三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

半世紀以上前に廃(すた)れた石は 半島ウォーキング 4 三陸沿岸 石切り場 No.453

旧町の人口が3月末で5500人を切り、4月の新入生は小学校2校あわせて22人、中学校は27人の、へきち県境民です。

自宅にほど近い周囲3キロにも満たない半島は、リアス式海岸特有の切り立ったがけが続き、地図では行き止まりの道(人は1周できました)。

以前から「奥の方に”石切り場の跡”がある」と聞いていて気になってはいたのですが、引越して2年目の先日、ついに訪れる機会がありました。

翌週、腎臓透析と心筋梗塞をできるだけ避けようと始めたウォーキングで再び・・。

気になっていたグーグルマップの”館跡”を目指して、今度は反対回りです。

 

半島の小高い山の中。

結局、”館跡”あたり一帯は”細く高い杉林の斜面”で跡形もなく。

時折、異音が聞こえ、それはけもののいななきか、はてまた弱り切った鳴き声か?

日が差さない、薄気味悪さを感じつつ上を見上げると、風に間伐されない間隔の近い細い杉同士がしなり当たって起こす音でした。

まるで、聞こえ方によっては”いたいいたい”と訴えているかのよう・・でしたが、こちらでは何もできません。

「山林を所有しているけれど(相続)、場所がはっきりしない、行ったこともない、行けるかどうかもわからない(道があるかどうかも知らない)、けれど毎年の固定資産税だけは払っている(地元の方)」などという話を聞くと、”ほったらかし”は少なくなさそうです。

 

茶色い密集した杉林ゾーンを抜けると、今度は明るい杉林に代わりました。

心地よい土の感触に思わず走り出せば、クロスカントリーばりのジョギング&森林浴。

調子に乗れば幅の狭い道から足を踏み外しそうなので、そこは自ちょうして・・・。

(↓↓ 細い杉林)

時折、杉林の間から海が見えたりしながら、漁港と反対側の内湾まで来れば、眼下に穏やかな波と険しい岩肌が広がります。

今日の海はひときわブルーで下まで降りて行きたくなりますが、そこはリアス式海岸、道はなさそうです。

ごつごつした岩が見えたら、もう少しで”石切り場跡”。

やっと山のアップダウンから解放され、明るい平地が待っています。

(眼下)

写真には、リアス式海岸特有の、小さな半島に隠れた小さな港がいくつも点在しています。

石切り場から先は次回に・・。