三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

卒業式や入学式の季節 助っ人カメラマンはお休みです  学校行事 No.431

今年も卒業・入学シーズンがやってきました。

高校生の卒業式は一足先に。

小中学生は今週あたり?でしょうか。

 

震災翌年から三陸沿岸部に通う中、ご縁あり写真館さんのお手伝いをすること早5年。

写真館さんが低予算で請け負う年中行事の撮影に、少子化で小規模となった市内外にある学校や会場をあちこち駆け回るお手伝いです。

・3月 卒業式

・4月 入学式

・5月~7月 野外活動 修学旅行 体育大会 運動会

・9月~11月  野外活動 修学旅行 体育大会 運動会(小中高校により春秋に分かれます)

三陸沿岸部のこの地は地域の中核となる高校を除き、小中学校のクラスは多くても2つ・・。

この春、橋が開通した島の小学校の新入生は昨春の運動会撮影で聞いた通りなら「3人」など、「一けたの新入生」が珍しくなくなりました。

それは「卒業生」にも言えること。

 

仕事やプライベートに学校の駐車場に多くあるような”普通乗用車”を公私で選択するには、写真館さんには厳しい”請負額(低予算)”かもしれません。

そこで登場するのが「必要な時に必要なだけ」の存在「助っ人カメラマン」(アルバイト)。

半日から1日、時には修学旅行で2日、宿泊を伴う野外活動で3日撮影を行うこともあります。

何人かいる「助っ人」でかろうじて成り立っている感が否めない、写真館さん。

自治体の体育大会に集まった他の写真館さんの話しを聞くと”個人経営”の方ばかりで、地方の写真業界はどこも似たようなもの?なのでしょうか・・・。

 

デジカメでフィルムカメラに比べ撮影する枚数が格段に増え、確認/加工/選別作業も各段に・・・。

加えて廃業した他社の業務を引き継ぎ、作業量がかさんでいく・・・・・(残業)。

その一方で8月は仕事(売上)がないとも。

このままでは近い将来”崩壊”してしまうのでは?と心配するほど”危うい存在”かもしれません。

 

基本は一人で撮影ですが、行事の内容や規模により2人以上でチームを組む場合もあります。

卒業式や入学式ではスーツ姿に身を包む「助っ人」です。

 

今年も今月18日の卒業式に「お呼ばれ」がかかりましたが、昨年までと違い親や知り合いの付き添い(通院)で不在なことが増え、ご希望に沿えませんでした。

おそらく来月の入学式も・・。

 

依頼があれば、たとえ半日の撮影でも事前にカメラを取りに行き写真館さんと打ち合わせをします。

写真館さんまでは片道15㎞・三陸自動車道経由で約20分。

撮影場所は片道4㎞~80㎞を車で移動するか、遠方の修学旅行はバスに同乗します。

撮影時間は最短2時間~朝6時台から夜8時台までで、2時間からの時給は1日(8時間)分までで、それ以外にかかった時間込です。

撮影後は一時閉鎖された店舗(全員総出)に、社員さんが戻ってくる時間を見計らってカメラを返したり。

 

アルバイト代はまとめてなので、取りに行くのは2~3カ月後の別の日が多くなります。

インフレやガソリン価格は高止まりが続いていますが、開始以来同じような金額で、インフレでも請負額が上がらない限り”値上げ”は難しいと思います。

半日行事の打ち合わせに事前に学校まで出向いたりする場合も。

一日同伴で撮影した時は、研修ということで無報酬だったこともあります。

昨年末、首都圏に住む子供に報酬額を伝えたところ「・・・・・○✖▽”#$%&’《》!」と言われてしまいました。

 

2・3時間の撮影でも合計するとゆうに半日以上かかるため、思うような時間が取れない今、当分お休みすることになりそうです。

元気な子供たちや行事に奔走(ほんそう)する先生方を感じることができない、のはたいへん残念ですが・・。

今後、親にかかる時間は増えこそすれ・・・・減るとすれば”卒業式(法事)”のあと。

長いブランクの果てに、自分が”撮影を卒業”してしまうのか?

ともあれ、4月から新しい学期が始まります。