”青春18きっぷ(*JRの普通列車一日乗車券✖5日分)”で旅行けば、”ローカル線の主役は学割の高校生”に深刻さ感じるへき地県境民です。
午後6時、地方新幹線停車駅の人流は途切れ途切れ、、、
将来残るは背骨(新幹線と貨物行く並行在来線)のみの予感、、、
”いつまでもあると思うな?〇〇〇〇線”
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今から38年前の1986(昭和61)年、転職直後の離職で幸運にも実現した長旅。
「旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる」条件に合致したのは、当時東西に分かれていたヨーロッパでした。
9月11日(木)
北欧ノルウェー滞在4日目。
フランス⇒スイス⇒オーストリアから北上、ドイツ⇒デンマーク⇒スウェーデン⇒フィンランド⇒再びスウェーデン⇔ノルウェーを行き来する
(地図や小文字の文はグーグルマップ/Copilotより)
陸づたいにフィンランドからスウェーデン、ノルウェー北部の港町ナルビクまで(地図・↓↓中央上・)。
そこからノルウェー第三の都市トロンヘイム(地図・↓↓)へ”ユーレイルユースパス(周遊券)を使いスウェーデン経由”で大回り・・・。
(30枚目の便せんメモより)「ノルウェーのユースホステルの朝食”コーンフレーク・オートミール・パン・ハム・チーズ”はどこへ行っても変わらない」
お好きなものをいいあんばい(量)で・・・・・。
「地球の歩き方(*当時人気の旅本)に載っていた、この宿限定”魚料理バイキング”はなかった」
この日も外は雨。
昨日修理をさぼった傘を持ち駅まで歩き出せば、風雨に”ほつれ”が2か所から3か所へ広がってしまいました・・・。
(メモより)「雨にもマケズ、風にもマケズ(実際にはマケタ)、荷物の重さに泣く」
さりとて自炊のための食料(*重量物)は、節約バックパッカーの生命線でした。
(トロンヘイム 整備された墓地)
トロンヘイム8時15分(定時は10分でしたが”誤差”の範囲)発。
ディーゼル機関車がけん引する5両編成の列車で向かった先は728キロ北方の港町ボーデ(BODO・最後のOに斜め線を引く・地図上↑↑)でした。
ボーデから北方の港町ナルビクまでは200㎞を切っていましたが、先日のナルビク滞在中はトロンヘイムまでは長距離バスかスウェーデン経由の二択情報、だったのです。
列車は長時間走るためか5両の割に食堂車付、かなりの数の背もたれに”予約席”の紙が貼られているのは”日に2本”の運行で乗車率がそれなりあるためか・・・。
ユースホステルで顔を見かけたデンマーク人女性と話をしながら(*こちらはつたない英語)時は過ぎていきました。
(便せんメモより)「実は昨日ユースホステルで(顔が)好みのオーストリア人女性がいたけど話す機会を逃す 同じ列車ではないらしい」
ユースホステルは単身者も多く、男女問わず単身者同志仲良くなりやすい環境でした。
その後の行先が同じ方向ならば一緒にでかけ、途中まで一緒だったり・・・。
(沿線)
北へ向かう列車からの”眺め”は今まで北欧で見た景色の中ではピカイチでした。
(メモより)「まるで実に”いい所”を選んで走るかのよう」
湾沿いや山沿い、そして数々のトンネルを抜け・・・。
沿線には町があり、乗り降りする人々の入れ替えがありました。
だいたい乗車率は50~75%。
(沿線 山が迫る駅)
湖と紅葉の度合いが増したころ、列車は山登りを始めました。
やがて達した山の上部はスイスのように切り立ってはいないなだらかな岩だらけ。
標高約700mほどの山頂に出ると、目の前には平らな岩肌が広がっていました。
(メモより)「左右が同じ高さの湿地混じりの”岩平原”は、さながら映画のシーンに使えそう」
列車が北極圏にさしかかった時車内アナウンス(案内)があり、”岩でできた小さなピラミッド”を見ることができました。
*北極圏(英: Arctic Region)は、北緯66度33分以北の地域を指します
北極圏では、冬至を中心に真冬は太陽が昇らず極夜となり、夏至を中心に真夏は太陽が沈まない白夜となります
(沿線)
時折ある車内アナウンスは、この線が生活路線であると同時に観光路線でもあるあかしでしたが、「このあたりは工業地帯うんぬん」などはまったく予想外のものでした。
ノルウェー国鉄の「各路線ごとのパンフレット(時刻表と沿線案内)」を見れば、このあと列車は山下り。
しばらく遠くまで見渡せる山々が続きました。
(沿線)
終盤、ノルウェー海に出た列車は大きな湾をぐるりと回り、19時25分、港町ボーデ(地図・左・↓↓)へ到着。
728㎞、11時間の旅は終わりました。
港の正面にある4つ星ホテルは朝食付き19000円台くらいから。
離島航路(フェリー)が複数ある街も19時半ともなれば、残念ながら街の各種施設は”閉店”。
街が”閉店後”、人のいなくなった街にたむろしていたのは地元の若者たちでした。
”午後2時に学校が閉店(終業)”したあとに持て余すほどの時間。
閉店後に行き場をなくした者たちは、まるでぶつけようのない不満や怒りを抱えたまま町を徘徊(はいかい)しているかのよう・・・(*ノルウェー語がわからないので、あくまで”見た目”です)。
(メモより)「高緯度の美しい夕焼けとは対照的に、彼らの狂気にも似た顔はゆがんでいた」(*個人的な感想です)
38年前の”〇〇キッズ”・・・それは現在他の先進国にもありそうな光景でした。
20時35分。
(メモより)「ユーレイルユースパス(若者向け西ヨーロッパ周遊券)を使い、トロンヘイム行き夜行列車の人となる」
長距離列車の多い北欧三国。
節約バックパッカーが”夜行列車”を利用しない手はありませんでした。
つづく