コロナ前の2019年5月末~6月中旬、30年店で働いた退職金代わりに、最初で最後の海外旅行(母)。
母の「高い山と高山植物が見たい」という希望で「スイス」に。
[物価高のトップグループ国]でできるだけ費用を抑えながら・・・。
(スイスは地図のオーストリアの左隣・「拡大」の下
アラブ首長国連邦は「+」のあたり)
11時半にチューリッヒを出た「エティハド航空のジェット機」はアラブ首長国連邦・アブダビへ向けて隣国オーストリアを通りトルコを抜けペルシャ湾上空へ・・・
トルコあたりから、いつの間に眼下の風景がだいぶ地味になってきました。
田んぼのように区画整理された畑のモザイク模様は一面茶色となり、その茶色が延々と続いています。
平地から山岳地帯へ。
やがて茶色の景色の上に雪がかぶり、川もみえなくなりました。
そこにあるのはただただ荒々しい山ばかり・・・。
耕作に適した土地、と言うよりは住む人が少ない厳しい土地に見えます。
6月上旬、まだまだ寒そうに雪をかぶっています・・・。
荒涼とした山岳地帯をやっと抜けると、平な地形に移ってきました。
複数の湖はこのあたりがイラクであることを指しています。
おそらく紛争地帯のシリアを避けて回り込むようにしたのだと思います(シリアは写真左上の”ア”)。
いずれにしても、たまに流れてくるテロのニュースやミサイルが飛び交う記憶が、改めて地図を見ると頭をもたげてきます。
お隣イランでも首都テヘランを飛び立ったばかりの旅客機が撃ち落された、そう遠くない過去、、、。
そんなことはお構いなく(当然)、飛行機はペルシャ湾に向けて進んでいます。
ペルシャ湾入り口、クウェートに近づくと、座席前のパネル表示はサウジアラビア東部州都のダンマーム(ダンマン)とオマーンの首都マスカットになりました。
そしてついに目的地、アラブ首長国連邦アブダビ(ダンマームとマスカットの中間にある)が出てきました。
ここからは、ペルシャ湾を真下にして進みます。
ペルシャ湾入り口の湖や川が多くある地域です(イラク・上の写真の飛行機の真下あたり)。
開発された感じの地形ですが、いわゆる建造物は見えません。
地名多き土地に、きっと土地と似たような色の建物が眼下にはあるはず・・・。
ペルシャ湾は海。
その広い「青い世界」に航行する船は予想に反してほとんどおらず、眼下には青の景色が広がるばかり。
時折確認できた豆粒のような長い船。
あれがオイル(油)を運ぶタンカーなのでしょうか。
真っ平な国土が続いているはずのペルシャ湾(海しか見えません)。
やがて機体に夕陽が当たり、翼に反射する色がだいだいに変わってきました。
行きは真っ暗な風景(夜中)も帰りは昼間。
10か国くらい、約6000kmほどの距離、すべて快晴なのはそれが「上空」だからでしょうか?
やがて、闇が訪れるころ、やっと目的地アラブ首長国連邦アブダビに到着です。
「空港内外の撮影は禁止」されているようですのでくれぐれも慎重に・・・。
次回(最終回)は動画を少しだけ・・・。
つづく