三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

川底散歩 してみれば 2 三陸沿岸部 No.430

親と同じかより高めの血圧で、心機一転、本格的な春の訪れを前に始めた”県境ウォーキング”。

震災後の護岸工事が終わった、漁港へ通じる、今はほとんど水のない川の底を山の奥(上流)へ向けて歩いていると、写真のような「銘板」がありました。

「下水路排水樋管」・・初めて目にする言葉です。

銅板?かと思いきやアルミ製に見えましたが、このあたりは自然豊かな環境。

震災後「海に近い平地での住居建築」はご法度(ごはっと)になったせいか、民家はほとんど近くには存在しません。

そんな場所ならこのご時世、「盗難」するにはもってこいの立地かもしれません(バールで簡単に外れそう・・・それでもたいした金額は望めません)。

奥の青い三陸自動車道の高架橋を越えて、奥まで到達した津波

今では想像もできない静けさです(断続的に響く自動車道の走行音は除きます)。

川底のゴミは、上流の民家がわずかなこともあり思ったほど見受けられませんが、それでも”自然に還(かえ)らない「プラスチック製品」や「金属類」はスーパーの袋にポイ!

さすがに、あちこちにある”割れた屋根瓦”の”お持ち帰り”は断念しました。

 

「ゴール」近くに来た時、「コンコンコン!」」という高速の、甲(かん)高い音が断続的に聞こえてきました。

どうやら1羽の「キツツキ」が高い木のどこかにいるようでした。

「コンコンコンコン!!」・・・姿はまったく見えませんが、まるで木製楽器をたたくようないい感じの音です。

 

造成された坂道の途中で一部を並べてみれば、それなりの種類。

まずは土地柄、「ホタテの殻」。

「除草剤」はいくらあってもあり過ぎることはない、冬季を除きどこかで日々草刈り機の音が響く、草だらけの環境です。

「間伐」の作業予定の黄色い短冊(ビニール製)。

あたりは人が入らない(入れない)山また山の県境です。

「毎年税金(固定資産税)は払ってはいるが、どこに自分の山があるのかわからない・境界線はないし、現地まで行けないかも・・」という方も。

ひしゃげた「チキンライス?の型」(鉄製)。

封の開いてない「除湿剤」は水の侵入もなく、振ると薬剤の音がします。

塩化ビニール管」の破片は探せばもっともっとありそうでした。

「”目玉おやじ”のようなもの」(プラスチック製)は何用でしょうか?

 

「チキンライスの型」は金属資源として生かします。

「塩ビ管」や「ホタテの殻」は月に一度の「燃えないゴミ」?

それ以外は「燃えるゴミ」になりそうです。

(「プラスチックゴミ」はない自治体です)

 

気が付くと、フリースに「おみやげ」が・・・・・。

過去にもあった、ウォーキング中に「お持ち帰り」する確率が高い一品。

過去のように、気が付かずに部屋に落とす前に発見できたのは、それが体の前に付いたからで幸いでした。

個人所有かどうかよくわからない・容易に入れない山と、小船がない人は沖にくり出せない、海に挟まれた三陸沿岸部。

ウォーキング(散歩)コースはかなり限られますが、四季折々の景色でお伝えできるものがあったなら、その時は・・と思っています。

歩道のない国道45号線で県境を越えて北へ・・できないのは残念なこと。

三陸自動車開通で)ほとんど車がいなくなった海岸沿いのくねくね道を、風光めいびな海を見ながら走っていたら目の前に突然姿を現す歩行者・・は限りなく危険です。