三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

バブルと船舶免許のはなし  No.173

関門海峡山口県下関市・福岡県北九州市

今回の海難事故で話題になった「船舶免許」。

びっくりしたことは、1級小型船舶操縦士、2級小型船舶操縦士水上バイク用、湖用と分かれていて、学科+実技教習が、

1級:学科24時間+実技4時間

2級:学科12時間+実技4時間 なことです。

費用は、1級で12万円(一例)・・・。

自動車免許より短い期間で取得できるなという印象を持ちました。

費用も自動車に比べれば低価格。

その資格があれば観光船を操縦できる・・・。

 

バブルのころを思い出しました。

1980年代後半。

電子部品の輸入商社にいた時のことです。

大お得意さんが某総合電気メーカーで、接待のためと保養所を兼ね、伊豆にマンションを借り、小型クルーザーで電気メーカーの社員さんを乗せて伊豆半島を往復していました。

(といっても下っ端にはほとんど出番は回ってきませんでした)

社長や若手社員2名が免許を取りましたが、取得期間は短かった記憶があります。

(社長に好感を持たれていなかった若手は取らせてもらえませんでした)

定員一けたの小型船でしたが、社員二人は年2,3回も操縦しないためか、マリーナへの接岸ひとつとってもたいへんで、こりゃ難しそうだと思いました。

それでも、レバーひとつで簡単に速度が上がり(とんでもなく油代がかかります)推進することができました。

 

その後バブルがはじけて、いつの間にかクルーザーは処分され、マンションも退去していました。

(若手社員2名も辞め・・・)

 

今思えば、あのころの若手社員でも観光船を操縦できたのでしょうか??

実際にできるかは別として、今でも資格は上記条件で取れることは確かです。

免許取得は難しいか時間と費用がかかるのだろうと思っていた自分。

乗船には天候以外のリスクがあるのかもしれません。

漁師さんの「船底板一枚下は地獄」と言っていた言葉を思い出しました。