JRの青春18切符(普通列車一日乗車券5日分)の使用最終日 駅員から「切符に穴を開けていいですか?」と聞かれ、えっ?
開けると苦情を言う人(マニア)がいたのかと思ったへき地県境民です
”決まり事でも一応お伺いを立てる”、細かい対応は双方に負担か…
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今から38年前の1986(昭和61)年、転職直後の離職で幸運にも実現した長旅。
「旅と鉄道好きが一生に一度多くの国を訪れる」条件に合致したのは、当時東西に分かれていたヨーロッパでした。
9月14日(日)
北欧ノルウェー滞在7日目。
フランス⇒スイス⇒オーストリアから北上、ドイツ⇒デンマーク⇒スウェーデン⇒フィンランド⇒再びスウェーデン⇒ノルウェーへ
(地図や写真、小文字の文はグーグルマップ/Copilotより)
”一時間に1本のノルウェー国鉄近郊線”で2駅・徒歩500Mのところにある首都オスロ(地図・↓↓)のユースホステルから、この日は西方第二の都市ベルゲン(地図・↓↓)を目指しました。
途中、ホス(地図・下↓↓)の右側あたりで下車するわけは、
2005年に登録されたNærøyfjord World Heritage Park(フィヨルド/世界遺産・地図の緑文字部分↓↓)を見るためです。
駅でばったり会ったのは、何日か前スウェーデンのユースホステルで会い、翌日途中まで列車で一緒だった方でした。
「またお会いしましたね!」は国が違ってもたまにある現象だったのです。
(首都オスロ近郊)
10時20分発の長距離列車は例によって「R指定」(*”R"リザーブマークの列車は席料がかかる)でしたが、間もなく検札に来た車掌は今度もまたユーレイルユースパスを見ただけで行ってしまった・・・。
わけはまったく不明でしたが、払わなくていいのは幸運そのものでした。
ここから5時間半、山登りの始まり始まり〜。
(沿線)
沿線の車窓は山また山が続いたのですが、少しずつ高度が上がるにつれ紅葉が目立ち始め、ついには雪山も見え始めました。
(沿線 カラフルな家々)
やがて最高地点1300mに達したはずも、全面がトンネルのようにおおわれたスノーシェルター(雪除け)で見ることかなわず・・・。
(沿線)
最高高度1225mの乗換駅、ミュルダール/ミダル/MyrdalMyrdal(地図・下↓↓・中央)に達するころには”初体験の雪が!”
9月中旬、あたり一面、空まで雪一色の景色が広がっていました。
(高度1225mのミュルダール駅)
ここから、2005年に登録されたNærøyfjord World Heritage Park(フィヨルド/世界遺産)を見るため、山を下りた先にあるフィヨルド港フロム/FLAM(地図上・↑↑・”Park”の”K”の右あたり)まで列車で往復します。
(乗換駅ミュルダール付近 雪のない時期 晴れていれば・・・)
フロム線は全長20㎞、高低差は700m。
16時10分。
急な坂を上り下りするため、2両の電気機関車はゆっくりと客車を引っ張りながら坂を下り始めました。
時折ある車掌さんのアナウンス(観光案内)に合わせるかのように、10数人が左にいったり右にいったり・・・。
両側共に見どころいっぱい。
(レトロな客車とカラフルで小さな途中駅)
やがて沿線の目玉”ショースフォッセン滝”に到着。
列車が数分停まる間に観光客は外に出て、多きく迫力がある滝に感嘆の声をあげることになります。
(ショースフォッセン滝 列車が数分間停車する間に下車して”しぶき”を浴びることができます)
(31枚目の便せんメモより)「急な坂を下るのはスイスと同じでも、より厳しい気候とスケールの大きな自然はスイスのそれをも圧倒する」
(終点のフィヨルド港フロム近くの沿線)
16時50分。
20㎞を40分かけて終点フロムへ着けば、フィヨルド入口は予想外に何もない場所でした。
フロムの意味は「険しい山の間の小さい平坦な領域」
内陸部の奥深くに入り込んだ海の両側を、切り立った高い山が遠くまで包み込むように伸びているさまは圧巻そのもの。
その大自然を除けばほんの小さな集落の人口は500人。
1軒あるホテルが閑散としているのは、もしかして第三の都市ベルゲンから船に乗りここを通過する方が多いから?
と、そこに安いペンション発見!
1泊素泊りツインで一人60クローネ・1560円がなぜか35クローネ・910円だったので、列車で一緒になった日本人男性と泊まることにしました。
しかも、台所もある!!
通貨単位はノルウェークローネで1クローネ=約26円(*現在もクローネ)
国税庁発表の統計によると、1986年(昭和61年)の平均年収は386万円
35年後、2021年(令和3年)は443万円で約15%上昇(約13%低い↑)
ここは大自然以外ほとんど何もない田舎。
その静かな環境に朝までぐっすり、、、。
体力の回復につながりました。
(フロムのペンションでもらったシール・フィヨルド港に来た大型客船)
つづく