宿泊税(*1人1泊あたり支払う税金)が東京都・大阪府・福岡県・福岡市・北九州市・京都市・金沢市・長崎市・倶知安町で導入され、他の自治体が次々に手を挙げる流れの中、北の県が提案した200円に宿泊業界は他県に客が流れると反対。
どうなることやらと見守るだけの、へき地県境民です。
今から38年前の1986(昭和61)年、転職直後の離職で幸運にも実現した長旅。
「旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる」条件に合致したのは、当時東西に分かれていたヨーロッパでした。
7月27(日)
フランス⇒スイス⇒オーストリアから北上、ドイツ滞在6日目。
(地図と写真はグーグルマップより)
シュトゥットガルト(地図↓↓)西北10㎞の街ヴァイブリンゲンの友人UWE(ウヴェ・ウベ)の家に何日か滞在することに。
週末の日曜日。
オーストリアから続く晴れは6日目を迎え本日も外出日和、は大変ありがたいことでした。
車で少し走ればどてんとあるは”サッカー広場”。
それは他の町にも。
(便せんメモより)「これしかないという感じ」
さすがドイツはサッカー大国だと感心させられましたが、それから30余年、ワールドカップでついに日本がドイツに勝つに至っては感慨深いものがあります。
(シュトゥットガルトにある メルセデスベンツ アレーナ/アリーナ)
7月下旬。
国の北部にある北海やバルト海まで遠い、南部のいわば海なし地域はどの町にもスイミングプールがあり、大勢の人々でにぎわっていました。
湖の多い南ドイツ。
そこで”無料湖水浴場”へ行ってみればそこにもたくさんの人が・・・。
思い思いに草地に寝そべり、太陽の日を浴びながらのんびり過ごしています。
(メモより)「トップレスも珍しくない」(*慣れました)
水はきれいというほどではないけれど泳ぐには充分と感じましたが、清潔観念が違えば難しいかもしれません。
当時の基準も今ならば・・・・・。
(近くの湖 野生生物保護区)
2か所目に訪れたのはプール隣、土手ひとつ隔てて、”ぶよのいる小沼”でしたが、なんと!”ヌーディストビーチ”。
「集落のはずれに駐車場完備でポツリ(ひっそり)とある」
「”下(水着)”をつけている人もいるけれど、ほとんどは素っ裸で寝転がるやら泳ぐやら」
(小沼)
友人UWE(ウヴェ・ウベ)が近づいた女性を見てどっきり!
「2・3日前に一緒にビールを飲んだ女性がこちらにお尻を見せて座っている!」
「しかも、隣の男性(30歳)は妻子持ちで妻子は休みでスイス滞在中・・・」
「UWE(ウヴェ・ウベ)もすっぽんぽんになってしまった・・・・・」
邦人バックパッカーはと言えば、あの一緒にビールを飲みながらノーブラで時折胸元がはだけるのを隠していた女性がこんなところにいるなんて、という気持ちでしばらくぼう然としてしまいました(*カルチャーショック)。
「そこに黒毛はいない」(*アジア人1人を除き全員白人です)
やはり恥ずかしさが先に立ち”下あり”で泳いでしまいましたが、次回は”なし”だろうとメモには書いてあります。
おそらく日本人でも”対応”は分かれたと思います。
日本ではありえない、考えたこともなかった現実を目の前にして、
「心と体の収集がつかない まわりを見る気はしない(*恥ずかしいわけではない)」
そこに”興奮”は皆無でした(*もっとも近眼なのでよく見えない)。
「モラルとはいったいなんなのか?」
「何が基準なんだろう?」
「複雑な心境とはまさにこのこと」
しばらく考えていた(*このことが頭から離れなかった)バックパッカーも、この後4人でシュトゥットガルトに飲みに行き、どうやらショックから”開放”されたようでした。
(シュトゥットガルト ビアガーデン 陶器製ジョッキ)
夜、ビアガーデンでは、
・コーラ/ファンタ 0.4L 3.3DMマルク・270円
・ビール 0.5L 2.5~3.7マルク・205~305円
・ミネラルウォーター 0.2L 1.4マルク・120円
・2分の一ピザ 8.5マルク・700円
・ピザ、サラダ、チーズ 16マルク・1300円
他にコーヒーまでありました。
通貨単位はドイツマルクで1DMマルク=約82円(現在はユーロ)
国税庁発表の統計によると、1986年(昭和61年)の平均年収は386万円
35年後、2021年(令和3年)は443万円で約15%上昇(約13%低い↑)
今まで接したドイツ人の若者たちは男女共に飲むのが大好きで、毎日のように夜を楽しんでいるのは夏真っ盛りだったからなのか?
だとしたら、雪のある冬の夜はどうしているのか?
そこまで頭回らず、想い及ばず、目の前に起こる”イベント”に乗るしかないバックパッカーでした。
(シュトゥットガルト ビアガーデン おなじみの長テーブルと長椅子で)
つづく