の旅。

東海岸も山岳部に負けず劣らず、海岸まで山が迫る風景美でした。

 

台北の宿(310元=2000円・エアコン/バス・トイレ付)は初日480元=3170円の華国大飯店と大差なく・・・。

鉄道ファンは”淡水線”に乗り台北近郊の”新北投”まで・・(片道8元=52円・有名温泉地だったと後で知る)。

朝方やっとの晴れからザーザー降りの雨は夜を早く呼び寄せ、夜半まで降り続いた最終日。

 

7日目(台北⇒成田)

中正国際機場まではバス(65元=430円)で。

空港税は200元(=1300円)、現在は”空港サービス料”500元(=2300円)。

・寿司45元(=300円)

 

泳がなければ黒くならない、高温小湿。

”私是日本人(私は日本人です)”しかほとんど言えないような”一見中国人、実は日本人”の旅に難しさを感じ、次回あれば・・・(★台湾語の日常会話は必須です)。

その後、勤務先のホテルは2012年台北に開業(2年後に転職しご縁は切れ・・)。

先日もLCCが「台北・高雄まで片道8500円セール」を行っていたり、再訪のチャンスはありそうですが、中国との混迷深める状況に”今のうち?”・・・。

 

(ビザは有効期限6カ月・4000円/現在90日以内の観光目的の滞在はビザ免除です)

檸檬汁(レモンジュース)

・法国土司(フレンチトースト)30元(=200円)

 

 終