昭和40・50年代、旅する若者の間に君臨した宿、「ユースホステル」。
1泊2食付2000円台まで(一時期)でしたが時代が変わり下火になり・・・。
当時利用した宿のその後をたどってみると・・・。
今から42年前、昭和55(1980)年12月 冬休みの帰省途中で寄り道してみました。
当時、周遊券は「周遊区間までの往復は普通(快速)列車が、周遊区間内は普通・急行列車自由席乗り放題」でした。
観光の専門学校に通っていた冬休み。
帰省の途中に下車して、最寄り駅からバスに20分揺られてまで行ってみたかった宿です。
バスを降りれば、目の前に広がるのはごく普通の里山風景。
そんな中、迷わず見つけた一軒家。
貧乏学生が往復のバス代を払ってまで「泊まりたかったわけ」はホステラー(宿泊客)の、評判が非常によかったからにほかなりません。
当時、全国各地にある評判の良いユースホステルの中で、こちらは「アットホームな雰囲気」と「食事」が高く評価されていました。
限りある予算(食事)でなるべく豪華な食事を出そうと努力されていたご夫婦(じっちゃん、ばっちゃん)。
「カード」にもあるように、温和なじっちゃんとばっちゃんが笑顔で迎えてくれました。
そして「おもてなし」も「食事」も予想をはるかに超えて・・・・・。
(幸せ幸せ~)
翌日。
ほっこりとした気持ちで宿をあとにしました。
その宿も、後継者難か時代の流れか、廃業。
現在建物は解体されて更地になっているようです。
それはどうにも「あがら(抗)えない」ものだったのかと、今は思うばかりです。
訪れた宿の数「51」のうち
廃業した数46
今も営業中5(うち休館中2)