三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

川底散歩 してみれば 1 三陸沿岸部 No.429

親と同じかより高めの血圧が気になる今日この頃(気になる”レベル”を越え・・)。

「最高値更新」は、土地柄(沿岸部)「何の魚が何トン水揚げされて、値段は昨年に比べ安い・高い」のニュースを見聞きするにつけ、「漁業関係者」さんたちの関心事であって自分には縁がないほうがいいのですが・・・(更新中)。

 

温暖化で北の地も、3月上旬で早くも日中気温が二桁の日出現!

びっくりしてばかりはいられません。

本格的な春の訪れを前に”県境ウォーキング”始めました。

 

ほぼ工事の終わった集落。

護岸工事も終了したようですが、広い、グランドのような土地(未舗装)は何に活用するのか?それとも、橋の先の広い土地(舗装済)のようにほぼ使われないままになるのか??

定期・不定期にイベント会場になればいいな?などと考えるは移住者。

 

川の堤防沿いを進むと、2週間前にまとまった雪が降って以来降水量少なく川底が見える!

そこで、ブレーキの利くスニーカーで川底まで下りてみることにしました。

海に向かって、震災後新しくできた国道45号線の橋が見えます。

山側も中小の石がゴロゴロして決して歩きやすくはないのですが、川底に何かないかな~?と目を凝らしながらコンクリート部分を川上へ・・。

このあたり、ご縁あれば散歩かウォーキング中のお年寄りに会うこともありますが、午後3時前、あたりに人影はまったくありません。

途中、乾燥した背の高い草にもマケズ、さながらバンクを縦横無尽に上下する競輪選手のごとく、堤防を登ったり降りたりしながらも川底にこだわってしまいました。

津波がさかのぼった川の上(高台)に防災集合団地(看板は”防集団地”)ができました。

個体数がめっきり減って何年もたちますが、遡(さかのぼ)るのは鮭だけにお願いしたいものです。

遠くに三陸自動車道の高架橋を見ながら進むと、”大理石”が点在しています。

かつて、このあたりの複数の海岸沿いに大理石の石切り場があったことを思い出しました。

今でも国道45号線沿いの看板を目印に旧国道45号線に入り、リアス式海岸の急な坂を下り”大理石海岸”を訪れることができます。

(左右の大理石)

動くものにふと目をやると、水のない川にカニちゃんがソロソロ~。

とりあえず、目を合わせて(?)ごあいさつ・・。

ゆっくり移動するカニちゃんは、やがて足を引っ込め、丸い石のように動かなくなりました。

石に擬態でもしたのでしょうか?

オレンジか赤い色なら”食欲”が頭をもたげたのでしょうか??

大きかったなら”食べられるかな?”とでも思ったのでしょうか???

などと思いつつ、そっとさようなら~。

三陸自動車道を左右する車の音だけが目立つ県境。

トンビが1羽”ピ~ヒョロロ”と発するだけの空間です。

風もない川底をスーパーの袋にゴミを拾いながらザクザク行けば、力を入れたウォーキングにはなっていないかもしれませんが、こんな時もあってもいいと思いつつ・・。

 

12年前の3月11日。

震災の時はこの川を何が流れて行ったのか?

そして戻ってきたのか?

津波は川をさかのぼり、戻ってきたそうです)

 

ちょっとだけ頭をかすめつつ、前へ前へ・・・。