三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

スイス紀行 26 フランス語圏 Sirre/Sidersシエール/シダールからリゾート地Crans-Montanaクランモンタナへ Swiss No.299

コロナ前の2019年5月末~6月中旬、30年店で働いた退職金代わりに、最初で最後の海外旅行()。

母の「高い山高山植物が見たい」という希望で「スイス」に。

[物価高のトップグループ国]でできるだけ費用を抑えながら・・・。

(スイス南部・滞在場所は中央Sierre/シエルの北あたり)

Sirre/Sidersシエール/シダールFuniculaire(フニキュレール・ケーブルカー)始発駅

駅 乗車口(改札しないので改札口ではありません)

駅のベンチで場所をつめたら話かけてきた男性。

「日本人ですか?」に「はい、日本人です」と答えると、自分はビジネスマンで何度も日本(東京)に行くらしいのです。

訪れた場所や好きな日本の食べ物名もポンポンと・・(出る)。

ケーブルカーを待つ間、しばし歓談。

なんでも、彼はベルギー生まれ、南出身のワロン人(北はフラマン人です)で今はイスラエルに住み、所有する別荘に今年も来たそうです。

あちこち飛び回るかたわら、こちらにはお孫さん連れの家族で来たり一人で来たり・・・。

複数の国の話を聞けば聞くほどすごいなぁ~(間違いなくお金持ちだ~)と思うばかりでした。

 

なんでこんな場所こんな時期日本人が来たの?」と聞かれましたが・・・(ガイドブックに1ページ載っていて母の選択です・それに自営業やめたし・・・)。

 

やがて到着したケーブルカーに乗り込むと、中はこんな感じの結構ガラス張り。

標高533mから1470mまでを、各駅停車で20分、ノンストップはなんと12分で結ぶ速さです(その分”距離”はありません)

ガラス張りのケーブルカー・上を向くと

(地図の右下から左上まで標高533mから1470m)

道路はくねくねが続き、時間もかかるバスにしないで正解でした。

標高533mのシエールの街並みを眼下に、引っ張り上げるロープの音響かせて登るケーブルカー。

左手に大きな別荘群が続々と見えてきました。

車窓(左)から見える3000m級の山並みと谷を挟んだ街並み

改札口」がない代わりに車掌さんの「検札」があり、たまたま覚えていた言葉で「はいどうぞ!」と切符を渡せば、イスラエルの紳士に「フランス語話せるのか?」と言われ「なわけないです」と答える。

 

登ってきた道を振り返ると、ユングフラウヨッホへ向かう山岳地帯で見た白と黄色の小さい花がここにも・・・(違う種類かも)。

高地らしく、こちらにも白と黄色の花が

途中の「交差する場所」で下りのケーブルカーと行き違います。

つまり、ケーブルカー2台は長いロープでつながっていて、片方が登(上)れば片方は(下る)降りる仕組みで、ちょうど中間あたりの線路が分かれた場所で行き違うのです。

12分の旅はあっという間。

終点のモンタナ駅に着けば「気温が違う!(涼しい!!)」。

高低差(標高533mから1470mの)937mは夏の避暑地実感させます。

ここは高原リゾートクランモンタナの起点駅。

 

かのイスラエルの紳士は待機していたベンツに荷物を載せて「さようなら!」

こちらは隣接するバス停へ時刻をば・・・。

終点・上の駅モンタナギャレ

バスを待つ間、駅の横(上の写真のすぐ左)から見る対山の景色は、今までに見たことのない雄大なものでした。

3000mから4000m級の山々が何十も連なっていて、937m下にSirre/Sidersシエール/シダールの街が小さく見えます。

駅を一歩出ると、谷を挟んだ山々を眺められます

シーズンが始まったばかりの今はまだ閑散としたこの駅前も、ひとたびシーズンが始まれば多くの送り迎え客や車でにぎわう予感・・・・・。

 

それにしても人がいない・・・(車も)。

本当にバスは来るのだろうか??

それでものんびり待つだけです。

待つ間に「◎◎ホテルまで行きます・チケット2枚ください」と言う練習を、と33年前の古い本を取り出して・・・・・。

 

 つづく