コロナ前の2019年5月末~6月中旬、30年店で働いた退職金代わりに、最初で最後の海外旅行(母)。
母の「高い山と高山植物が見たい」という希望で「スイス」に。
[物価高のトップグループ国]でできるだけ費用を抑えながら・・・。
(スイス南部・滞在場所は右下)
Andermatt/アンデルマット駅が見える場所まで戻ると、黄緑色のワンちゃんポスト(エチケットボックス)を見つけました。
このかわいらしい小型の「Robidog」はワンちゃんのゴミ箱としてヨーロッパのいろいろな場所にあるようです。
この箱と奥にある茶色の建物の先、山の間を下る列車で北へ向かい、夕方チューリッヒ(入国地点)着を予定しています。
これから、標高1111mのGoschenen/ゲシェネンまでロイス川の渓流沿い4.何キロかを一気に下ります。
(地図の赤線はリフトやゴンドラです)
例によって、乗車率5%もないほぼ貸し切りの車内は解放感どころではありません。
1両に3,4人いるでしょうか・・・。
入口がカーブしているおしゃれなトイレは、下りたあとにトイレを探すのがそれなり手間なのか(有料うんぬんではないと思われます)、都市部に近い近郊区間では終点前に利用する方々が見受けられました。
結局一度も利用することがないほど「トイレ事情」は良く(探さずに済み)助かりました。
坂を下り始めた列車はけたたましいブレーキ音を立てながら急流に沿って降りていきます。
その姿ヘビのごとく・・・(くねくね)。
雪解け水が増した渓流も負けずにすごい音を立てています。
大雨(雪)が降ったら最も注意しなければいけない区間、は並行する道路を含めてな気がします。
(写真下)「旧道」なのでしょうか?
車を降りて散歩する方が・・・(いいなぁ)。
やっと終わりかけた「山下り」。
トンネルから延びる2本の線路、イタリアから延びる「ゴッタルドトンネル」が右手に見え、ほどなくして列車は標高1111mのGoschenen/ゲシェネン駅に到着しました。
旧国鉄色みたいな「山下り」の赤い車両(ゴッタルド鉄道)とはここでお別れです。
ここから北へ、景色は一転、平地に様変わりします。
この駅もほぼ段差のない、ホームと呼べるのか?という写真の場所で下車しました(行き止まり)。
乗り換えの列車が長いトンネルを出て来るまで、駅構内をぶらぶら・・・。
こちらも、どこもかしこも人の少ない静かな空間が広がっています。
「人が入った写真」を・・と思っても・・・(いない)。
日本では今、災害が増える中、不通になった鉄道区間を中心に復旧・廃止論議が始まった感がありますが、この「全国に張り巡らされる電化された鉄道網・(ほぼ)毎時運行・住居から30分以内に駅がある」国・スイスはどのようにうまく国鉄が運営されているのか、つくづく不思議でなりませんでした。
つづく