長年の自営の長時間労働・不規則な生活やストレスが生んだ”体調不良(病/やまいとも言う)”。
それまでの、平均寿命を越える親族に自分も・・の想いは急変、””モノ減らしから終活”へと駆り立てる日々始まる・・・。
古い私物を整理すれば、1980年代のものがいくつかか出てきました。
それは昭和の終盤がうかがい知れるモノたち。
1984年9月上旬。
3度目の海外一人旅。
サラリーマンは夏休み/8日間で真夏のフィリピン、首都マニラから北部の海岸を経由して避暑地バギオへ。
6日目(北部の海岸から高地/避暑地バギオへ)
「ホテル前の浜辺の露店でおばさん(一人はお姉さん)たちは10ペソ(=140円)でブレスレットとネックレスをくれた さらに貝がら細工をくれた」とだいぶよくしてもらったようで、「去るのが惜しい」はずです。
「2ペソ(=30円)をあげて待ってもらったが(バギオ行きの)BUSを2本逃す」
そこでジプニーでサンフェルナンドへ戻ることに・・・(1.5ペソ)。
昨日のレストラン再び、
・パイナップルジュース、5ペソ(=70円)
・フルーツサラダ、9ペソ(=130円)
・スパゲッティミートソース トースト付き、9ペソ
やっと乗れたバスでくねった山道を50㎞、14.5ペソ(=200円)で高原の避暑地バギオは海沿いとは別世界。
標高は1540m。
朝晩涼しい軽井沢のようでいて、活気あふれるにぎやかな街でした。
宿(ビーナスホテル)は3階のセミダブルで150ペソ(=2100円)は観光地価格。
夕立ちはスコール、すごい雨。
雨宿りの後、ぶらぶら歩いて見つけた中華料理店で「二人の学生と会い、ライターとマッチを交換した(メモ帳)」・・・自分のはライターだったのでしょう・・
・焼き牛(串の6個ほどの肉を差したもの)1.5ペソ(=25円)
・お菓子4.5ペソ(=60円)
・ピーナッツ20ペソ(=280円)
・レチョン(豚の丸焼き/フィリピンの伝統料理)12ペソ(=170円)
・ライス2ペソ(=30円)
とても美味しく頂きました。
(写真のレシートは合計18ペソ(=250円)
店の看板娘とお母さん、Lindaさん、Remyさん、Lilyさん、三人と仲良くなって記念撮影。
一眼レフ(カメラ)は大活躍です。
こちらも後日エアメールで・・・(何枚かお届けしました)。
写真はどこかへ行ってしまいましたが、ゴムのサンダル履きの、人懐っこさを見せるお嬢さん二人の決めポーズは今でも脳裏に、、、。
7日目(バギオからマニラへ)
”寒い!”。
夏の朝の食事はビーフライス、10ペソ(=140円)を昨夜の中華料理屋さんで(結局中華料理は食べずじまい・・)・・・うまい!
その割に”観光地”で買った、
・Tシャツ、80ペソ(=1120円)
・おみやげ、50ペソ(=700円) は失敗でした・・・
入りきれないほどのたくさんの地元民が集まる、大きな教会の礼拝にしばし身を置き(立ったまま)、皆がやるように”回ってきた丸い木の器”に小銭を入れた体験は、今となっては貴重なものでした。
公園で見知らぬ男性に声をかけられ話の中で、「今日は妹の誕生日。遊びに来ない?」と言われ・・・(行くわけない)。
12時発、高原を下るフィリピンラビットバスは74ペソ(=1050円)エアコン付きでしたが、中核都市ダグパン他えらい遠回りは”うさぎ”にあらず”タートルバス(かめ)”だったとは・・・。
行きに間違えたパンパンガ州のサンフェルナンド手前(地図:タルラク下)からやっとハイウェイに乗り、なんと18時半、最短距離200キロなところ所要時間6時間半でマニラに着くころにはぐったり・・・。
それでも、かつてマルコス大統領が住んでいた”マラカニアン宮殿”近く、キアポ地区の百貨店にリュック姿で入り、初めてクレジットカードを使いジーンズを259ペソ(=3600円+手数料)で購入したら「サンキューサー!」。
日々仕事で発している言葉を言われたのは、先にも後にもこの時だけです。
空港の免税店では、有名な「マニララム」2点を(82ペソ=1150円)(=4.5ドル/1ドル255円→今140円で当時はかなりの円安でした)。
明細書のかすかに見える日本語はつぶれて読めません。
・フライドチキン、22ペソ(=310円)
その夜はバスで空港まで(2.5ペソ=35円)行き、翌早朝発の便に備えベンチ泊。
滞在は深夜の空港が垣間見れてたいそう楽しいものでした。
ただし、街中で3ペソ(=42円)のサンミゲル(ビール)が空港では18ペソ(=250円)と6倍!
たばこも6ペソ(=84円)のWINSTONが6ドル(=1440円)!!
「多くの日本人と共に帰路につく」
「帰る気が全く起こらない旅 今ここに終わる」
「I LOVE PHILIPPINES. SEE YOU NEXT JULY!」
などとメモ帳には書いてあり、今まで訪れた東南アジア7か国の中で再訪を強く誓った国になりました。
現地でタガログ語の分厚い語学本まで購入すれど、その後の転職に伴う引越し(都落ち)、結婚・子育て等で機会を逃し・・・・・。
それでも魅力ある魅惑の国、は今も変わらずずっと、、、。
・京成スカイライナー 1490円
・J.N.R(国鉄)の初乗り運賃 120円
・ラーメンセット 600円 の時代。
(メモ帳)
このあと、数々の思い出の品とさよならです(紙資源へ)。
終