三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

昭和の東西ヨーロッパ行 137 ドイツから デンマークは右回り ユトランド半島へ No.628

(6月 山のふもと なだらかな坂が続く田んぼ道)

 

5月の市の広報誌に「全市一斉清掃のお知らせ・6月2日()午前6時から(小雨決行)」が載り、年3回のうちの1回に参加した、へき地県境民です。

 

今から38年前の1986(昭和61)年、転職直後の離職で幸運にも実現した長旅。

旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる」条件に合致したのは、当時東西に分かれていたヨーロッパでした。

 

8月13日(水)

夏のドイツ滞在24日目。

フランススイスオーストリアから北上、北部ドイツの都市ハンブルク(2枚目地図↓↓)から北方、デンマークへ。

(地図と写真はグーグルマップ 小文字はCopilotより)

 

歓楽街が近いユースホステルで今一つ眠れぬ夜を過ごした翌朝。

ハンブルク中央駅まで向かい、構内の郵便局へ日本向けの小包を出したところ、(係員)「ここでは取り扱えないので中央郵便局へ行け

この時、簡易郵便局でも受け付けてくれる”便利でありがたい国”のことは、国を出たらすっかり忘れ・・・(*都合よし)。

現在時刻8時20分、は39分発コペンハーゲンデンマークの首都・地図↓↓)行をあきらめるには充分すぎる時間でした。

 

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipNzONHU9Pg0yoYUErYX7KLd9koFcxrYdKoZ783M=w426-h240-k-no

(現在のドーム型のハンブルク中央駅)

 

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipOH1NsdnBejw3K3UghrZRCkki5gc5I3MjjLm4S6=w408-h306-k-no

(現在、駅構内にある”駅ミッション”と名付けられた”ホームレスサービス”の建物)

4 か月前 の口コミ(*日本語訳) ★星五つ
 
電車のせいでハンブルクで立ち往生し、24 時間営業しているはずのファストフード店がまた閉店してしまったとしても、ここは安全かつ暖かく夜を過ごすのに最適な場所です。 信じられないほどの忍耐力を持つ、とてもフレンドリーで熱心な従業員が、コーヒーや紅茶を出したり、質問に答えたり、ただ話を聞いたりしてくれます。 あなた自身が予想するありきたりな表現をはるかに超えた、優れた便利な施設です。遠慮なくお勧めします。 🙏ナマステ

 

充分過ぎるほどの食料を入れたリュックを背負い、入りきれない分は袋に入れ左手に持つバックパッカーは、Sバーン(近郊列車)&徒歩20分でやっと中央郵便局へ行き、用紙に記入、etc.・・・・・で終了~。

 

さてこれからどうしましょう・・・。

8時39分改め11時30分のコペンハーゲン行は到着が17時過ぎで、”首都のユースホステルは混んでいる(=バカンス/夏祭り)”という情報を宿で旅行者から聞いていたので、昨日検討した”半島迂回コース”に針路を取ることにしました。

ハンブルクから直接コペンハーゲンではなく、ユトランド半島(↓↓・左)を右回りで。

左の北海と右のバルト海を分ける半島は「ジュート人が住む地」という意味で、北側がデンマーク領、南側はドイツ領です。

 

 

10時26分発の国境行に乗り、途中乗り換えで港町キール(地図↑↑)へ70分。

これからしばらくの間は海が身近にあるのに、寄り道をしてまで海が見たかったのはなぜ?時間調整?

今となっては不可解な行動もわからずじまいでした。

 

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipM18VnVOnVNleoFmTPO-7G4w8xSUHrXs84dYELA=w469-h240-k-no

キール 遊歩道のある キール・ヘルンと呼ばれるウォーターフロント

 

重い荷物は駅周辺をうろつく程度に制限し滞在時間は時計一回り(60分)もない中、立ち寄ったのは駅前のCOOP(生協)

 

(便せんメモより)「きゅうり特大1.2DM・ドイツマルク・100円、トマト小4個(0.312㎏)0.62マルク・50円、は(これから行く物価高国を考えると)大きい」

 

0.62マルクと中途半端な数字なのは、陳列棚にあるトマトから好きなものをビニール袋に入れ、秤(はかり)に置いてトマト(TOMATEN)と書いてある(あるいは絵だったりする)ボタンを押して重さ(0.312㎏)と料金を確かめたあと”料金シール”を印刷して袋に貼るからです(↓↓)。

(料金シール・TOMATENトマテン・トマト小4個(0.312㎏)0.62ドイツマルク・50円)

スイス チューリッヒの生協で量り買いしたシャンピニョン/マッシュルームは20g・0.25スイスフラン・28円でした)

たまねぎでもジャガイモでもにんじんでも1個から買えるので自炊旅行人には大変助かる仕組みでした。

日本のスーパーでも導入が検討された過去はあるようですが、素手で商品に触れる(*日本でも最近の物価高で”1個売り”が増えている)・種類や重さを量るのはお客さん/信用システムなのは”お国柄が違う”ので難しそうです。

 

幹線の乗換駅まで戻り、今度は国境超えの国際列車で北に向かえば、しばらくは見慣れた平原が続きました。

 

国境の港街フレンスブルク(地図↓↓)デンマークも話され、街の名もフレンスブルク⇒フレンスボーになるとか。

https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipPODNUtUh3lvhQMuh9iJnNYY9cBr1DXgZX0m1r-=w408-h306-k-no

国境の港街、フレンスブルク

 

列車はあっさりと国境を越えデンマーク入り、幹線で北上を続けました。

デンマークは人口約596万人で4分の一が首都コペンハーゲン、87%が都市部に住み

ユトランド半島と407の島々からなる国です

国土面積は約4万3千平方キロメートルで北海道の半分強です

国土は主に平地で最高峰が170m・・・

 

農業国・酪農国のイメージとは違い、現在の主要な輸出品は

1.風力タービン

2.医薬品

3.機械、器具

4.肉、肉製品

5.乳製品

6.魚

7.家具、デザイン だそうです。

 

 つづく