先日、県央の実家を訪れた際に見たチラシ(写真)。
新聞に折り込まれていたものです。
チラシが少ない月曜日に6枚折り込まれていたうちの、なんと3枚が「買取チラシ」でした。
何年も前から、このたぐいのチラシが目立つようになってきました。
15年以上前、ロードサイドの買取チェーン店があちこちにできて、中にはテレビCMを流すところもありました。
その後、大型スーパーやショッピングモールのテナントに買取チェーン店が入り出しました。
そして今、店舗に加え、期間限定でスーパーやホームセンターで買取業務を行う”催事業者”まで現れています(左のチラシはホームセンターで期間限定のもの)。
いずれも派手な広告内容ですが、果たして高額買取してもらえるものでしょうか?(と言っておきます)
「金1g550円UP」とか「1万円プレゼント」とか「最大45%UP]とか、通常の買取価格よりも大幅アップするような内容です(と言うことは、通常はどれほど低いのでしょう?)。
長年買取を行ってきた中で、当然チラシにあるようなモノも取り扱ってきました。
良心的で小さい店ほど”目いっぱいの買取価格”を提示するので、当然利ザヤは多く取れず、「金1g550円UP」したら業者から買い取る業者(業者から専門に買う会社)の買取価格よりも高くなってしまいます(ということは、利ザヤは550円ありません)。
「一般の方から高く買う街中有名店」もごく一部ありますが、利ザヤはわずかなものです。
過去、中古屋個人店に来る地元の常連さんが教えてくれたのは「テレビCMをする某ロードサイドチェーン店の18金の買取価格」。
彼が試しに持って行ったところ・・・・・。
今のように高値圏ではない15年以上前でも、中古屋個人店の買取価格より「1g1000円以上安い値段(一例:3000円⇒2000円)」だったそうで、聞いてたいそう驚いた記憶がありますが、タレントを起用したテレビCMやチラシなど広告宣伝費をかけているのでそんなものです。
地元の複数の常連さん(通常は買いに来る人)は、通常高価なものは中古屋個人店に持ち込まず(小さい店は買取金額が安いと思い込む、先入観)もっぱら大型店に持ち込んだ話をしてくれました(良心的な個人店であれば”逆に高い”ものですが、そうは思ってもらえません)。
ごくたまに地元の方に”査定”を頼まれ、「一般の方から高く買う街中有名店」と同じ利ザヤの少ない値段を提示しましたが、”1g、2gの軽い18金は当然査定額自体大きくはならない”のに、「額が小さい=買取価格が安い」と思われ、その方は手放すことはありませんでした。
地元の常連さん(通常買いに来る人)に24金が4000円ほどの時代に「1gいくらで買取るか」聞かれたので答えると、「(安いな~)確か1g6000円だったか8000円だったかしているはずだ」と言われ、やっぱり(元から売る気はないし、仮にあっても希望価格では売れない)と思ったこともありました。
インフレ・不況で不用品の整理をしようとする方が以前より増えているせいでしょうか?
地方の町のスーパーの一角にまで、フランチャイズの買取チェーン店が店を構えています。
「大都市圏の買い取り業者に宅配便で送る」という手段もありますが、初回ほど高額品を送れるでしょうか?
選択肢のない・少ない地方ほど、そういった場所(実店舗)に持ち込んでしまうのかもしれません。
いつの時代も「価値観は人それぞれ」。
「土地による価値観の違い(★あくまで傾向です)」もあります。
業者も「安く買って高く売れる土地」と「より高く買っても安くしか売れない土地」があります(どちらで商売をやりたいか・・・)。
「どこの店が高価買取かわからない」以上、高そうに思える”のはタレントを起用したテレビCMやチラシを出す大型店です。
「有名大型店の方が買取価格は高いと思い込んでいる人・買取価格をあまり気にしない人・有名店の方が”○○に売った”と話が通じるから、と言う人」は上記チラシのような店が合っているのかもしれません。
いずれにせよ、依頼していない・アポなし「訪問買取」よりはましで、”依頼していない・アポなし”だけは危険性があるので避けた方が無難です。
突然来る方はどのような方か所属が全く不明なので・・。
(一応8日間のクーリングオフ期間はありますが・・・)
地方で、田舎と呼ばれる場所で金を「5000円で売った」とか「3000円で売った」とか、「0.1g単位の買取で通常端数が出るものに、端数のない買取価格」で、粘られ手放した方々の話しを聞いている、へきち県境民です。