三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

昭和の東西ヨーロッパ行 100 私鉄沿線も山また山 オーストリア No.591

 

在米邦人によると、ロスアンゼルスマクドナルドはコネチカット州ほどではないものの”高くなった”とのことです(★上記エッグマフィンで780円くらい)。

ちなみに日本は260円バリューセット(サイドメニューとドリンク付)で460円〜(*店舗や地域で差がある)だとか。

 

今から38年前の1986(昭和61)年、転職直後の離職で幸運にも実現した長旅。

「旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる」条件に合致したのは、当時東西に分かれていたヨーロッパでした。 

 

7月7日(月)

フランススイスから小国リヒテンシュタインを抜けてオーストリア滞在5日目

(地図と写真小文字の文はグーグルマップより)

 

この日、東部インスブルック(地図↓↓・左)の街は朝から雨でした。

昨日、入国時に壊れかけた傘を駅徒歩5分のユースホステルまで使用するも、さてこれからどうしたものか・・・(*ホームセンターはない時代・ましてや100均ショップなど)。

 

 

店が閉まる週末が過ぎ、待望の平日(月曜)が来たので今度こそはと街中へ繰り出せば、ありました!”バッタ屋さん”(*おそらく激安スーパーのたぐい)。

無造作に段ボール箱を重ね品数が少ない分安い!

・ハム(上級)200g 20AS/オーストリアシリング・240円

・麦粒入りパン500g 10シリング・120円

・ポテトチップス150g 6.9シリング・83円

・バナナ(大)4本 8.7シリング・105円

・マーガリン500g 10シリング・120円

・スライスチーズ10枚入り 17シリング・200円 

などなど・・・。

 

通貨単位はオーストリアシリング・1AS=入国時14.4円が滞在中に円高と安い手数料で12円に

国税庁発表の統計によると、1986年(昭和61年)の平均年収は386万円 

35年後、2021年(令和3年)は443万円で約15%上昇(約13%低い↑)

 

しっかり食料を買い込み、9時55分発で東部リヒテンシュタイン(地図↑↑・左)方面に向かえば、外はにごり川・水平霧雲・雨

(便せんメモより)「寒くてセーターを着る」(*7月7日です)

 

 

約2時間、12時に着いたブルーデンツ(地図↑↑・リヒテンシュタインの”ン”あたり)も山の中でしたが、実はこの町に来た目的がありました。

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipMMo_SOfHeD0LsKWVtkF4blVqB_UsNcWKEQf_Gf=w408-h306-k-no

(現在のブルーデンツ駅)

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipMbRaesAFdNAgXBUGOHr_xuiPFnNpC4kPjHTWk=w426-h240-k-no

(山の町 ブルーデンツ)

 

お目当ては、ここから南へ13㎞・19分の私鉄ローカル線の旅でした。

私鉄も乗れる優れもの”周遊パス”に感謝しつつ乗り込んだ1両のディーゼルカー

”旧国鉄色(*オレンジ系)で”MBS(大阪・毎日放送ではない)”と横にロゴがありだいぶ年季が入っていましたが、そのおかげで”吊り掛け式モーター(*旧型の駆動装置・江ノ島電鉄1000系でも採用とか)”がいい感じにうなり”、ローカル線の旅”を満喫できました。

 

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipNi04-SAx1PoYFuolXg_8p1B3BFtuFJNQ2RFQpg=w408-h544-k-no

(川沿いに進んだ終点 シュルンス駅はさらに山の中 周辺にはケーブルカーやリフトが)

 

町は夏は避暑地になるのか、たくさんの人がいて思いのほか有名観光地でした。

日本とまるで違い、凝った作りの家々・いたる所に色とりどりの花・像・噴水・いろいろな旗が立ち並ぶリゾート地

思わず求めた絵葉書は最後に・・・。

 

6月から9月にかけて、毎週木曜日(*週末ではない)にこの区間を”食堂車付2両編成のSLが走る”のだそう(*本日は月曜日)。

それも小さいSLと客車が13㎞を30分かけてゆっくりと・・・(*レール幅は新幹線と同じ標準軌・1435㎜です)。

イギリスほどではないにせよ、こういった”保存鉄道”が国内に何か所かあるようですごい。

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipPQQo_3q-hktOMc5gpTyPW-XM_DcIO1jurrjpoG=w426-h240-k-no

(シュルンスの町)

 

15時、標高690m・気温13度・湿度88%・気圧1037ミリバール(*現在はヘクトパスカル)の町を去り、東部をさらにドイツとの国境近くまで行ってみることにしました。

途中から北に針路をとること40分、湖畔の街ブレゲンツ(地図↑↑・左)へ着きました。

 

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipN25iSW8J7gL_PoorspB4mzx-sBguEkb6V5J7bp=w408-h306-k-no

(山越えの先 ボーデン湖に面した州都ブレゲンツ

 

目の前に大きく奥に向かって広がる湖の左はスイス右はドイツです(地図参照)。

湖に面した3つの国

(メモより)「毎日眺める山々が自国のものでないのはどんな気持ちなのだろう?」

もっとも、行き来は自由です。

 

今夜は西から東の端、音楽の都ウィーンまで夜行列車再び三たび(*所要時間は12時間)。

途中止んだ雨がまた降り出し、しばらくして止んだと思えばまた降り、そしてまた止む1日は(メモより)「女心と初夏の空みたい」

 

##慣れないで失敗##

・ホームが低い(*写真↑↑参照)ので”タラップの差(高低差)”がかなりあり、おっちょこちょいは膝(ひざ)を打ち、血まで出してしまった

 

(絵はがき 私鉄の終点 シュルンス スイスとは色彩が違い地味ながらも素朴さを感じ、、、)

 

 つづく