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この4月から「70歳まで繰り下げ」で年金受給額が42%増えていたのが、「75歳まで繰り下げ」でなんと84%も増える受給額。
ところが、トータルではマイナスになるというのです。
75歳まで繰り下げた場合、86歳より長生きしないと損をする計算だそうです。
男性の平均寿命は、現在81.6歳。
女性は87.7歳。
さらに考える必要があるのは「健康寿命」。
「健康寿命」とは日常生活の制限がない寿命のことです。
男性は72.7歳。
女性は75.4歳。
せっかく後で多くもらっても使わないまま「(この世を)卒業」していく場合も少なくないようです。
さらに追い打ちをかけるのが「繰り下げ支給」にともない発生する、所得税・住民税・保険料の拡大。
どうやら、救済措置はないようです。
対して「繰り上げ支給」は、以前は1か月繰り上げるごとに「0.5%」減額が「0.4%」に緩和されたようです。
仮に60歳から繰り上げ支給した場合、損益分岐点は今までの「76歳」から「80歳」。
男性の平均寿命とほぼ同じになりました。
このニュースを知って、やっちまったと思っても後の祭り・・・・・。
自分も60歳から65歳に支給開始年齢が引き上げられた世代です。
20代のころ転職する中、掛けてくれた会社があった、企業年金(8か月分)もぎりぎり自分の歳から60歳から65歳に支給開始年齢が引き上げられました(あと2か月早く生まれていれば・・・)。
ならばと、低所得者は昨年「繰り上げ支給」を選択しましたが、1年たたずして条件が変わったことになります。
もっともお話できないような低額なので、失われた「4年分(76歳から80歳までの差額)」でも72万円ほど。
この先物価が上がっても年金を抑制する「マクロ経済スライド」で受給額は物価高に追い付かず、実質の年金は少なくなる・・・。
ならば早めに・・・・・。
どうやら「繰り下げ支給」の検討はよくよく考えた方がよさそうですが「繰り上げ支給」は検討に値するかもしれません。
気にしてもしなくても受給資格は自動的にやってきます。
もちろんそのままでもOKです。